美しい熟成ライドの世界へ…「ディス・イズ・ノット・ア・セイフ・プレイス」

こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。

今日の夢中は、英ロックバンド・ライドのニュー・アルバム「ディス・イズ・ノット・ア・セイフ・プレイス」です。

■ディス・イズ・ノット・ア・セイフ・プレイス

2017年に、21年ぶりの新作「ウェザー・ダイアリーズ」とともに活動を再開したバンド、ライド。
同アルバムを引っさげて来日公演も行い、轟音ライドと熟成ライドを見せつけてくれたのは記憶にも新しいところ。
※そのときの記事はこちら

そんな新生ライドですが、嬉しいことに、早くも再結成第2弾アルバムが届けられました。
それがニューアルバム、「ディス・イズ・ノット・ア・セイフ・プレイス」です。


ディス・イズ・ノット・ア・セイフ・プレイス

これが実に聴きごたえのあるアルバムに仕上がっているのです。
もともとシューゲイザー・バンドの代表格として名のあがる彼ら。
歪みのある轟音ギターと甘く浮遊感のあるボーカルで、独特な世界観をつくり出します。

バンドの中心人物は、マーク・ガードナーとアンディ・ベル
2人のツインギターとツインボーカルがこのバンドの魅力です。


ウェザー・ダイアリーズ

本作で、2人のソングライティングは成熟度を増しているようです。まさに「熟成ライド」
バンド結成当初は、若さゆえの青臭さを覆い隠すような轟音ギターが売りの「轟音ライド」でしたが、いよいよ熟成が進みました。
ここに来て、ついにやりたかった音楽を自由に演れるようになった…。そんな解放感すら感じる、懐の深いアルバムとなっています。

「懐の深い」と表現したのは、単なるシューゲイザー・サウンドに終わっていないから。
ときにダンス・ミュージック、ときにアコースティック、ときにサイケデリックと、曲調は多岐にわたります。

ほんと、大人になったなぁ、ライド。見た目も老けたし(苦笑)。
でも、マークの甘い歌声と甘美なメロディは健在。これがある限り、さらに甘く熟成が進むんだろうな。

■個人的なおススメ

ということで、今日はライドの新譜「ディス・イズ・ノット・ア・セイフ・プレイス」から、個人的なおススメです。

まずは2曲め「Future Love」
甘美なボーカルとやさしいメロディ。コーラスもすばらしい。
生の弦を弾くようなギターの音色は、まだ青さを失っていない彼らの音楽への純な思いの投影か…。

続いて3曲め「Repetition」
打って変わってエレクトニックな曲調のインダストリアルなナンバー。
それでも無機質にならないのは、やっぱりマークの甘い歌声。この人、永遠のティーンエイジャーだな、声は。

そして5曲め「Clouds of Saint Marie」
これぞ熟成ライドともいうべき、美しいシューゲイザー・サウンド。
どこまでも透明で甘いマークのボーカルと、幾重にも重なっていくコーラスとギターの音色。
ロックというジャンルに入れていけないと思うような、どこまでもやさしく美しい名曲です。

いやぁ、すばらしいアルバムですね。ここに来て、熟成を深めているライド、要注目です。
…とそんなライド、早くも来日が決まりました!11月に東京と大阪でライブを行うことが決定。これは見逃せませんね。

ありがとう、ライド! ありがとう、ディス・イズ・ノット・ア・セイフ・プレイス!

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