1/4はマイケル・スタイプの誕生日。R.E.M.の名盤「グリーン」を聴こう!

こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。

今日の夢中は、1/4はマイケル・スタイプの誕生日。R.E.M.の名盤「グリーン」を聴こう!です。
「夢中図書館 音楽館」は、ロックの名盤や新譜、個人的な愛聴盤などをレビューする音楽ブログです。あなたのお気に入りの音楽を見つけてください。

■今日は何の日

1日1頁、その日に起きた出来事やミュージシャンの誕生日などが記載されているタワレコ手帳(現在は製造中止…)。
1月4日の頁には、こんな出来事が記されていました。

【誕生日】マイケル・スタイプ(R.E.M.:1960)

マイケル・スタイプ(Michael Stipe)。
米オルタナティブ・ロック・バンド「R.E.M.」のリード・ヴォーカリストです。


R.E.M. LIVE

1960年1月4日、米ジョージア州で生まれたスタイプは、ジョージア大学で写真と絵画を学びます。
1980年、大学在学中にピーター・バックと出会い意気投合、楽曲制作に没頭。後にビル・ベリーとマイク・ミルズが合流し、ロックバンド「R.E.M.」が結成されました。

1981年、シングル「ラジオ・フリー・ヨーロッパ」をリリース。カレッジラジオなどで注目を集め、バンドはIRSレコーズと契約します。
1983年、デビューアルバム「マーマー」(Murmur)を発表。これが批評家から高く評価されローリング・ストーン誌の人気投票で年間アルバム賞を受賞しました。


マーマー

その後もアルバム制作やライブ活動でコアなファンを集め、バンドはカルト的な成功を収めます。
そんな彼らの転機となったのは、メジャーレーベルのワーナーに移籍して1988年にリリースしたアルバム「グリーン」(Green)でした。

シングル「Stand」のスマッシュヒットもあってアルバムは全米12位のヒットアルバムに。グローバルな注目を集めるようになります。
そして続くアルバム「アウト・オブ・タイム」(Out of Time/1993年)で、ついに全米全英ともに1位を獲得し、カルトバンドから世界的なメジャーバンドに飛躍しました。


アウト・オブ・タイム

■グリーン

今日は、そんな音楽史に残るロックバンド「R.E.M.」のアルバムの中から、「グリーン」(Green)を取り上げましょう。
先に記載した通り、メジャーレーベルのワーナーに移籍して最初のアルバム。この移籍は、バンドが自身のアルバムが海外に流通していないことに不満を持ったことが要因と言われています。


グリーン

それまでカルト的な人気を集めていたバンドが、自身の音楽をもっと世界中のひとに聴いてもらいたい。そんな心境の変化があったのでしょう。
たしかに、デビュー当初はアメリカ人でも聞き取れないほど難解だったスタイプのボーカルはクリアに、メロディはポップになっています。

それでも、ベトナム戦争や冷戦を取り扱うなど反抗的なメッセージは健在。スタイプのボーカルは独特でエモーショナルです。
カルト的な音楽スタンスは変えることなく、音楽シーンのメインストリームも意識してつくり出したたアルバム…そう言えるかもしれません。


今日は、そんなR.E.M.のアルバム「グリーン」から個人的なおススメを紹介しましょう。

まずは1曲め、「ポップソング89」(Pop Song 89)。
アルバムのオープニングを飾る、ポップでアップテンポなロックナンバー
正攻法でやれば美しいポップソングになるだろうに、スタイプのボーカルとバックのギターがそうはさせません。
一癖も二癖もあるんだよなぁ…ファンにはこれがたまらないんですが。R.E.M.のポップソングに対するシニカルな返答…そんなナンバーです。

続いて7曲め、「オレンジ・クラッシュ」(Orange Crush)。
当時アナログレコードではB面のオープニングを飾ったロックナンバー
このB面は「メタルサイド」と名付けられていて、ハードめの楽曲が収録されています。
この曲も、歌詞がベトナム戦争で使用した化学枯葉剤を取り上げるなど、政治的なメッセージとダークな雰囲気をまとっています。
アルバムからの1stシングルとしてリリースされ、米メインストリーム・ロックチャートで1位を獲得しました。

そして4曲め、「スタンド」(Stand)。
アルバムからの2ndシングル。全米ビルボードHot100で6位にチャートインするヒットナンバーとなりました。
これまでのR.E.M.らしからぬポップなナンバー。この曲についてバンドは、モンキーズなどの60年代ポップソングをあえて意図したという風なことを語っています。
後半のコーラスで音階が高くなっていくとこなんて、狙ってないとできないフレーズです。カルト・ヒーローのポップソングも悪くないと思えるナンバーです。

いやぁ、すばらしいアルバムです。カルト・バンドからメジャー・バンドへ、その軌跡を刻んだ楽曲が散りばめられています。
ポップに寄りつつも決して媚びていない硬派な音楽スタイルがいいですよね。これが次作の大ヒットアルバム「アウト・オブ・タイム」につながりました。

なお、R.E.M.は2011年9月に解散。メンバーはそれぞれ個別に音楽の道を歩むことになりました。
マイケル・スタイプは今日(2024年1月4日)で64歳。一部にソロアルバムのレコーディングに入ったというニュースもありましたが、果たして…?

今日(1月4日)はマイケル・スタイプの誕生日をお祝いして、R.E.M.の代表作「グリーン」を聴きました。
誕生日おめでとう、マイケル・スタイプ! ありがとう、R.E.M.「グリーン」!

ブログランキングに参加しています!

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事