こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。
今日の夢中は、米ロックバンド、ナダ・サーフの新譜「Never Not Together」です。
■ナダ・サーフ
ナダ・サーフ。
米ニューヨークで結成されたオルタナティブ・ロックバンドです。
バンドが結成されたのは1992年。
マシュー・カーズ(ボーカル&ギター)とダニエル・ロルカ(ベース)が米フランス語学校で出会い、バンド「ナダ・サーフ」を結成しました。
はじめは、彼ら2人にドラムを入れた3人組で活動していましたが、いまはギタリストを加え4人組で活動しています。
彼らの音楽の特徴は、甘いメロディとギター・ロックの濃密なコラボレーション。
ジャンルとしては、Weezerに通じるパワーポップに入るのでしょうが、Weezerよりは甘酸っぱい感じ。
マシューの柔らかなボーカルが醸し出す、その甘酸っぱいギター・ロックは、「青春パワーポップ」とも言うようなピュアなサウンド。
そんなナダ・サーフも結成28年になるんですね…。
もはやベテランの域に達している彼らなんですが、届けられた新譜が奏でる音は、今も変わらぬ「青春パワーポップ」でした。
その新譜が「Never Not Together」。前作から6年ぶりとなる9枚目のアルバムです。
変わらないどころか、ここに来てさらに甘酸っぱさに磨きがかかった感じ。
瑞々しいメロディに軽やかなリズム。何よりマシューのボーカルがピュアな清涼感を失っていないのは驚きです。
聴いていて、彼らの1stアルバム「ハイ/ロウ」(1996年)を思い出してしまいました。
「Never Not Together」(いつまでも一緒じゃないよ)とは対照的な、いつまでも変わらない青春パワーポップです。
■個人的なおススメ
それでは、そんなナダ・サーフの新譜「Never Not Together」から個人的なおススメです。
まずは1曲め「So Much Love」。
もうタイトルからして青春ですねー。マシューの歌声がまた素晴らしい。
のっけから彼らのベストソングに加わるような名曲。MVの演奏シーンも若々しい。
続いて2曲め「Come Get Me」。
これまた青春パワーポップさく裂。軽やかなメロディにハイトーンのサビ。キーボードも効果的に使われています。
出だしのアコースティックギターは、ティーンエイジ・ファンクラブを彷彿させます。彼らも変わらぬギター・ポップを奏でてるベテラン・バンド。共通点ありますね。
そして5曲め「Something I Should Do」。
ギターとキーボードの絡みが面白い、これまでとは変わったテイストのポップ・ナンバー。
終盤、マシューがラップのように歌詞をまくしたてます。こんな実験的な曲もやるんだな。若いっ!
ナダ・サーフ「Never Not Together」。青春パワーポップは今も変わらず、健在でした。
ありがとう、ナダ・サーフ! ありがとう、Never Not Together!