7/13はロジャー・マッギンの誕生日。バーズの名盤「ミスター・タンブリン・マン」を聴こう!

こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。

今日の夢中は、7/13はロジャー・マッギンの誕生日。バーズの名盤「ミスター・タンブリン・マン」を聴こう!です。
「夢中図書館 音楽館」は、ロックの名盤や新譜、個人的な愛聴盤などをレビューする音楽ブログです。あなたのお気に入りの音楽を見つけてください。

■今日は何の日

1日1頁、その日に起きた出来事やミュージシャンの誕生日などが記載されているタワレコ手帳(現在は製造中止…)。
7月13日の頁には、こんな出来事が記されていました。

【誕生日】ロジャー・マッギン(バーズ:1942)


Original Album Classics (5CD)/ロジャー・マッギン

ロジャー・マッギン(Roger McGuinn)。
米シカゴ出身のシンガーソングライター。バーズのフロントマン兼リーダーとして知られています。

彼のトレードマークになっているのが、リッケンバッカーの12弦ギター
1964年公開のビートルズの映画「ア・ハード・デイズ・ナイト」を観て、ジョージ・ハリスンがリッケンバッカー12弦ギターを弾く姿に影響されて、同じ楽器を購入することを決意したといいます。

同じくロックバンド結成を決意した彼は、ジーン・クラークらと共にバンド「バーズ」を結成
1965年4月、ロック史に残る名曲「ミスター・タンブリン・マン」をリリース。全米・全英ともにチャート1位を獲得しました。

同曲はボブ・ディランの楽曲のカバーですが、マッギンによる印象的な12弦ギターのイントロやコーラスなど、独自のロックアレンジを施しています。
この曲を含む1stアルバム「ミスター・タンブリン・マン」も、同様にボブ・ディランの楽曲をロックアレンジしたカバーを多く含んでいます。


ミスター・タンブリン・マン

同時期、ボブ・ディランもフォークソングにエレクトリック・ギターを取り入れ、フォークとロックの融合に挑戦していました。
奇しくもバーズは、そのディランの曲をビートルズ風にロックアレンジすることで、フォークロックというジャンルを広く知らしめました。

1stアルバムで一躍ロックシーンのフロントランナーとなったバーズは、さらに多彩なアルバムをつくり出します。
フォークロックはもちろん、サイケデリックロックそしてカントリーロック…。バーズのサウンドは12弦ギターの音色のように幅広く奥深く変遷していきました。


The Byrds - Greatest Hits

しかし次第にバンド活動は停滞。1973年に突然オリジナル・メンバーでアルバムを発表しライブなども行いますが、その活動も長く続かず…。
同年、バンドは解散しました。その後、ロジャー・マッギンはソロ・アーティストとして音楽活動を継続しています。

■ミスター・タンブリン・マン

そんなロジャー・マッギンの誕生日を祝して、バーズの名盤「ミスター・タンブリン・マン」を聴きましょう。
名曲ぞろいのアルバムですが、その中から特に個人的なおススメはこちら。

まずは1曲め、「ミスター・タンブリン・マン」(Mr. Tambourine Man)。
作詞作曲はボブ・ディラン。ディランのアルバム「ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム」(1965年)に収録されているナンバーです。
バーズのバージョンは、ディランのフォーク調の曲に、マッギンのエレキ12弦ギターのイントロやコーラスなど、ロックアレンジを施しています。
これが時代にハマりました…。ボブ・ディランとビートルズの中間と評されるフォークロック。これがバーズのサウンドとして多くのファンに受け入れられます。
全米全英ともにナンバーワンを獲得。同曲はロック史に残る名曲となりました。

続いて2曲め、「I'll Feel a Whole Lot Better」。邦題は「すっきりしたぜ」。
作詞作曲は、バーズ創設メンバーの一人、ジーン・クラーク。リード・ボーカルも彼です。
初期のバーズの楽曲は、ディランのカバーのほか、クラークが書いた、または共作したオリジナル曲で編成されていました。
才人なんですよね、この人。この曲は、そんなクラークのポップセンスがさく裂したロック・ナンバー。12弦ギターも美しい名曲です。

そして7曲め、「オール・アイ・リアリー・ウォント」(All I Really Want)。
この曲もボブ・ディランのカバーです。そして「ミスター・タンブリン・マン」同様、ディランの原曲に大きくアレンジを施しています。
マッギンの12弦エレキギターと美しいハーモニーが施された同曲は、まるでビートルズの曲ような極上のポップソングに仕上がっています。
1stアルバムにしてもはや自身のスタイルを確立したかのような音のつくり。時代を代表するフォークロックを彼らは世に送り出しました。

バーズ「ミスター・タンブリン・マン」。すばらしい楽曲ぞろい、すばらしいアルバムです。
このアルバムのリリースによって、フォーク・ミュージックとロックの融合はさらに進んでいきました。まさに音楽の可能性を広げたアルバムと言えます。

そのフロントマン、ロジャー・マッギンも今日(2023年7月13日)で81歳
いまもソロ・アーティストとして音楽活動を続けています。これからも元気に「ミスター・タンブリン・マン」を歌い続けてほしいと思います。

誕生日おめでとう、ロジャー・マッギン! ありがとう、ミスター・タンブリン・マン!

ブログランキングに参加しています!

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事