ジャパニーズ・ブレックファスト、メランコリックな楽曲集「For Melancholy Brunettes (& sad women)」

こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。

今日の夢中は、ジャパニーズ・ブレックファスト、メランコリックな楽曲集「For Melancholy Brunettes (& sad women)」です。
「夢中図書館 音楽館」は、ロックの名盤や新譜、個人的な愛聴盤などをレビューする音楽ブログです。あなたのお気に入りの音楽を見つけてください。

■ジャパニーズ・ブレックファスト

ジャパニーズ・ブレックファスト(Japanese Breakfast)の新作「For Melancholy Brunettes (& sad women)」がリリースされました。

ジャパニーズ・ブレックファストは、新世代のポップアイコン、ミシェル・ザウナー(Michelle Zauner)のソロ・プロジェクト。
前作「ジュビリー」(Jubilee)はグラミー賞にノミネート。フジロック2022でもキュートなパフォーマンスを見せてくれた彼女。待望のニューアルバムです。


ジュビリー

このアルバムは、タイトル「For Melancholy Brunettes (& sad women)」(憂鬱な黒髪の乙女と悲しい女性たちへ)が示す通り、メランコリックな楽曲集となっています。
これまでの彼女の作品はキュートでポップな楽曲が中心。明るい外向性が特徴的でしたが、本作では一転、内省的で内なる感情の波に焦点を当てた作品になっています。

プロデュースは、スカイ・フェレイラやフィオナ・アップルなどを手掛けたブレイク・ミルズ(Blake Mills)。
​ザウナーにとっては初めての経験豊富なプロデューサーとのレコーディング。制作中は何度も意見が衝突したそうです。


For Melancholy Brunettes (& sad women)

さまざまな葛藤と挑戦を経て、「ロマンチックなスリルを呼び起こす、成熟した、複雑で、瞑想的な作品」と評される本作が出来上がりました。
ジャパニーズ・ブレックファストの新たな魅力が詰まったアルバム「For Melancholy Brunettes (& sad women)」。その音の世界へどっぷり浸りましょう。

■For Melancholy Brunettes (& sad women)

それでは、ジャパニーズ・ブレックファストの2025年リリースのアルバム「For Melancholy Brunettes (& sad women)」から、個人的なおススメです。

まずは1曲目、「Here is Someone」
アルバムの幕開けを飾る、美しいバラード・ナンバー。ザウナーの歌声とシンプルなピアノの旋律が美しく響き渡ります。
その歌声は、まるで聴く者の心に直接語りかけてくるよう…。しっとり聴かせる、彼女の新たな魅力を堪能できるナンバーです。

続いて2曲目、「Orlando in Love」
アルバムからのリードシングル。アルバムタイトルの「For Melancholy Brunettes & sad women」は、この曲の歌詞からとられています。
ルネサンス詩人マッテーオ・マリーア・ボイアルドによる未完の叙事詩「恋するオルランド」にインスパイアされているといいます。
誌的で神秘的…。曲調もギターとストリングスの織りなすドリーミーなサウンドになっています。これは聴くほどにハマっちゃう…。

そして8曲目、「Men in Bars」
俳優のジェフ・ブリッジスをフィーチャーした曲。異色のデュエットですが、これが意外にハマります。
ザウナーのキュートで透き通った歌声と、ブリッジスの渋いややしわがれた歌声が、心地よく絡み合うから不思議。
カントリー調のメロディもブリッジズの声と相性がいい…。バーでグラスを傾ける風景が思い浮かぶような良曲です。


いやぁ、すっかり引き込まれました。ジャパニーズ・ブレックファストの「For Melancholy Brunettes (& sad women)」
繊細なメロディ、内省的な歌詞、メランコリックな音の世界…。ザウナーの新たな魅力を解き放つアルバムとなっています。

今日の夢中は、ジャパニーズ・ブレックファスト、メランコリックな楽曲集「For Melancholy Brunettes (& sad women)」でした。
ありがとう、ジャパニーズ・ブレックファスト! ありがとう、「For Melancholy Brunettes (& sad women)」!

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