
こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。
今日の夢中は、エコー&ザ・バニーメン「ヘヴン・アップ・ヒア」!ダークで情熱的な歌の世界へ…です。
「夢中図書館 音楽館」は、ロックの名盤や新譜、個人的な愛聴盤などをレビューする音楽ブログです。あなたのお気に入りの音楽を見つけてください。
■エコー&ザ・バニーメン
今日とり上げるのは、1980年代にイギリスで人気を博したエコー&ザ・バニーメン(Echo & the Bunnymen)。
その人気を確たるものにした、1981年リリースの2ndアルバム「ヘヴン・アップ・ヒア」(Heaven Up Here)をとり上げましょう。
バンドは、デビューアルバム「クロコダイルズ」(Crocodiles)が世間やマスコミの注目を集めた後、すぐに2枚目のアルバムの制作に入ります。
アルバムは、プロデューサーに前作でエンジニアを務めたヒュー・ジョーンズを迎え、1981年3月にウェールズのロックフィールド・スタジオで録音されました。
アルバムの表紙に使われているのは、南ウェールズの海辺の町ポートコールの風景。レコーディングの休みの日に撮影されました。
このジャケットがアルバムの内容をよく示していると思うのですが、同アルバムは前作よりも暗く情熱的なものとなりました。
リードシンガーのイアン・マカロックは、常に頭の片隅にヴェルヴェット・アンダーグラウンドの「What Goes On」があったと語っています。
さらにソウルアルバムをつくりたいと思っていたとも。本作には、そうしたバンドの思いが反映された情熱的でソウルフルな楽曲が数多く収録されています。
アルバム「ヘヴン・アップ・ヒア」は1981年5月にリリースされると、全英チャート10位に達し、バンドとして初のトップ10入りを果たしました。
さらに同年のNME誌の読者人気投票でベストアルバムに選出、エコー&ザ・バニーメンの人気を確たるものとしました。
■個人的なおススメ
それでは、エコー&ザ・バニーメンの2ndアルバム「ヘヴン・アップ・ヒア」から、個人的なおススメです。
まずは1曲目、「Show of Strength」。
アルバムの幕開けを告げる、暗くも情熱的なナンバー。まさにこのアルバムを象徴するような楽曲です。
どことなく陰のある独特なメロディとリズム…。ひとひねりもふたひねりもあって、英ロックファンにはたまらないサウンドとなっています。
イアンのクセのあるボーカルも曲調にぴったりハマります。バンドのカルト的な人気を引き起こすナンバーです。
続いて3曲目、「Over the Wall」。
これまた、このアルバムの特徴であり、バンドの魅力でもある、ダークで情熱的なナンバー。
エレクトロニックなアレンジも施されていますが、そのサウンドはレトロで、聴くほどに切迫感が高まるような不思議なメロディ。
この曲にもイアンのボーカルが無くてはならない存在のようにハマります。中毒性高いエコバニ・サウンドです。
そして5曲目、「The Promise」。
アルバムからシングルカットされて、イギリスのシングルチャートに4週間チャートイン、最高位49位を記録しました。
オーストラリアでのみリリースされた「Over the Wall」を除けば、アルバム「ヘヴン・アップ・ヒア」からリリースされた唯一のシングルです。
独特なメロディを奏でるギターとベース、絡みつくようなイアンのボーカル。これぞエコバニ・サウンド。唯一無二の音の世界を楽しめます。
いやぁ、聴くほどに引き込まれていくような、ダークで情熱的な歌の世界…。気づけばリピートしているような中毒性があります。
それがカルト的な人気を誇るエコー&ザ・バニーメンの魅力なんでしょうね。今日の夢中は、エコー&ザ・バニーメン「ヘヴン・アップ・ヒア」!ダークで情熱的な歌の世界へ…でした。
ありがとう、エコー&ザ・バニーメン! ありがとう、アルバム「ヘヴン・アップ・ヒア」!