こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。
今日の夢中は、イーグルス「ホテル・カリフォルニア」です。
■40周年記念盤
米ロック・バンド、イーグルスの代表作「ホテル・カリフォルニア」。
70年代を代表する最高傑作にして、不朽の名盤であるこのアルバムがリリースされたのは、1976年12月8日でした。
2017年に、そのリリースから丸々40年経ったことを記念して、リマスターされたアルバムと未発表ライブを加えた40周年記念盤がリリースされました。
今回は、「ホテル・カリフォルニア 40周年記念盤」を紹介します。
■イーグルス
イーグルスは、米西海岸出身のロック・バンド。
1971年に、リンダ・ロンシュタットのバックバンドとして集まったグレン・フライ、ドン・ヘンリーらでバンド「イーグルス」が結成されました。
デビュー曲「テイク・イット・イージー」でブレイクすると、1stアルバム「イーグルス」、2ndアルバム「ならず者」と、カントリー要素の強いロックで人気を広げていきます。
大ヒットとなったのは、ロックの色彩を大きく強めた4thアルバム「呪われた夜」。
タイトル曲をはじめ、「いつわりの瞳」や「テイク・イット・トゥ・ザ・リミット」などのヒット曲を生み出しました。
呪われた夜(原題:One of These Nights)/イーグルス
そんなノリにノッていた時期に世に生み出されたのが、彼らの代表作となる「ホテル・カリフォルニア」です。先述のとおり、リリースは1976年でした。
タイトル曲「ホテル・カリフォルニア」や「ニュー・キッド・イン・ザ・タウン」など、深みのある歌詞と分厚い音づくりを駆使して、バンドの最高傑作をつくり上げました。
アルバムは、全世界的な大ヒットを記録。バンドもロック界のレジェンドに押し上げられました。
その後、人気絶頂期のバンドにありがちなメンバー間の軋轢や音楽性の相違が顕在化して、1980年に活動停止。1982年にバンドの解散が発表されました。
後に再結成されるものの、2016年に創設メンバーのグレン・フライが死去。これを受けて、ドン・ヘンリーは再び、イーグルス解散を表明しました。
■個人的なおススメ
それでは、超名盤「ホテル・カリフォルニア」から、恒例の個人的なおススメを紹介しましょう。
まずは何をおいても1曲め「ホテル・カリフォルニア」。
カリフォルニアの砂漠に佇むホテルを訪れた男が経験する不思議なストーリー。
ドン・ヘンリーのハスキーな歌声が聴くものを誘います…。
Welcome to the Hotel California…
You can check out anytime you like… but you can never leave
ホテル・カリフォルニアへようこそ…
チェックアウトはいつでもできます。ただ、貴方は決して立ち去ることはできません。
(ふゆき訳)
メロディーも、その歌詞に負けず劣らず印象的です。
イントロのギター、さらに後半のツインギターは、哀愁たっぷりに曲を盛り上げます。洋楽史に残るギターソロは必聴です!
続いて2曲め「ニュー・キッド・イン・ザ・タウン」。
こちらはグレン・フライの曲。アルバムからの1stシングル曲です。
グレンとドンのハーモニーが見事です。グレンの澄んだ歌声に癒されます。
そしてアルバムのラストを飾るナンバー、9曲め「ザ・ラスト・リゾート」。
「ホテル・カリフォルニア」と対をなすような、穏やかなメロディ。
同じくドン・ヘンリーのかすれた声がやさしく旋律を辿ります。ピアノの音もやさしい…。
壮大なアルバムの幕を閉じるのにふさわしい、隠れた名曲。ファン以外には知られていない曲ですが、ドン自身もベストワークの一つに挙げています。
今回はオリジナル・アルバムの収録曲からおススメ曲を紹介しましたが、ボーナス・ディスクのライブ盤には、その他にも「ホテル・カリフォルニア」や「テイク・イット・イージー」、「テイク・イット・トゥ・ザ・リミット」などの名曲も収録されてます。
「テイク・イット・イージー」の、カントリー風味あふれた演奏と、グレンとドンのハーモニーは涙ものです。願わくは、フル・ライブ盤のリリースも期待したいところです。
以上、イーグルスの名盤「ホテル・カリフォルニア」を紹介しました。
いま聴いても色褪せない傑作。不朽の名作と言ってよいでしょう。
なお、印象的なアルバム・ジャケットですが、実在のホテルです。
それが米ビバリーヒルズにある高級ホテル「ビバリーヒルズ・ホテル」。アルバムに用いられて以降、観光スポットになっているようです。
いつか行けたらいいな。…泊まるのは難しいだろうけど。
ありがとう、イーグルス! ありがとう、ホテル・カリフォルニア!