こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。
今日の夢中は、米ロックバンド「TOTO」の40周年記念ベスト「40 Trips Around the Sun」を紹介します。
■タワレコ手帳
いつもお世話になっているタワレコ手帳。
1日1頁、手帳として使えるだけでなく、その日に起きた音楽関連の出来事が記載されています。
先日来、当「夢中図書館」でお知らせしているとおり、「タワレコ手帳」2018年版が製作されないことが分かりました。
これはイカン!なんとか復刻できないものか…。一念発起、今年はこれまで以上にタワレコ手帳をとり上げて、その魅力を伝えていきたいと思います。
なお、館長ふゆきの愛用タワレコ手帳が2016年版であることは目をつむってください…。
ということで、3月15日のページをひらくと、この日にある悲しい出来事が記載されていました。
【命日】マイク・ポーカロ(TOTO:2015)
米ロックバンド「TOTO」のベーシストで、ポーカロ兄弟の次男。59歳で永眠しました。
■TOTO
「TOTO」は、アメリカのロックバンドです。1977年にロサンゼルスで結成されました。
もともとはスタジオミュージシャンとしてキャリアをスタートしたことから、その実力は折り紙つき。
音楽性も幅広く、ハードロックからプログレ、ジャズやヒュージョンまで、色々な要素をその音楽に取り入れています。
一般的にはAORサウンドに分類されるでしょうか。アメリカン・ロックの典型と言っていいかもしれません。
TOTO 1stアルバム「TOTO 宇宙の騎士」(1978年)
バンド名の「TOTO」については諸説あります。
一時、日本の便器メーカーからとったという説がありましたが、これは彼らの日本ファン向けのリップサービスだったようです。
ちなみに、バンドメンバーのスティーブ・ルカサーは「このバンド名が好きじゃない」と言っています。
バンドメンバーは、デビッド・ペイチとポーカロ兄弟、スティーブ・ルカサーが中心。
バンド結成から中心であったポーカロ兄弟長男ジェフは1992年に38歳で死亡。
そして次男マイクは難病のALSを発症し、2007年からバンドを離れます。
その影響もあって、2008年にバンドは解散を発表します。
しかしながらマイクの回復を祈るメンバーが、その闘病支援を目的として再び集結。2010年にツアーをスタート。
さらにオリジナルアルバムを発表するなど、活動を再開しました。
しかしながら、バンドメンバーの願いはかなわず、マイクは永眠。
享年59歳。2015年3月15日のことでしした。
■最新ベストアルバム
さて、今回紹介するのは、TOTOのデビュー40周年を記念した最新ベストアルバム「40 Trips Around the Sun」。
2018年2月7日、日本で先行リリースされました。
Greatest Hits:40 Trips Around the Sun/TOTO
同アルバムに収録されているのは、未発表の新曲「Alone」「Spanish Sea」「Struck By Lightning」を含む全17曲。
歴代のヒット曲もデジタル・リマスターされて、フレッシュに生まれ変わりました。
珠玉の名曲集。アメリカン・ロック、ここに健在!TOTOが帰ってきました。
■個人的なおススメ
それでは、その最新アルバム「40 Trips Around the Sun」から、個人的なおススメです。
まずは4曲め「I'll Be Over You」。
1986年発表のアルバム「Fahrenheit」からのシングルカット曲。
やさしいメロディの、これぞAORサウンドというようなバラード。ルカサーのボーカルです。
I'll Be Over You(MV)
続いて14曲め「Hold the Line」。
デビューアルバム「TOTO」(邦題は「宇宙の騎士」)収録の、記念すべきデビューシングル。
キーボードから始まり、ギター&ベースのリフが印象的なロックナンバー。この曲でバンドは40年にわたる活動のスタートを切りました。
Hold the Line(MV)
そして17曲め「Africa」。
1982年発表のアルバム「TOTO Ⅳ」(邦題は「聖なる剣」)に収録されたシングル曲。
メインボーカルはデヴィッド・ペイチ。サビの高音はボビー・キンボールが担当しています。
バンドを代表する名曲で、米ビルボードで初めて1位を獲得。人気を確たるものにしました。
Africa(MV)
やっぱりAORサウンド、いいな。上質な演奏に、裏切らないメロディ。安心して曲に身をゆだねることができます。
疲れたときに聴きたいアルバム「40 Trips Around the Sun」。しばらくはこれで癒されたいと思います。
ありがとう、TOTO! 追悼、マイク・ポーカロ。