こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。
今日の夢中は、The Umbrellas「Fairweather Friend」!あの青きインディーポップをもう一度…です。
「夢中図書館 音楽館」は、ロックの名盤や新譜、個人的な愛聴盤などをレビューする音楽ブログです。あなたのお気に入りの音楽を見つけてください。
■The Umbrellas
今日とり上げるバンドは、USインディーポップ・バンド「The Umbrellas」です。
米サンフランシスコで結成された4人組。出会ったのは、当地にある伝説的レコード店アメーバ・ミュージックだったのだとか。
ミュージック・フリークぶりがうかがい知れますね…。実際にその音を聴いてみると、なんとも懐かしいテイスト。
80~90年代のネオアコやシューゲイザーの影響を感じます。パステルズやオレンジ・ジュース、コメット・ゲインなどにインスパイアされてるみたい。
この辺りの音楽って、往年の洋楽ファンも好きなひとが多いんじゃないかしら。
かく言う館長ふゆきも好きでした。だから、はじめて「The Umbrellas」の音楽を聴いたときはのけぞりました。
これはパステルズか、はたまたヴァセリンズか…。男女ボーカルだから、80~90年代に人気を集めたこれらバンドが頭に思い浮かびます。
2020年代にこんなサウンドが聴けるとは、うれしい驚きです。バンドメンバーはみんなこの時代のUKロックが好きなのかな…。アメーバ・ミュージックに感謝です。
今日とり上げるのは、そんな彼らの2ndアルバム「Fairweather Friend」です。
2021年にリリースしたデビューアルバムで80~90sミュージック愛を惜しみなく音に乗せた彼ら。2024年リリースの2ndアルバムでさらにその嗜好を深めます。
ボーカルもハーモニーも、プロダクションもソングライティングも、すべての面で前作からレベルアップしています。
これはひと皮むけたかもしれない…。もしかしたら、2024年は新たなネオアコ・ブームがくるかも。そんな夢想も広がるThe Umbrellasの2ndアルバム「Fairweather Friend」です。
■個人的なおススメ
それでは、そんなThe Umbrellasの2ndアルバム「Fairweather Friend」から、個人的なおススメです。
まずは1曲め、「Three Cheers!」。
これぞインディーポップというような、メインストリームでは無いんだけど、好きな人にはたまらない珠玉のポップソング。
自由に疾走するようなアコースティック・ギターの音色が心地よい。ボーカル(男)のアングラ感もまたいいんだよね…。
そして曲終盤でかき鳴らされるエレキギター。心地よいままでは終わらせない…そんなバンドの反骨精神(?)が伝わってきます。
続いて2曲め、「Goodbye」。
1曲めは男性ボーカルでしたが、続く2曲めは女性ボーカル。こちらも、決してメインストリームを追い求めない、肩の力の抜けた感じがいい…。
それでも聴き入ってしまうのは、メロディがいいから。特にサビのメロディなんて、メジャー級が歌ってもおかしくないポップさです。
これはたまらない。聴けば聴くほど、The Umbrellasの世界にハマっていきます。パステルズやヴァセリンズが好きな人はぜひ聴いてほしいナンバーです。
そして4曲め、「Echoes」。
オープニングからポップに押して来た流れを落ち着けるように、少しテンポを落としてやさしく奏でるメロウなナンバー。
中盤に美しく鳴らされるアコースティック・ギターの音色が美しい…。どこまで狙っているのか分からないけど、往年のファンは90年代のネオアコ・バンドを思い浮かべてしまいます。
もう一度、ネオアコ・ブームが来ないかな…。そんな風に願うやさしいアコースティック・ナンバーです。
いやぁ、すばらしいアルバムです。80~90年代にポストパンクから派生して、コアな人気を博したネオ・アコースティック(ネオアコ)。
それを受け継ぐバンドが今の時代に爆誕したのはファンとして何よりもうれしい。それがUSというのも面白い。音楽はボーダレス、そしてタイムレスですね。
今日の夢中は、あの青きインディーポップをもう一度!The Umbrellasの2ndアルバム「Fairweather Friend」でした。
ありがとう、The Umbrellas! ありがとう、「Fairweather Friend」!