ペイル・ブルー・アイズ「New Place」!サイケデリアとエレクトロニックの融合…耽美な音の世界へ

こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。

今日の夢中は、ペイル・ブルー・アイズ「New Place」!サイケデリアとエレクトロニックの融合…耽美な音の世界へ…です。
「夢中図書館 音楽館」は、ロックの名盤や新譜、個人的な愛聴盤などをレビューする音楽ブログです。あなたのお気に入りの音楽を見つけてください。

■ペイル・ブルー・アイズ

今日取り上げるバンドは、イギリスのバンド、ペイル・ブルー・アイズ(Pale Blue Eyes)です。

バンドは2019年、イングランドの片田舎デヴォン州トットネスで結成されました。
メンバーは、マット・ボード(ボーカル&ギター)とルーシー・ボード(ドラム&シンセ)の夫婦に、オーブリー・シンプソン(ベース)の3人。

2022年にデビューアルバム「Souvenirs」をリリースすると、インディー・シーンで注目を集めます。
その音楽の特徴は、ヴェルヴェット・アンダーグラウンド風のサイケデリアと、ニュー・オーダー風のエレクトロニックを融合したようなサウンド。


Souvenirs

その独特な世界観を醸し出す楽曲群は、2023年リリースの2ndアルバム「This House」でもコアなファンを引き付けました。
彼らの最初の2枚のアルバムは、ルーシーとマットのトットネスの自宅で録音されました。2人は、マットの母の療養のために同地に引っ越して暮らしていたのです。

しかし薬効甲斐なく、マットの母が亡くなります…。バンドはそれまで慣れ親しんだトットネスを離れ、シェフィールドに移住しました。
悲しみを乗り越えて、バンドは3rdアルバムの制作に入ります。のちに「New Place」と名付けられるこのアルバムは、まさに「新しい場所での新しい始まり」(ルーシー)を表すものとなりました。


New Place

実はルーシーはシェフィールドで育ち、そこでいくつかのティーンバンドで演奏していました。
よく知った場所に移住したルーシーと一緒に、マットもこの新しい町にすっかり魅了されていきます。「新しいアルバムは新しい景色が伴っている」と彼は言います。
さらに「新しい環境に新しい街の音を聴いて、ちょっと圧倒されたけど、同時にワクワクした。これが、高揚感や推進力、さらなる前進につながるといいな」とも。

■個人的なおススメ

それでは、そんなペイル・ブルー・アイズの2025年にリリースされたアルバム「New Place」から、個人的なおススメを紹介しましょう。

まずは1曲目、「How Long Is Now」
高揚感のあるシンセサイザーの音色とエコーの効いたボーカルが重なる、なんとも耽美で神秘的なナンバー。
はじめは21世紀の教会音楽のように聴こえますが、中盤から多彩な楽器が加わり音に厚みが加わると、彼らならではのエレクトロニック・ロックに変わります。
聴くほどにハマっていくサウンド。「新たな場所での新しい始まり」を告げるオープニングナンバーです。

続いて3曲目、「Pieces of You」
繊細なギターのメロディにマットのテノールボイスが絡み合う、美しいポップナンバー。
シューゲイザーにも相通じるような耽美なサウンドは、聴く者を彼らの深い音の世界へといざないます。
ライドとかエコー&ザ・バニーメンが好きな人は、こうした音楽が好きなんじゃないかな。ようこそ、耽美な音の世界へ。

そして5曲目、「The Dreamer」
こちらも、高揚感あるシンセサイザーの音色とエコーの効いたボーカルが重なる、独特な世界観を醸し出すナンバー。
すこし明るめなシンセの音色が、新しい町で暮らし始めた彼らの前向きな気持ちを表しているのかも。
広大な森の中を掛ける少女のPVは、そんな彼らの心境を表象しているのでしょうか。聴くほどにじんわり来る楽曲です。


いやぁ、これはいかにも英国的で、聴くほどにどっぷりとハマっていくサウンドですね。
シューゲイザーとかサイケデリックが好きなひとにはたまらないのではないでしょうか。かく言う館長ふゆきもその一人。

バンドは2025年4月から英国の主要都市をまわるツアーに出るそうです。
奇跡的に日本に来る…なんてことは今はないかもしれませんが、そんな日を願って、彼らの音楽を聴き続けたいと思います。

今日の夢中は、ペイル・ブルー・アイズ「New Place」!サイケデリアとエレクトロニックの融合…耽美な音の世界へ…でした。
ありがとう、ペイル・ブルー・アイズ! ありがとう、アルバム「New Place」!

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