GLIM SPANKYライブ@日比谷野音!聴こえているかい?雨天に響くGLIMのロック

こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。

GLIM SPANKY(グリム・スパンキー)が新作「The Goldmine」を引っさげて全国を回る「The Goldmine Tour 2024」
そのセミファイナルとなる東京公演@2024/3/24日比谷野外大音楽堂に行ってきました。今日は、そのライブレポートを綴ります。
「夢中図書館 音楽館」は、ロックの名盤や新譜、個人的な愛聴盤などをレビューする音楽ブログです。あなたのお気に入りの音楽を見つけてください。

■GLIM SPANKY「The Goldmine」ツアー

2024年3月24日、日比谷野外大音楽堂。曇天のなか会場に到着すると、空からぽつりぽつりと雨粒が…。
GLIM SPANKYの「The Goldmine Tour 2024」セミファイナルとなる日比谷野音は雨のライブとなりました。

ただ集まったファンたちに天気は関係ありません。みんなGLIMの生音を浴びたいんだよね。
降りしきる雨のなかメンバーが登場すると、割れんばかりの歓声が野音に鳴り響きました。

亀本のヘヴィーなギターが書き鳴らされて、松尾の力強いボーカルが重なります。
1曲めは新譜から表題曲の「The Goldmine」!まさに雨冷えを吹き飛ばすような熱いロックンロール。

さらに会場の温度を上げるように、バンド初期のロックナンバー「褒めろよ」が続きます。
彼ら、2024年でバンド結成10周年となりますが、新旧のロックナンバーを聴いて、GLIMのロックにかける情熱は一分もブレていないと感じました。

松尾レミがMCで、これまで作った曲全てに思い入れがある、できれば全曲やりたいと言っていました。
そんな松尾の思いを表すようにライブ前半、新譜からのナンバーが続くなかで初期の隠れた名曲「話をしよう」が演奏されました。

心のやわらかい場所を灯すようなGLIM版カントリーソング。「声なき声に勇気を 口に出せる勇気を」
この曲は、SNSで聴きたいという声が多かった曲なんだそう。そんなファンの声に応えてくれるのもうれしい…。

早速SNSであの曲やってほしいって呟きたくなります。すると、その思いを見透かしたように、聴きたかった曲が鳴らされました。
なんでも、長野の実家で昼下がり、ふいにメロディが降ってきたんだそう。部屋にあったアコギを手にして、一気につくり上げたのだとか。

レミちゃん、音楽の神様に愛されてるんですね。そんな創作にまつわるエピソードも聴けた名曲「美しい棘」

「棘に刺さりながら 少女は今 深い傷を増やして 喜びを知っていく」
「今までとなりに居たあなたから 手を離せば最後 もう知らぬ人」

降り続く雨のなか、松尾の声がしっとりとやさしく心のなかに染みとおっていきました

さらに心ふるわされたナンバーがあります。それが、本編ラスト前に歌われた「大人になったら」です。
「美しい棘」同様に、悩み苦しみながらも、いまを全力で生きる若者たちへのエール。大人世代にも、あのとき抱いた夢を忘れるなと鼓舞するようなメッセージソングです。

「この輝く世界がだんだん見えなくなっていくけど いつか昔に強く思った憧れは決して消えない 消えやしない」
「こんなロックは知らない 要らない 聴かない君が 上手に世間を渡っていくけど 聴こえているかい この世のすべては大人になったら解るのかい」

歌詞のなかに「知らないあの子が私の歌をそっと口ずさむ」とあるのですが、そのまんまの出来事がこのツアー中にあったんだとか。
重い荷物を抱えて降り立った新宿駅。路上で見知らぬ若手シンガーが「大人になったら」を歌っていたそう。「いつか昔に強く思った憧れは決して消えない 消えやしない」がリアルに目の前に再現された出来事だったんじゃないでしょうか。

ライブは、降り落ちる雨粒を気化するほどの熱いロックナンバーで会場を揺らします。
本編ラストは「リアル鬼ごっこ」。アンコールは、1stアルバムの表題曲「サンライズジャーニー」、代表曲「愚か者たち」と続いて、「ワイルド・サイドを行け」で圧巻のフィナーレとなりました。

雨天に響いたGLIMのロック。会場の一体感が半端ない…10年分の思いが詰まったGLIM最高のライブだったように思います。
すべてのライブ参加者は、もう一度、夢や憧れを取り戻したんじゃないかな。聴こえているかい?あのときの自分を決して忘れないように、これからもGLIM SPANKYを聴き続けたいと思います。

ありがとう、GLIM SPANKY! ありがとう、日比谷野音!

■セットリスト

GLIM SPANKY 2024.3.24 日比谷野外大音楽堂

1.The Goldmine
2.褒めろよ
3.Odd dancer
4.光の車輪
5.話をしよう
6.真昼の幽霊(Interlude)
7.Summer Letter
8.ラストシーン
9.愛の元へ
10.Glitter Illusion
11.NEXT ONE
12.怒りをくれよ
13.不幸アレ
14.美しい棘
15.Innocent Eyes
16.大人になったら
17.リアル鬼ごっこ
(アンコール)
18.サンライズジャーニー
19.愚か者たち
20.ワイルド・サイドを行け

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