こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。
今日の夢中は、ビートルズのデビューアルバム「Please Please Me」です。
■タワレコ手帳
いつもお世話になっているタワレコ手帳。
1日1頁、手帳として使えるだけでなく、その日に起きた音楽関連の出来事が記載されています。
先日来、当「夢中図書館」でお知らせしているとおり、「タワレコ手帳」2018年版が製作されないことが分かりました。
これはイカン!なんとか復刻できないものか…。一念発起、今年はこれまで以上にタワレコ手帳をとり上げて、その魅力を伝えていきたいと思います。
なお、館長ふゆきの愛用タワレコ手帳が2016年版であることは目をつむってください…。
ということで、3月22日のページをひらくと、ロック史に残る重要な出来事が記載されていました。
【出来事】ビートルズ、ファーストアルバム「Please Please Me」をリリース(1963)
なんと!今をさかのぼること55年前の今日(3/22)、ビートルズのデビューアルバム「Please Please Me」がリリースされていたんですか!
すでに、シングルもアルバムも当ブログでとり上げていますが、館長ふゆきがこの出来事を取り上げないわけにはいきません。さあ、55年前にトリップしましょう!
■Please Please Me
「Please Please Me」。
ビートルズのデビューアルバムにして、ビートルマニアという社会現象を引き起こすことになった大ヒットアルバムです。
アルバムはなんと連続30週間、チャート1位に君臨。
ちなみに、このアルバムを1位の座から引きずり下ろしたのは、自身のセカンド・アルバム「ウィズ・ザ・ビートルズ」でした。
アルバム「Please Please Me」は、後にジョン・レノンが「当時のビートルズのライブ感に最も近いアルバム」と評しました。
それもそのはず、このアルバムは、シングル曲を除く10曲全部を、たった1日、実質12時間で録音して仕上げました。
だから、ジョンの喉の負担を考えて、「Twist and Shout」はレコーディングの最後に録音。
それも2テイク録っただけで、1テイク目が採用されました。ジョンの声がかすれて聞こえるのは、そんなハードなレコーディングのゆえですね。
■個人的なおススメ
それでは、ビートルズのデビューアルバム「Please Please Me」から、恒例の個人的なおススメを紹介します。
まあ、全曲おススメしたいくらいなんですけどね…。
まずは14曲め「Twist and Shout」。
先述のとおり、レコーディングの最後に録音された曲にして、アルバムのラストを飾る曲です。
ジョンは一日中歌い続けたうえに、風邪を引いていたことから、この曲を歌う時点で喉は限界をむかえていました。
そのことが、ロック史に残る、奇跡のシャウトを生みました。
ビートルズの魅力の一つに、ジョンの声があります。力強くも艶のある歌声は唯一無二のもの。その魅力を存分に味わえる曲です。
ちなみに、この曲のオリジナルは米国のリズム&ブルース。ジョンの声が圧倒的過ぎて、ほぼビートルズの曲になっちゃいました。
Twist and Shout(Live MV)
つづいて7曲め「Please Please Me」。
シングルカットされて大ヒットとなったナンバー。この曲だけで以前、当「夢中図書館」で1本記事を出しました。
この曲もジョンがリード・ボーカルで、その歌声も魅力ですが、もう一つの魅力も存分に味わえます。
それは、盟友ポール・マッカートニーとの見事なハーモニーです。ジョンとポールの2人のコラボはこの後、数多くの名曲を生み出すことになります。
プリーズ・プリーズ・ミー(MV)
そして1曲め「I Saw Her Standing There」。
ポール・マッカートニーの曲で、リード・ボーカルもポール。昨年のポールの来日公演でも演奏してくれました。
曲によってボーカルが変わるのも彼らの魅力の一つ。基本はジョンとポールですが、ジョージ・ハリスンとリンゴ・スターがボーカルをとる曲もあります。
そもそも当時は与えられた曲を歌うことが普通であった中、彼らはオリジナルにこだわります。このアルバムでは全14曲中8曲が彼ら自身のオリジナルです。
なお、3rdアルバム「A Hard Day's Night」(1964年)で、全曲をオリジナル曲で構成するアルバムを実現しました。
いやぁ、どっぷり55年前にトリップしてしまいました。戻るのが難儀です。それほど、ビートルズの魅力をたっぷり楽しめるアルバムです。
アルバム「Please Please Me」。世に送り出されたのは55年前の今日、1963年の3月22日でした。
ありがとう、ビートルズ!ありがとう、Please Please Me!