6/8はニック・ローズの誕生日!デュラン・デュランのファンク・ポップ「ノトーリアス」

こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。

今日の夢中は、6/8はニック・ローズの誕生日!デュラン・デュランのファンク・ポップ「ノトーリアス」です。
「夢中図書館 音楽館」は、ロックの名盤や新譜、個人的な愛聴盤などをレビューする音楽ブログです。あなたのお気に入りの音楽を見つけてください。

■今日は何の日

1日1頁、その日に起きた出来事やミュージシャンの誕生日などが記載されているタワレコ手帳(現在は製造中止…)。
6月8日の頁には、こんな出来事が記されていました。

【誕生日】ニック・ローズ(デュラン・デュラン:1962)

ニック・ローズ(Nick Rhodes)。80年代洋楽ファンは知ってるでしょう…。
当時の音楽シーンを牽引したバンド「デュラン・デュラン」(Duran Duran)の創設メンバー、実質的なリーダーです。

バンドの結成は1978年。結成時ローズは、音楽演奏の経験がありませんでしたが、キーボードを担当するとめきめき上達。
「Save A Prayer」や「A View to a Kill」などで印象的なシンセ・サウンドを披露、ソングライティングでもその才能を開花させました。


セブン・アンド・ザ・ラグド・タイガー

バンドは、1983年リリースの3rdアルバム「セブン・アンド・ザ・ラグド・タイガー」(Seven and the Ragged Tiger)で、初の全英1位を獲得(全米8位)。
米国でもシングル「The Reflex」が全米チャート1位に輝きます。勢いそのまま大規模なワールドツアーを成功させ、押しも押されぬスター・バンドとなりました。

3rdアルバムの後、バンドはメンバーが二分する形でサイド・プロジェクトを始めます。
ジョン・テイラーとアンディ・テイラーは「パワー・ステーション」を結成、ニック・ローズとサイモン・ル・ボンとロジャー・テイラーは「アーケイディア」を結成し、それぞれアルバムをリリースしています。


So Red the Rose/アーケイディア

■ノトーリアス

1986年、新しいアルバムを制作するためにバンドは再集結しますが、すぐに様々な問題や衝突に直面しました。
ロジャー・テイラーは音楽業界に疲れ果て脱退、アンディ・テイラーも初期のセッションに参加した後に脱退しました。

バンド解散か…。それでも残る3人はバンドを継続することを決断します。「The Controller」と呼ばれるローズの存在も大きかったものと思われます。
3人はスタジオ・セッションを続けて、ついにアルバムが完成しました。それが1986年11月リリースの4thアルバム「ノトーリアス」(Notorious)です。


ノトーリアス

ナイル・ロジャースとバンドのプロデュースによるこのアルバムは、バンドの新たな魅力を発信するものとなりました。
それは「ファンク・ポップ」と呼ばれるサウンド。ベースやブラスを強調した、よりソウルフルでファンキーなサウンドでした。

それを象徴するのが、シングル「ノトーリアス」「スキン・トレード」です。
特に「ノトーリアス」は全米2位を獲得(全英7位)。3人となったデュラン・デュランは、バンド解散の危機を乗り越え、新たなサウンドでシーンに返り咲いたのです。

その後もバンドは、メンバーの脱退・変更を繰り返しながらも、アルバム制作やライブ活動を続けています。
2023年は結成から45年目になるんですね…。なお、ローズは結成から唯一人、バンドに在籍し続けています。バンドになくてはならない重鎮ですね。


GREATEST

■個人的なおススメ

それでは、今日はニック・ローズの誕生日を祝して、デュラン・デュランの4thアルバム「ノトーリアス」を聴きたいと思います。
バンド存廃の危機を乗り越えた作品、「ファンク・ポップ」という新たな境地を切り開いた作品です。その中から、個人的なおススメはこちら!

まずは1曲め、「ノトーリアス」(Notorious)。
アルバムのタイトル曲にして、アルバムから最初にシングルカットされたナンバーです。
アルバムを象徴するような、ソウルフルでファンキーな曲。特徴的なのは、大胆に取り入れられたブラスと女性コーラス。
ブラック・ミュージックの影響色濃いファンキーなギター・サウンドとベース・ラインも、まさに「ファンク・ポップ」。全米2位を獲得したヒットナンバーです。

 

続いて3曲め、「スキン・トレード」(Skin Trade)。
これまた、バンドの新境地を切り開いた「ファンク・ポップ」なナンバーです。
サウンドの中核をなすブラスやベースに加えて、この曲ではル・ボンのボーカルが新たな魅力を発出します。
冒頭から炸裂するファルセット・ボイス…これがなんとも粘っこく甘い。独特なフェロモンを出しているよう…。ル・ボンのファンはたまらないでしょう。

 

そして8曲め、「ミート・エル・プレシデンテ」(Meet El Presidente)。
ラテンの香り色濃いベース・ギター、ル・ボンのボーカルに絡みつく女性ボーカル、さらにブラスがサウンドに厚みを与えます。
もはやニュー・ウェーブと呼ばれるデュラン・デュランではない…そんなローズの声も聞こえてきそうな、新しいバンドのサウンドです。
MVでは、ローズが口もとに指をあてル・ボンに「シー」とするシーンやその後にジョン・テイラーの笑顔もあり、3人の仲の良さが伝わります。それにしても3人ともめちゃカッコいい…。こりゃ人気が出るわけだよな…。


サウンドもルックスもイケてるデュラン・デュラン…。特にローズは、お人形さんがキーボードを弾いてるみたいです。
そんなローズも今日(2023年6月8日)で御年61歳。今なお現役で、デュラン・デュランの活動を継続しています。

なお、デュラン・デュランは、2022年にロックの殿堂入りを果たしました。
式典では、ローズを含む現メンバーの4人がヒット曲「Girls on Film」「Rio」「Ordinary World」をメドレーで披露しています。

ローズはこれからも、自身が創り上げたバンド「デュラン・デュラン」を続けていくことでしょう。
私たちも聴き続けます。誕生日おめでとう、ニック・ローズ!これからもずっと元気でいてください。

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