こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。
今日の夢中は、曽我部恵一さんの誕生日を記念して、サニーデイ・サービスの名盤「東京」をとり上げます。
■今日は何の日
いつも愛用しているタワレコ手帳。
1日1頁、その日に起きた出来事やミュージシャンの誕生日などが記載されています。
8月26日は、この人の誕生日でした。
【誕生日】曽我部恵一(1971)
今日で50歳なんですね。誕生日おめでとう、曽我部さん!
曽我部恵一(そかべけいいち)さんは、1971年8月26日生まれのシンガーソングライター。
ロックバンド「サニーデイ・サービス」のボーカル&ギターです。
大学在学中の1992年にバンド「サニーデイ・サービス」を結成。
1994年、ミニアルバム「星空のドライブep」でメジャーデビューを果たします。
翌1995年に、1stアルバム「若者たち」をリリース。
その後、「サマーソルジャー」や「さよなら!街の恋人たち」「スロウライダー」などの名曲を次々と世に送り出します。
バンドは、それら名曲を含む7枚のアルバムを発表して、惜しまれながらも2000年に解散…。
しかし、8年後に待望の再結成を果たすと、「ふたつのハート」「夏は行ってしまった」「セツナ」などの名曲を音楽シーンに届け続けています。
■東京
そんな曽我部さんの音楽と出会ったのは、サニーデイ・サービスがデビューして間もない頃。
1996年にリリースされた2ndアルバム「東京」で、またたく間に恋に落ちました。
当時は洋楽ばかり聴いていた頃。ただ、このサニーデイ・サービスという和製バンドは別ものでした。
そもそも音づくりが洋楽っぽいんですよね。これは曽我部さんの音楽的嗜好が反映されたもの。そう言えば以前、英バンド・ティーンエイジ・ファンクラブの来日公演で、ティーンエイジ中毒っぷりを披露していました。
そんな洋楽的な音のつくりに加えて、彼らにハマったもう一つの魅力が、歌詞に綴られた美しい言葉です。
横文字はほとんどない。ときに文学的に、ときに話し言葉風に、「東京」の日常が描かれます。
たとえば、表題曲「東京」の歌詞はこんな感じ。
赤い唇が色あせる前に
その熱い血潮の枯れぬまに
きみは駆け出すんだね
今日は春の中へ
瞳の中に花が咲いておんぼろ列車に乗って田舎道
銀の帆張った船は海の上
ぼくも駆け出そうか
今日は街の中へ
瞳の中で風が吹いて
ね?素敵でしょ。この歌詞が、アコースティックギターとピアノをバックに歌われるんです。
そりゃハマっちゃうでしょう。いま聴いても、そのメロディや歌詞は色あせていません。
そんな曽我部さんも50歳。そしてアルバム「東京」は発売から25年。
今日は、曽我部さんの誕生日を記念して、名盤「東京」から個人的なおススメを紹介しましょう。
■個人的なおススメ
まずは2曲め、「恋におちたら」。
アルバムに先がけてリリースされた2ndシングル。イントロのベースが印象的なラブソングです。
これがまた歌詞がイイ…。「どこかの家に咲いた/レモン色の花一つ/手土産にしてそっと君に見せたいんだ」。
「長い髪花飾り/どんな風に映るだろうと/考える道すがら愛しさが広がるんだ」。これは恋に落ちますね…。
続いて5曲め、「あじさい」。
弦楽とアコースティック・ギターの美しい調べから、小気味のいいポップ・チューンへ。
元ネタはスタイル・カウンシルと曽我部さんは明かしていますが、この辺りの柔軟な音楽性も彼らの魅力です。
短編小説のような歌詞も美しい…。何気ない街角の情景が思い浮かぶ名曲です。
そして6曲め、「青春狂騒曲」。
オルガンの音色が印象的な、フォーキーなナンバーです。アルバムの1stシングル。
ボブ・ディランに触発された曲で、言ってみればサニーデイ版「ライク・ア・ローリング・ストーン」。
今もライブの定番ナンバーとして演奏されています。青春の日々が思い出されますね。
色あせない名盤、恋に落ちてしまう素敵なアルバム、サニーデイ・サービス「東京」です。
あらためて、曽我部さん、50歳おめでとう!そして、「東京」25周年、おめでとう。
これからも、この名盤を聴き続けたいと思います。
ありがとう、サニーデイ・サービス「東京」! 誕生日おめでとう、曽我部恵一さん!