
こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。
1日1頁、その日に起きた出来事やミュージシャンの誕生日などが記載されているタワレコ手帳(現在は製造中止…)。
2月17日の頁には、こんな出来事が記されていました。
【誕生日】ビリー・ジョー・アームストロング(グリーン・デイ:1972)
米パンク・ロックバンド「グリーン・デイ」のフロントマン、ビリー・ジョー・アームストロング。
2月17日は、彼の50回目の誕生日でした。
えっ…50才?驚きです…。それほど、ビリーは若々しく、アグレッシブな活動を続けています。
今日はそんなビリーの誕生日をお祝いして、最近リリースされたグリーン・デイの歴史的ライブ音源「BBCセッションズ」を取り上げます。
■BBCセッションズ
BBC(英国放送協会)に残る貴重なライブ音源がリリースされました。
それが、パンク・ロックの雄「グリーン・デイ」の歴史的なライブ・セッションを収録した「BBCセッションズ」です。
ライブが行われたのは、英ロンドンにあるBBCのメイダ・ヴェール・スタジオ(Maida Vale Studio)。
グリーン・デイはそこで、1994年、1996年、1998年、2001年の計4回、スタジオ・ライブを行っています。
今般、そのライブ・セッション音源が初公式音源化。
激レアな音源16曲がマスタリングされて、アルバム「BBCセッションズ」としてファンのもとに届けられました。
ありがとう、グリーン・デイ。ありがとう、ビリー。
ライブもままならないこの時期に、こんな最高のライブ音源をリリースしてくれるなんて…(涙)。
しかも、スタジオ・ライブが行われた時期は、グリーン・デイがビッグ・バンドになる前の頃。
特に1994年は、グリーン・デイが3rdアルバム「ドゥーキー(Dookie)」でメジャー・デビューを果たした年です。
BBCライブは、そのリリースから4か月後というタイミングで行われています。
まさにグリーン・デイが世界に打って出る前夜に行われた、勢い半端なかったときのライブ音源なんですよね。
これが、スタジオ・ライブとは思えないほど、エネルギッシュでビシバシ身体に響きます。
もう力が有り余ってたんだろうな…。初期グリーン・デイの粗っぽくもパワーみなぎる演奏。それは間もなくやって来るブレイクを、強く確信させるものでした…。
■個人的なおススメ
それでは、そんなグリーン・デイの歴史的ライブ音源「BBCセッションズ」から、個人的なおススメです。
まずは1曲め、「She」。
はじまりは、静かに…。ベースとドラムのリズムを刻むサウンド、ビリーのおとなしめなボーカル…。
そこに荒々しいエレキギターとコーラスが重なると雰囲気は一変、ライブ受け間違いなしのパンク・ナンバーになります。
ビリーの「イヤーオウ」という叫びも加わって、あっという間に曲に引き込まれます。これはたまらん…。
続いて2曲め、「When I Come Around」。
ビリーのエレキギターとボーカルという弾き語りスタイルで始まるナンバー。
聴くほどにビリーの声の張りと艶に引き込まれます。この声、今も変わらないんだよなぁ…。天性の魅力です。
ソングライティングのセンスも天性のもの。一度聞いただけで口ずさめるメロディ…。これも彼らの魅力です。
そして3曲め、「Basket Case」。
こちらもビリーの弾き語りから始まり、後にドラムとベースが加わってくるスタイル。
バンドサウンドになった途端に、これまで溜めていたパワーが放出されたように激しい演奏となり、テンポもアップします。
今でもライブの定番。大合唱となる曲ですが、その原点というべきスタジオ・ライブ音源。これは貴重…。
奇しくも、いずれも1994年のBBCライブからのチョイスとなりましたが、それほどこの時期のグリーンデイの演奏は鳥肌もの。
衝動にあふれている感じ…。これを聴いた若者たちはきっと、グリーン・デイのライブに行きたいという衝動にかられたことでしょう。
もちろん、1996年、1998年、2001年のライブ音源も、負けじ劣らじ名演奏、レア音源です。
聴けば聴くほど、グリーン・デイのライブに行きたくなります。50才のビリーがどんな衝動を見せてくれるのか…。すごく楽しみです。
ありがとう、グリーン・デイ! 誕生日おめでとう、ビリー!