こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。
今日の夢中は、ポップソングでときめきたい人へ…マシュー・スウィート「ガールフレンド」です。
「夢中図書館 音楽館」は、ロックの名盤や新譜などをレビューする音楽ブログです。あなたのお気に入りの音楽を見つけてください。
■マシュー・スウィート
1日1頁、その日に起きた出来事やミュージシャンの誕生日などが記載されているタワレコ手帳(現在は製造中止…)。
10月6日の頁には、こんな出来事が記されていました。
【誕生日】マシュー・スウィート(1964)
マシュー・スウィート(Matthew Sweet)。
米シンガーソングライター、パワーポップの雄。個人的に大好きなアーティストの一人です。
これまでも、彼の作品は当ブログで何度か取り上げてきました。
直近では、2021年に「Catspaw」をリリース。その前の「Tomorrow Forever」(2017年)も素晴らしい作品でした。売れませんでしたが…(苦笑)。
彼の魅力は、一度耳にしたら忘れられない、ときめくようなグッド・メロディ、グッド・ソング。
甘いメロディとほとばしるギター、そこに粘っこくもやさしいマシューのボーカルが重なると、胸アツのポップソングが生まれます。名付けて「青春パワーポップ」…。
ポップオタクなんですよね、マシューは。ビートルズやニール・ヤングなど様々なアーティストへの愛を、自身の楽曲に注ぎ込んでいます。
だから、どこか懐かしくて珠玉のポップソングが彼の作品に満ちあふれています。アーティスト愛をそのまま詰め込んだ、カバーアルバムをリリースしたりもしています。
Under the Covers: The Best of Matthew Sweet & Susanna Hoffs
そんな「青春パワーポップ」の歌い手も、今日(2022年10月6日)で58才…。
ちょっと驚くとともに、今も変わらず胸アツのパワーポップを歌い続けていることに感謝です。誕生日おめでとう、マシュー。
■ガールフレンド
そんなマシュー・スウィートの誕生日を祝して、今日はこのアルバムを聴きましょう。
1991年リリースの3rdアルバム「ガールフレンド」(Girlfriend)です。
「青春パワーポップ」満載のアルバム。館長ふゆきがはじめて聴いたのが、このアルバムでした。
前2作が全くと言っていいほど売れなかったマシューにとって、大きな転機となった作品です。
…といっても、ビルボード100位にチャートインするくらいのスマッシュヒットで、スターになったわけではありません。
でもこの作品は、そのチャートアクション以上に、瑞々しいロックサウンドで全世界のパワーポップファンを魅了しました。
甘いメロディとストレートなギターサウンド、甘酸っぱいマシューのボーカル…。
「パワーポップの金字塔」とも呼ばれる名盤は、その後も永くファンに愛されました。発売20年後には、レア・トラックを収録した20周年記念盤もリリースされています。
■個人的なおススメ
今日は、そんなパワーポップ史に残る名盤から、個人的なおススメを紹介しましょう。
まずは2曲め、「アイヴ・ビーン・ウェイティング」(I've Been Waiting)。
これぞ「青春パワーポップ」。瑞々しいギターのサウンドに、瑞々しいマシューのボーカルが重なります。
コーラスも美しい…。「I've Been Waiting」(ずっと待ってたんだ)なんて歌詞も青春ですよね。
ちなみに、MVには日本のアニメ「うる星やつら」のシーンが使われています。マシューは日本アニメが大好きなんです…。
続いて3曲め、「ガールフレンド」(Girlfriend)。
地を這うようにギターから始まるアルバムのタイトルナンバー。
懐かしさあふれるギターリフは、往年のロックを彷彿…「オーライ」なんてかけ声も狙ってんじゃない?荒々しいギターの音と美しいコーラスの対比も最高です。
こちらのMVで使われているのは、日本のアニメ「コブラ」。ポップオタクにしてアニメオタク…。キャラが立ってるなぁ、マシュー。
続いて6曲め、「エヴァンジェリン」(Evangeline)。
スローにしてヘヴィーなギターリフは、ニール・ヤングかジーン・クラークか…。
中盤と終盤のギターソロも聞きどころです。さらに、重ね録りされたコーラスワークにポップオタクぶりを感じます。
マシューの魅力満載の、口ずさみたくなる青春パワーポップです。
※こちらはMVが見つからなかったので、アルバムでぜひ聴いてみてください。
いやぁ、何度聴いてもイイなぁ、マシュー・スウィート「ガールフレンド」。
こんな「青春パワーポップ」って、特に日本のロックファンにはドハマりだと思います。ポップソングでときめきたい人は、マシューの歌を聴いてみてはいかがでしょうか。
誕生日おめでとう、マシュー・スウィート。これからも「青春パワーポップ」を奏で続けてください。
ありがとう、マシュー・スウィート! ありがとう、ガールフレンド!