こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。
今日の夢中は、アメリカの3兄弟バンド「ハンソン」の新譜「Perennial: A Hanson Net Collection」です。
■ハンソン
米オクラホマのハンソン3兄弟で結成されたバンド、その名もハンソン(Hanson)。
メンバーは長男のアイザック、次男のテイラー、三男のザックの3人。もちろん、みんな苗字はハンソンです。
1997年5月、アルバム「Middle Of Nowhere」でメジャーデビュー。
そこからシングルカットされた「MMMBop」(邦題:キラメキ☆MMMBop)が世界中で大ヒットとなりました。
このとき、3兄弟の年齢は、アイザック17歳、テイラー14歳、ザック12歳!
まだ声変わりする前のテイラーのキュートな歌声に、世界が魅惑されました。
一時はアイドル的なブームで盛り上がった彼らですが、実は音楽の腕前も一流でした。
このデビューアルバム時にすでに、作詞・作曲はもちろん、ギターやドラム等の楽器演奏も、彼ら自身が行っています。
おまけにプロデュースまでするというのだから、その実力はお墨付き。
なにしろ、バンドの結成は、デビューアルバム発売から5年前の1992年。
そこから地道にライブ活動を重ねて、大人顔負けの演奏力を身に付けました。
でも、そのときって、ザックは7歳…。ドラム担当なんだけど、すごすぎる…。
■Perennial: A Hanson Net Collection
そんな実力もあって、ブームが去った後もハンソン兄弟は音楽活動を止めることはありませんでした。
2003年には自身のレーベルを立ち上げ、以降も2-3年おきにアルバムをリリース。精力的にライブもこなしています。
そんなハンソンのブーム後を深く知ることのできるアルバムがリリースされました。
それが、2020年にリリースされたアルバム「Perennial: A Hanson Net Collection」です。
Perennial: A Hanson Net Collection
このアルバムは、過去20年の間に彼らの公式サイトHanson.netで発表されたEPの楽曲を収録。
ネット配信だから自由度が高かったのでしょう。ロックからR&B、エレクトロまで、幅広い音楽性を披露。
よくよく考えると彼ら、バンド結成から30年近くになるベテラン・バンドなんですよね…。
すでに大御所の余裕すら感じる、新曲「Nothing Like A Love Song」を含めた全21曲。
彼らの持つ音楽の多様性を知ることのできる、ファンにはたまらないアルバムになっています。
■個人的なおススメ
それでは、そんなハンソンのアルバム「Perennial: A Hanson Net Collection」から、個人的に勝手なおススメを紹介します。
まずは1曲め「Young and Dumb」。
イントロからいきなり電子音。さっそく彼らの懐の深さを感じる、エレクトロ風のポップ・ソング。
ちなみに2曲めは、ファルセット・ヴォイスを使ったR&B調のナンバーなので、その懐の深さに感嘆です。
「Young and Dumb」は、電子音にギターとドラムが重なり、さらに甘いメロディと甘いボーカルを楽しめます。ハンソン節健在です。
続いて9曲め「Rollarcoaster Love」。
ヘヴィーなエレキ・ギターから始まる、ハードなロックンロール。
初期のハンソンでは考えられない男くさいナンバーです。でも、これがメチャクチャかっこいい…。
スタジオ・アルバムに入れても良かったんじゃない?ライブで盛り上がりそうです。
そして12曲め「Never Let Go」。
こちらはピアノ・ソロから始まる、しっとりとしたバラード・ナンバー。
"I’ll love you and never let go"(君を愛してる 絶対に離さないよ)。
ベタなラブソングだけど、ハンソン節にかかるとまったく恥ずかしくない。胸に染み入るような名曲です。
これぞコンピレーション・アルバム。エレクトロ・ポップからR&B、ハード・ロック、ピアノ・バラードと、なんともバラエティに富んだラインナップです。
これもバンド結成30年近く、真剣に音楽に向き合ってきたからこそ、つくれる楽曲群なんでしょうね。
次のアルバムも楽しみになりました。
ありがとう、ハンソン! ありがとう、「Perennial: A Hanson Net Collection」!