50年ぶり1位!今も愛されるビートルズ"サージェント・ペパーズ"の魅力

こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。

今日の夢中は、ビートルズ「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」
この名作が、なんと50年ぶりに全英チャートの1位に返り咲きました。


50周年記念盤・1CD盤

■50年ぶり1位

オリジナルは、1967年6月1日にリリースされ、1968年3月1日までに27週全英1位を記録した名盤です。
それが50年経って、再び1位ってスゴイ。聞いたことがありません。もちろん、これまで最も長い期間が空いての返り咲きです。

この「サージェント・ペパーズ~」50周年記念盤が、1CD、2CD、2LP、6枚組スーパーデラックス盤の4形態で、5/26に世界同時発売されました。
サージェント・ペパーズがリミックスされ、セッション・レコーディングを追加収録してリリースされるのは初めてです。

元ビートルズのポール・マッカートニーは、次のようにコメントしています。
「サージェント・ペパーズが50年経って1位になるなんて誰が考えただろうね。素晴らしいニュースだ。みんな喜んでるよ。ペパー最高!」
ポールは、この前の来日公演でも、サージェント・ペパーズの50周年記念盤を宣伝していましたし、思い入れが強いのでしょうね。


50周年記念盤・2LP盤

■セッション・テイクとボーナス・トラック

今回、オリジナル曲のセッション・テイクが収録されていますが、それを聴くと、あらためて楽曲の良さが分かります。

「サージェント・ペパーズ~」や「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」のような代表曲はもちろんですが、特に、アルバムのなかではこれまで脇役とされていた楽曲の魅力を再発見できました。
例えば、アコースティック・ギターの音色が美しい、「ラブリー・リタ」。ポールの若々しい声も魅力的です。
そして、鶏の鳴き声もホーン・セクションもない、「グッド・モーニング、グッド・モーニング」。激しいドラムのカッコよさが際立ちます。
これらセッション・テイクは、1CD盤には収録されていませんので要注意です。


50周年記念盤・2CD盤

また、2CD、6枚組には、ボーナス・トラックとして、「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」と「ペニー・レイン」の未発表テイクが収録されています。
この2曲は、1967年2月に両A面で発売されたシングル盤。録音は、「サージェント・ペパーズ~」と同時期に行われました。
ジョン・レノンとポール・マッカートニーそれぞれの、故郷リヴァプールへの讃歌。いずれも超がつくほどの名曲です。


50周年記念盤・6枚組スーパーデラックス盤

■世界初のコンセプト・アルバム

オリジナルは、世界初のコンセプト・アルバムと言われています。
「サージェント・ペパーズ~」のアルバム全体を、同名の架空バンドのショウに見立てて、つくり上げられました。

アルバムの冒頭、観衆のざわめき声のなか、軽快なギターの音とともに、タイトル・ナンバー「サージェント・ペパーズ~」が始まります。
曲中に観客の笑い声を入れているあたりに、ビートルズの遊び心とこだわりを感じます。
同曲の終盤で、次の歌をうたうビリー・シアーズが紹介され、曲間を置かずに、2曲目「ウィズ・ア・リトル・ヘルプ・フロム・マイ・フレンズ」に流れ込みます。
ビリー・シアーズ、実はリンゴ・スターの登場するシーンが目に浮かぶようです。

そして3曲目はがらりと雰囲気が変わって、「ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ」
万華鏡のような煌びやかなメロディと、ワンダーランドのような歌詞。
「マーマレイドの空」とか「セロファンの花たち」とか謎めいた言葉とともに、「ルーシー~」のサイケデリックな世界が広がります。

アルバムは、終盤にふたたび「サージェント・ペパーズ~」(リプライズ)を演奏して、アンコールの「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」で締めくくられます。
その完成度の高さと、独創的な世界観は、いま聞いても圧倒されます。

50年聞いても色褪せない魅力、むしろ聴くたびに深まる世界観が、「サージェント・ペパーズ~」が今なお愛される理由なのでしょう。

■ポール来日公演 開演前SE

そういえば、この前のポール・マッカートニーの来日公演。
開演前に会場に流れる音楽、いわゆるSEですが、その終盤は、懐かしのビートルズ・ナンバーのオンパレードでした。
その大トリが、サージェント・ペパーズ~のラストナンバー「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」
これは、この50周年記念盤フィーバーの、壮大な前フリだったのでしょうか。
(そのときの記事はこちら。)

サージェント・ペパーズ50年の節目を超えて、サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンドの一員ポール・マッカートニーは、新たなステージに入る。
そんな高らかなメッセージだとすれば、カッコいいですね。

ありがとう、ビートルズ!ありがとう、サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド!

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