ビリー・ジョエルを全米を代表するピアノマンにのし上げた傑作「ストレンジャー」

こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。

今日の夢中は、ビリー・ジョエルを全米を代表するピアノマンにのし上げた傑作「ストレンジャー」です。
「夢中図書館 音楽館」は、ロックの名盤や新譜、個人的な愛聴盤などをレビューする音楽ブログです。あなたのお気に入りの音楽を見つけてください。

■今日は何の日

1日1頁、その日に起きた出来事やミュージシャンの誕生日などが記載されているタワレコ手帳(現在は製造中止…)。
5月9日の頁には、こんな出来事が記されていました。

【誕生日】ビリー・ジョエル(1949)

ビリー・ジョエル(Billy Joel)。本名William Martin Joel。1949年5月9日にこの世に生を受けました。
なんと2024年5月9日で75歳になるんですね…。先般、一夜限りの来日公演を行い4万人の観客を魅了しました。

言わずと知れた、ニューヨークが生んだピアノ・マン。時代を超えて愛されるメロディ・メーカーです。
今日はそんなビリー・ジョエルがスターダムにのし上がる契機となったアルバムを取り上げましょう。1977年に発売された5thアルバム「ストレンジャー」(The Stranger)です。

ストレンジャー

それまでも、そこそこの成功を収めていたビリーですが、このアルバムによって一気に全米を代表するミュージシャンに飛躍しました。
その後の彼の作風を決定づける、洗練されたロックサウンドと叙情的なバラードが融合。代表曲「素顔のままで」のヒットもあって、アルバムは全米2位の大ヒットとなりました。

「素顔のままで」以外にもアルバム収録曲のいくつかはライブの定番曲になっていて、先般の来日公演でも演奏されていました。
それだけビリー自身も思い入れのあるアルバムなんでしょう。2003年にはローリング・ストーン誌の「最も偉大な500枚のアルバム」に選出されています。

■個人的なおススメ

それでは、そんなビリー・ジョエルの傑作アルバム「ストレンジャー」から、個人的なおススメを紹介します。

まずは1曲め、「ムーヴィン・アウト」 (Movin' Out(Anthony's Song))。
アルバムのオープニングを飾るノリのいいポップ・ナンバー。先の来日公演でも演奏されました。
"Anthony's Song"というサブタイトルのとおり、アンソニーという架空の人物がブルーカラーから成功をめざしていく姿が描かれます。
後に同曲をフィーチャーしたブロードウェイ・ミュージカル「ムーヴィン・アウト」もつくられました。

続いて2曲め、「ストレンジャー」(The Stranger)。
アルバムのタイトルナンバー。日本でもシングルカットされて、オリコンチャート2位を獲得した人気のナンバーです。
序盤は、ジョエルのピアノと口笛で静かに始まりますが、その後小気味のよいリズムを刻むバンドの演奏が加わります。
元々ビリーは、印象的な口笛のメロディを管楽器などで演奏することを望んでいましたが、プロデューサーのフィル・ラモーンに説得されて口笛のままにしたのだとか。ラモーン、ナイスです。

そして3曲め、「素顔のままで」(Just the Way You Are)
ビリー・ジョエルを代表するナンバー。ビリーにとって初のトップ10入りを果たした曲で、最高位では3位にまで達しました。
当時の妻エリザベスに捧げたラブ・ソング。美しいメロディ、エモーショナルな歌声、抒情的なサックス…いずれも文句なしの名曲です。
ただ、この曲は当初、ビリーが他の収録曲と趣が異なることから却下しようとしたそう。それをラモーンが反対、バッキングボーカルとして参加していたフィービー・スノウが絶賛してアルバムに収録されることになりました。ラモーン、スノウ、ナイスです。


これぞ名盤!すばらしいアルバムです。ビリー・ジョエル「ストレンジャー」
このアルバムからビリーとタッグを組むことになったフィル・ラモーンは、この後10年プロデューサーを務めることになります。

そして、「ストレンジャー」の翌年リリースされたアルバム「ニューヨーク52番街」で、ビリーは初の全米1位を獲得するのです。
そんな最も脂の乗っている時期に制作されたアルバム「ストレンジャー」を、ビリーの誕生日のこの日(5月9日)にとり上げました。

誕生日おめでとう、ビリー・ジョエル! ありがとう、「ストレンジャー」!

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