こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。
今回の「夢中」は、米バンド「R.E.M」の「アウト・オブ・タイム」(25周年デラックス・エディション)です。
■R.E.M
R.E.M(アール・イー・エム)は90年代から2000年代にかけて活躍した米国のバンドです。
「ローリングストーン」誌が選ぶ歴史上最も偉大なアーティスト100組に選ばれています。
2007年にロックの殿堂入りしましたが、2011年に、残念ながら解散してしまいました。
このバンドが解散した日が、9月21日。愛用のタワレコ手帳に教えてもらいました。
通常の手帳機能に加えて、その日に起きたことを小ネタとして教えてくれるタワレコ手帳。
この日は、B'zがデビューした日であったり、オアシスのリアム・ギャラガーの誕生日であったりと、話題が盛りだくさん。
悩んだ末に当図書館では、9月21日、フェイス・ヒルの誕生日をとり上げました。
※そのときの記事はこちら。
今回、遅ればせながら、この大御所バンドをとり上げる次第です。
■アウト・オブ・タイム
「アウト・オブ・タイム」は、彼らの7枚目のアルバムで、初の全米1位を獲得した名盤です。
「ルージング・マイ・レリジョン」や「ラヂオ・ソング」といったスマッシュ・ヒットも収録されています。
このアルバムが発表されたのが1991年。
今回紹介する25周年記念盤は、発表から25周年を記念してリリースされた、豪華2枚組のデラックス・エディションです。
今回、新たに届けられたディスク2には、アルバム収録曲のデモ・テイクが収められています。
中には、マイケル・スタイプのボーカルのないインスト・テイクがあるのですが、
これを聴いて、あらためて彼らの魅力に気づいた気がしました。
■R.E.Mの魅力
基本は、ポップなカントリー・ロックなんですよね。
特にディスク2の1曲目「ルージング・マイ・レリジョン」のインスト版を聴くと、
マンドリンのやさしい音色が印象的で、そのメロディの美しさにあらためて気づかされます。
その美しいメロディにマイケル・スタイプのボーカルが加わると、独特なR.E.M節となります。
マイケル・スタイプの「詩がいい」などという評価を聴きますが、英語圏ではない私には何の関係もありません。
今回、あらためて思ったのは、その声の魅力。
決して美しくない。どちらかというとダミ声。言うならば、「ダーク」な歌声というのでしょうか。
明るいカントリー調のメロディに、ダークなスタイプのボーカルが組み合わされてつくり出されるケミストリー。
これがR.E.Mの魅力なのではないかと、そんな風に思いました。
(Wikipediaより)
■個人的なオススメ
さてさて、ディスク2は、あくまでコアなファン向け。
やっぱり聴きどころは、リマスタリングされたオリジナルアルバムのディスク1。
いま聞いてもなお色あせない名曲の数々がおさめられています。
特に個人的なオススメは次の曲です。
1曲目の「ラヂオ・ソング」。
柔らかなギターからファンキーに展開していく、ちょっとR.E.Mっぽくない曲。KRSワンのラップがイカします!
ラジオ・ソングPV
2曲目の「ルージング・マイ・レリジョン」は全米4位を獲得した名曲。
前述のとおり、美しいマンドリンの音色に、スタイプのボーカルが加わるとどうなるか、ぜひ聴いてほしいです。
ルージング・マイ・レリジョンPV
6曲目の「シャイニー・ハッピー・ピープル」。
B52sのケイトがゲスト・ボーカルとして参加して、スタイプのダークな歌声と対照的に軽やかな歌声を聴かせます。彼らの曲のなかでも、特にポップな1曲。
他にも、スタイプが「R.E.Mのブルースと評する「カントリー・フィードバック」など、思い入れの強い曲が入っています。
ほんとにいま聞いても色あせない。むしろデモ・テイクを聴いて、さらに面白みが増えました。
ポップなカントリーの調べ+マイケル・スタイプのダークな魅力満載の歌声。
このアルバムを聴くと、誰にも真似できないR.E.Mの歌の世界に引き込まれるのではないでしょうか。
え?ダース・ベーダーに、暗黒の世界に引き込まれるみたいって?
大丈夫です。マンドリンの音色や素敵なメロディが、素敵な銀河の旅に連れて行ってくれます(?)。
名盤です!ありがとう、R.E.M!