ピンク・フロイド、衝撃のデビューアルバム「The Piper At The Gates Of Dawn」

こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。

今日の夢中は、ピンク・フロイド、衝撃のデビューアルバム「The Piper At The Gates Of Dawn」です。
「夢中図書館 音楽館」は、ロックの名盤や新譜などをレビューする音楽ブログです。あなたのお気に入りの音楽を見つけてください。

■ピンク・フロイド

1日1頁、その日に起きた出来事やミュージシャンの誕生日などが記載されているタワレコ手帳(現在は製造中止…)。
8月4日の頁には、こんな出来事が記されていました。

【出来事】ピンク・フロイド、初アルバム「The Piper At The Gates Of Dawn」をリリース(1967)

ピンク・フロイド(Pink Floyd)。
ロック界のレジェンド。プログレッシブ・ロックの一時代を築いたビッグ・バンドです。

代表作「狂気」(The Dark Side of the Moon/1973年)は、全米1位を獲得するとともに、その後、ビルボードアルバムTOP100に741週間(約15年間)にわたってランクイン。
その記録はいまも破られていません(2022年上期時点)。


狂気

その後もピンク・フロイドは、「炎~あなたがここにいてほしい」(Wish You Were Here)、「アニマルズ」(Animals)、「ザ・ウォール」(The Wall)と大ヒットアルバムを輩出。
圧巻のライブパフォーマンスもあって、音楽シーンに絶大な存在感を示す、モンスター・ロック・バンドとなりました。


Wish You Were Here

■The Piper at the Gates of Dawn

そんなピンク・フロイドのデビューアルバム「夜明けの口笛吹き」(The Piper at the Gates of Dawn)がリリースされたのが、1967年8月4日
55年前の今日(8月4日)なんですね。ここから、ピンク・フロイドの偉大な歴史がはじまりました。


夜明けの口笛吹き

この頃のメンバーは、シド・バレット、ロジャー・ウォータース、リチャード・ライト、ニック・メイスン。
中心人物はシド・バレットでした。彼がほとんどの楽曲を手がけ、ギター&ボーカルを担当。バレットのワンマン・バンドという風でした。

音楽性も、後のプログレッシブ・ロックとは異なり、完全にサイケデリック・ロックです。
バレットの嗜好が色濃く出ています。このデビューアルバムも、発売時の邦題は「サイケデリックの新鋭」というタイトルでした。


夜明けの口笛吹き(サイケデリックの新鋭)(完全生産限定盤)

ただ、後のピンク・フロイドに続く独特な世界観は、この頃から強烈に醸し出されています。
特に、童話をもとにした幻想的な歌詞と、浮遊感あるサウンドがアルバムのなかで見事に融合。まさにサイケデリックな音の世界に聴く者を誘います。

同アルバム制作中、隣のスタジオでレコーディングしていたのがザ・ビートルズ
メンバーのポール・マッカートニーが演奏を聴いて、「彼らにはノックアウトされた」と語ったという逸話が残っています。

■個人的なおススメ

それでは、そんなピンク・フロイドのデビューアルバム「夜明けの口笛吹き」(The Piper at the Gates of Dawn)から、個人的なおススメです。

まずは1曲め、「天の支配」(Astronomy Domine)
これは、ポール・マッカートニーならずともノックアウトされます。
既存のロックの範疇では捉えられないサウンド。独特な浮遊感と不思議な音の世界を味わえます。
このときシド・バレットは若干21歳。ものすごい才能ですよね…。

続いて2曲め、「ルーシファー・サム」(Lucifer Sam)
ダークでシャープ…。独特なサウンドとメロディが、聴く者をサイケデリック・ワールドへ誘います。
地を這うようなギターのリフがカッコいいんですよね…。これまたノックアウトです。

そして7曲め、「星空のドライブ」(Interstellar Overdrive)
重めのイントロ・リフに飛び込んでくるエレキギターとドラム。しばらく続くインプロヴィゼーション。
予測不能、浮遊流転、独特無二…。トリップ感あふれるサウンドに言葉を失います。ライブでは30分以上に渡って延々と演奏が繰り広げられたという伝説的な楽曲です。

これは、ノックアウトされます。圧巻のサイケデリック・ロック
この独特なサウンドをつくり出したのが、弱冠20歳そこそこのシド・バレットというのも衝撃です。

しかし、バレットはこのとき、深刻なドラッグ依存症に陥っていました。
症状は音楽活動に支障を来すほどになり、1968年3月、バレットはバンドを脱退

その後バンドは、バレットの代わりにデヴィッド・ギルモアを入れ、全盛期を迎えます。
後のピンク・フロイドにも多くのアーティストにも影響を与えたシド・バレットは、2006年この世を去りました…。

ありがとう、ピンク・フロイド! ありがとう、「The Piper at the Gates of Dawn」!

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