こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。
今日の夢中は、Back to the 80s!
エヴリシング・バット・ザ・ガールのアルバム「ラヴ・ノット・マネー」を取り上げます。
■今日は何の日
いつも愛用しているタワレコ手帳。
1日1頁、その日に起きた出来事やミュージシャンの誕生日などが記載されています。
9月26日は、この人の誕生日でした。
9月26日 【誕生日】トレイシー・ソーン(エヴリシング・バット・ザ・ガール:1962)
なつかしいなぁ、エヴリシング・バット・ザ・ガール。通称「EBTG」。
80年代に、ネオアコースティックの代表的なバンドとして人気を集めました。
結構、日本でも人気があったように思います。来日公演も何度かしてるし。
お洒落な感じが日本の若者に受けたのかも。
館長ふゆきも、ネオアコを聴き漁ってた時期があって、もちろんEBTGも聴きました。
ネオアコバンドのなかでは男女2人組というのは新鮮で、特にこのトレイシー・ソーンの歌声に一時ハマった記憶があります。
…ということで、今日は、そんなトレイシーの誕生日を祝って、当時ヘビロテしたアルバム「ラヴ・ノット・マネー」を取り上げます。
■エヴリシング・バット・ザ・ガール
エヴリシング・バット・ザ・ガール。
1982年に結成された、イギリスの音楽ユニット。トレイシー・ソーンとベン・ワットの男女2人組です。
変わったバンド名「女の子以外何でも」は、彼女らが通う大学の近くにあった雑貨店の名前から取ったのだとか。
相当品数豊富だったんだろうな、その雑貨店…。
1stアルバムのリリースは1984年。
このアルバム「エデン」は、ネオアコースティック・ブームのさきがけとなるアルバムと言われています。
今日紹介するのは、その翌年にリリースされた2ndアルバム「ラヴ・ノット・マネー」。
このアルバムはUKチャート10位に入り、EBTGの人気を不動のものとしました。
何より、このジャケットがいい…。ジャケ買い必至ですね。
その後、バンドは、ジャズやAORなどの要素を取り入れながら活動を続けますが、ベンが難病にかかるなどして一時活動を休止。
復帰後にはダンスミュージックに接近するなど意欲を見せますが、残念ながら2000年にバンドは解散しています。
■個人的なおススメ
それでは、そんなEBTGのアルバム「ラヴ・ノット・マネー」から、個人的なおススメを紹介します。
まずは1曲め「When All's Well」。
のっけから美しいアコースティック・ギターの音色が奏でられます。
サビでは、ホーンセクションも加わり、トレイシーの歌声とともに曲を盛り上げます。
当時スタイル・カウンシルで活動していたポール・ウエラーが、EBTGを気に入ってライブに飛び入り参加したりしていましたが、それも納得の大人のネオアコです。
続いて6曲め「Ballad of the Times」。
これもアコースティック・ギターの音色が美しい。
弦を弾く一音一音が息づいているよう。コーラスも美しい。EBTGの魅力がたっぷり伝わる名曲です。
そして10曲め「Angel」。
オリジナル・アルバムではラストを飾るバラード曲。
もの悲しいサウンドと社会問題を風刺する歌詞。切々と歌い上げるトレイシーの歌声に魅入られます。
タイトルを「Angel」としたのも、天使のような子供たちを救いたいという思いからなのでしょう。切ない名曲です。
Show me something worse
Than a child outside a church
Begging with a cardboard box
In a heartless town that hurts and mocks
And on a chair anywhere
I will sit down and cry
And close my eyes…もっとひどいものを見せてみて
教会の外で 子どもが段ボール箱を持って物乞いをしている
心ない街は それを痛めつけ あざけ笑う
私はといえば その辺の椅子に座って泣くだけ
そして目をつぶるの…
(ふゆき訳)
いやぁ、すごい久しぶりに聴きました、エヴリシング・バット・ザ・ガール。
いま聴いても色褪せないのは、やっぱり曲の美しさが失われていないから。トレイシーの歌声もやはり最高です。
あらためて誕生日おめでとう、トレイシー! ありがとう、エヴリシング・バット・ザ・ガール!