5/8 はボブ・ディランが世界初のPVとされる「Subterranean Homesick Blues」のビデオを撮影した日

こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。

今日の夢中は、5/8 はボブ・ディランが世界初のPVとされる「Subterranean Homesick Blues」のビデオを撮影した日です。
「夢中図書館 音楽館」は、ロックの名盤や新譜、個人的な愛聴盤などをレビューする音楽ブログです。あなたのお気に入りの音楽を見つけてください。

■今日は何の日

1日1頁、その日に起きた出来事やミュージシャンの誕生日などが記載されているタワレコ手帳(現在は製造中止…)。
5月8日の頁には、こんな出来事が記されていました。

【出来事】ボブ・ディラン、世界初のPVとされる「Subterranean Homesick Blues」のビデオを撮影(1965)

「サブタレニアン・ホームシック・ブルース」(Subterranean Homesick Blues)は、ボブ・ディランの代表曲の一つ。
1965年リリースのアルバム「ブリング・イット・オール・バック・ホーム」(Bringing It All Back Home)に収録。同アルバムに先行してシングルとしてリリースされました。


ブリング・イット・オール・バック・ホーム

ラップの先駆けとも言われる速射砲のように言葉を繰り出す歌唱と、シニカルで社会を風刺した歌詞が、当時の若者世代の反体制的な心情に合致。
同曲は、ディランのシングルとして初のチャート入りを果たし、米ビルボード39位、全英チャート9位を記録しました。

ミュージシャンへ与えた影響も大きく、ジョン・レノンは自分にこれに匹敵する曲が書けるのかというほど衝撃を受け、この曲に魅了されたといいます。
後の時代でも、豪バンドのジェットが同曲の歌詞の一部を引用したアルバム「ゲット・ボーン」(Get Born)をリリース、レディオヘッドの名盤「OKコンピューター」の収録曲に「サブタレニアン・ホームシック・エイリアン」(Subterranean Homesick Alien)という曲があります。

■サブタレニアン・ホームシック・ブルース

もう一つ、大きな影響として見逃せないのが、ディランが世界初のミュージックビデオと言われる、プロモーション・フリップを撮影したこと。
この映像は、1965年の英国コンサート・ツアーを記録した映画「ドント・ルック・バック」(1967年公開)の冒頭部分に流されました。


ドント・ルック・バック(DVD)

ディランはカメラを見つめながら、曲が流れる中、歌詞の書かれたカードをめくり、投げ捨てます
カードに書かれた文字は、ディラン自身とドノヴァン、アレン・ギンズバーグ、ボブ・ニューワースによって書かれました。
また、ビデオが撮影された場所は英ロンドンのサヴォイ・ホテル近くの路地。映像に映っているのはディラン本人、背景でお喋りしているのはギンズバーグとニューワースです。

後に多くのミュージシャンたちに模倣されるスタイル…。このアイデアを思い付いたのは、やはりディランだったと言われています。
当時はまだラジオのエアプレイが中心の時代…。ただ、その後テレビの時代になって、この映像は同曲とディラン本人のプロモーションに大きく貢献しました。

それでは早速、世界初のミュージックビデオと言われる、ディランの楽曲を視聴しましょう。
Back to the 1960s!Bob Dylan"Subterranean Homesick Blues"!Here We Go!


いやぁ、めちゃくちゃクールですね!この曲を知らなくても、この映像は知ってるという人は多いんじゃないでしょうか。
たくさんのひとに模倣されてますからね。元ネタはこの曲です。それだけでなく、のちのMTV時代を席巻するミュージックビデオの先駆けとなりました。

社会を風刺する歌詞も特徴的。「風がどちらに吹くか知るのに天気予報士は要らない」とか「消防ホースを持ってるやつらには近づかない方がいい」とか。
当時はベトナム戦争をめぐる混乱がアメリカ全土に広がり始めていた頃。平和を訴える活動家たちは高圧の消防ホースで水をかけられていました。
そんな時代背景をふまえて同曲を見ると、カードに書かれた単語が訴えるインパクトも変わるはず。もっと英語、勉強しないといけないですね…。

今日の夢中は、5/8 はボブ・ディランが世界初のPVとされる「Subterranean Homesick Blues」のビデオを撮影した日でした。
ありがとう、ボブ・ディラン! ありがとう、「Subterranean Homesick Blues」!

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