シルヴァー・サン「You Are Here」!90年代を駆け抜けた珠玉のパワーポップ再び

こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。

今日の夢中は、シルヴァー・サン「You Are Here」!90年代を駆け抜けた珠玉のパワーポップ再び…です。
「夢中図書館 音楽館」は、ロックの名盤や新譜、個人的な愛聴盤などをレビューする音楽ブログです。あなたのお気に入りの音楽を見つけてください。

■シルヴァー・サン

今日の夢中は、1990年代ブリティッシュ・ロックの世界へ…。
英国のパワーポップバンド「シルヴァー・サン」(Silver Sun)を取り上げましょう。

シルヴァー・サンは、1995年に英ロンドンで結成されたロックバンドです。
最初は「Sun」という名前で活動していましたが、名前を変更せざるを得なくなり、ビートルズが元「シルヴァー・ビートルズ」と名乗っていたことにちなんで、「シルヴァー・サン」に改名しました。

そんなエピソードで分かるように、彼らの音楽はビートルズのDNAを受け継ぐポップでメロディアスなパワーポップ
1997年にデビュー・アルバム「シルヴァー・サン」(Silver Sun)をリリースすると、若者を中心としたコアな音楽ファンから支持を受けました。


Silver Sun(レコード盤)

さらに翌1998年には、2ndアルバム「Neo Wave」をリリース。これまたポップなチューン満載で一気に人気爆発か?
…と思いましたが、これが不発に終わり、バンドはしばらく活動休止状態に陥ります。

バンドの中心メンバー、ジェームズ・ブロードはその間も楽曲を書き続け、2005年には彼単独で制作したアルバム「Disappear Here」をリリースします。
その後オリジナルのバンド編成となったシルヴァー・サンは、2006年にアルバム「Dad's Weird Dream」をリリース。さらに「Music for London」(2013年)、「Switzerland」(2019年)などのアルバムをリリースしています。


Dad's Weird Dream

■You Are Here

今日は、そんなシルヴァー・サンが1997年にリリースしたアルバム「You Are Here」を取り上げましょう。
このアルバムは、本国でデビューしたばかりの彼らが日本のファンのためにリリースした日本独自企画盤です。


You Are Here(レコード盤)

「Lava」や「Last Day」などのシングルとB面曲を収録した入門盤ですが、ウィーザー(Weezer)にも通じる泣きのメロディは日本の洋楽ファンに受けました。
この企画盤を購入してシルヴァー・サンが好きになったひとも結構いたのではないでしょうか。館長ふゆきも当時このアルバムを擦り切れるほど聴きました。懐かしいなぁ…。

そんな懐かしのアルバムがなんと、2023年になって再発、初ヴァイナル化(レコード化)されることになりました!
誰得なのか…。いまの時代、シルヴァー・サンを知っている人は少ないだろうに…。でも、当時のファンには最高に嬉しい。ポチリと購入予約しました。

You Are Here(レコード盤)

■個人的なおススメ

それでは、個人的に大盛り上がり中のシルヴァー・サンのアルバム「You Are Here」から個人的なおススメです。

まずは1曲め、「Last Day」
この曲ですっかりシルヴァー・サンにハマりました…。1stアルバム収録のナンバー、シングルカットもされています。
ポップなメロディに美しいコーラス、ヘヴィーにかき鳴らされるギター。ウィーザーかシルヴァー・サンかというようなパワーポップ。これは日本人に受けるでしょう。

続いて2曲め、「Lava」
本作では2曲めの収録されていますが、シングルとしてはこちらの方が「Last Day」より先。
1996年にリリースされると、そのポップで美しいメロディに多くのファンが度肝を抜かれました。そのコーラスも音のつくりも、新人らしからぬ完成度の高さで、ジェームズ・ブロードのポップオタクぶりが分かります。

そして3曲め、「Trickle Dowan」。
これもシルヴァー・サンの魅力が詰まったポップ・ナンバー。2分半にも満たない小曲ですが、いろんな仕掛けが散りばめられています。
特にコーラスとギターは聴きどころ。思わず口ずさみたくなるメロディも、ジェームズのポップセンスが成せる技でしょう。


さて、25年超のときを経て、再びその音楽にハマったシルヴァー・サンですが、なんと衝撃の事実が分かりました。
2020年10月、ジェームズ・ブロード死去…。彼は末期がんに冒されていたようです。

衝撃です…。知りませんでした。もう、シルヴァー・サンの新曲を聴くことはできないのか…。
あらためて、貴方がつくり出した数々の楽曲にあつい感謝を捧げます。ありがとう、ジェームズ。安らかにお眠りください。

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