3/23はリック・オケイセックの誕生日!カーズの名盤「ハート・ビートシティ」を聴こう

こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。

今日の夢中は、3/23はリック・オケイセックの誕生日!カーズの名盤「ハート・ビートシティ」を聴こうです。
「夢中図書館 音楽館」は、ロックの名盤や新譜、個人的な愛聴盤などをレビューする音楽ブログです。あなたのお気に入りの音楽を見つけてください。

■今日は何の日

1日1頁、その日に起きた出来事やミュージシャンの誕生日などが記載されているタワレコ手帳(現在は製造中止…)。
3月23日の頁には、こんな出来事が記されていました。

【誕生日】リック・オケイセック(カーズ:1949)

そうでしたか…。今日(3月23日)はリック・オケイセック(Ric Ocasek)の誕生日でしたか…。
リックは、70年代末から80年代にかけて人気を博したバンド、カーズの中心メンバー。バンドのボーカル&ギターを務め、数多くの楽曲を手がけた才人です。


This Side of Paradise/リック・オケイセック


バンド「カーズ」の結成は1976年。リックと盟友ベンジャミン(ベン)・オールを中核に結成されました。
1978年に1stアルバム「錯乱のドライブ/カーズ登場」(原題:The Cars)、1979年に2ndアルバム「キャンディー・オーに捧ぐ」(原題:Candy-O)を相次ぎリリースすると、いずれもヒットアルバムとなり注目を集めます。


The Cars:Deluxe Edition

そんな彼らの人気を不動なものとしたのが、1984年リリースの5thアルバム「ハートビート・シティ」(原題:Heartbeat City)でした。
全米アルバムチャート3位を獲得した同アルバムからは、「ユー・マイト・シンク」や「ドライヴ」などシングル曲のヒットも生まれました。


ハート・ビートシティ

特に本国アメリカでの人気はものすごく、1984年のMTVアワードでは、シングル「ユー・マイト・シンク」がマイケル・ジャクソンの「スリラー」やシンディ・ローパーらを押しのけ年間アワードを受賞しています。
これ、ものすごいことですよね…。日本ではそれほど知名度が高くないですが、その人気は絶大…多くの人から愛されるバンドでした。

■個人的なおススメ

それでは、そんなカーズ「ハートビート・シティ」から、個人的なおススメです。

まずは3曲め、「マジック」(Magic)。
カーズの魅力がたっぷり詰まったナンバー。めちゃくちゃポップにして、ひねくれたサウンドがたまらない…。
リックがつくる曲って、彼のボーカルのクセもあって、一筋縄でいかないんですよね…。それでいてハマってしまうのは、コーラスの美しさとか音のつくりとか、リックのこだわりが散りばめられているから。同曲はシングルカットされて米ビルボード12位を記録しました。

続いて4曲め、「ドライヴ」(Drive)。
バンドの最大のヒットとなったシングル曲。10CCの「アイム・ノット・イン・ラブ」(I'm not in love)を彷彿させるバラード・ナンバーです。
ボーカルはベンがとっていますが、ソングライティングを手がけたのはリック。単なる偏屈なポップ・メイカーじゃないんだよな…。こんな王道バラードもつくれる才人です。同曲は米ビルボード3位まで上がりました。

そして6曲め、「ユー・マイト・シンク」(You might think)。
リック節がさく裂…。摩訶不思議でとびきりポップなロック・ナンバーです。
大仰なギターソロはいらない、抒情的なサビもいらない。どこまでもポップに、どこまでもカーズらしく…。
そんな思いが映像に込められたようなMVも見どころ。これで、マイケルもシンディもマドンナも押しのけて第1回MTVアワードを獲得しました。

 

■カーズその後

そんなカーズですが、1988年2月、突如バンド解散を発表します。
前年にリリースしたアルバム「ドア・トゥ・ドア」がセールス的にコケたことが一因と言われていますが、定かではありません。

さらに2000年10月、ベンジャミン・オールが癌で死亡…。これにより、完全な形での再結成は不可能となりました。
それでも2010年に入ると、リックをはじめオリジナル・メンバーが集まり活動を再開。アルバム「Move Like This」(2011年)をリリースします。


Move Like This

これが米ビルボード7位に入り、その根強い人気を知らしめました。
さらに、2018年にロックの殿堂入りを果たし、その式典で久々のライブ・パフォーマンスを披露。ベンの代りには、Weezerのスコット・シュライナーが参加しました。

そう言えば、リックはWeezerのデビューアルバムのプロデューサーを務めています。
ほんと、音楽の才能に満ちあふれたひとでした。過去アルバムの再発もあってカーズ復活を予感した矢先、悲報が襲います…。

2019年9月、リック・オケイセック死去…。享年75歳。自然死だったと言われています。
今日はそんなリックの誕生日。彼が在りし日につくった楽曲を聴いて、天国に思いを届けましょう。ありがとう、こんな最高のポップソングを遺してくれて…。

誕生日おめでとう、リック・オケイセック! ありがとう、カーズ「ハート・ビートシティ」!

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