だから英ロックはやめられない!エコー&ザ・バニーメン「クロコダイルズ」

こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。

今日の夢中は、だから英ロックはやめられない!エコー&ザ・バニーメン「クロコダイルズ」です。
「夢中図書館 音楽館」は、ロックの名盤や新譜、個人的な愛聴盤などをレビューする音楽ブログです。あなたのお気に入りの音楽を見つけてください。

■エコー&ザ・バニーメン

エコー&ザ・バニーメン(Echo & the Bunnymen)。
略して「エコバニ」。1980年代前半にイギリスで人気を博したロックバンドです。

バンドのはじまりは1978年。ボーカルのイアン・マッカロク(Ian McCulloch)を中心にリバプールで結成されました。
地元リバプールでライブ活動を行っていた彼らは、BBCのジョン・ピール・セッションに招かれるなどしてその名を知られるようになります。

そして1980年、デビューアルバム「クロコダイルズ」(Crocodiles)をリリース。
これが音楽評論家から高い評価を受けて人気に火がつきます。同アルバムは全英トップ20入りするヒットアルバムとなりました。


クロコダイルズ

翌1981年に発表した2ndアルバム「ヘヴン・アップ・ヒア」(Heaven Up Here)は全英10位にチャートイン。
そして1983年の3rdアルバム「ポーキュパイン」(Porcupine)は全英2位を獲得。次作「オーシャン・レイン」(Ocean Rain)(1984年)も全英4位のヒットとなり、彼らの人気は不動のものとなりました。


オーシャン・レイン

しかし、アルバム「エコー&ザ・バニーメン」(Echo & the Bunnymen)(1987年)発表後にマッカロクが脱退。
その後、残るメンバーでアルバムをリリースしますが、商業的な成功には至らず、バンドは1993年5月に解散しました。

マッカロクはソロで音楽活動を継続していましたが、1997年に再びメンバーとともにエコー&ザ・バニーメンを再始動
復帰作となる「エヴァーグリーン」(Evergreen)は全英トップ10入りするヒットに。彼らの根強い人気を示すものとなりました。


エヴァーグリーン

その後もエコー&ザ・バニーメンはアルバム制作やライブ活動を継続しています。
2018年には13枚目のスタジオアルバムとなる「The Stars, the Oceans & the Moon」をリリース。2023年9月には「オーシャン・レイン」の再現ライブも行っています。

■クロコダイルズ

今日は、そんなエコー&ザ・バニーメンのアルバム「クロコダイルズ」を取り上げましょう。
1980年リリースのデビューアルバム。その後の音楽シーンにおいてバンドのキャリアを築く礎となりました。

このバンドの魅力は何と言っても、深遠でシャープな独特の音楽性イアン・マッカロクの独創的なボーカルでしょう。
いかにも英国的なロックサウンドは、当時のポストパンクシーンに大きなインパクトを与えました。

80年代前半の英ロックシーンを象徴するアルバム…それが「クロコダイルズ」です。
今なお多くのファンから愛される作品。今日はその中から、個人的なおススメを紹介しましょう。


クロコダイルズ(レコード盤)

まずは10曲め、「The Pictures on My Wall」
バンドの記念すべきデビューシングル。シングル盤は1979年にリリースされ、アルバム制作時に再録されました。
もう、これぞエコバニ・サウンド。粘っこいマッカロクのボーカルと一筋縄ではいかないギターサウンド。
メロディラインも独特で、唯一無二の世界観がつくり出されます。聴くほどに引き込まれていきます。英インディー・チャートで24位のヒットとなりました。

続いて7曲め、「Rescue」
こちらはバンドの2ndシングル。アルバムからの先行シングルとしてリリースされました。
イントロのギターリフでもう、エコバニ・ファンは卒倒してしまうでしょう。中盤のギターソロもヘヴィーでバンドの完成度の高さがうかがえます。
もちろんマッカロクのエモーショナルな歌声もさく裂。同曲は初の全英チャート入りとなりました(62位ですが)。

そして2曲め、「Do It Clean」
この曲は先の2曲と違ってシングルカットはされていませんが、今もファンから高い支持を得ている楽曲です。
耽美でエモーショナル、独特なメロディ、ソリッドなギター…エコバニの魅力がすべて詰まったロックナンバー
サビの「Do it clean」は、従来の規範に縛られず自由に生きようという力強いメッセージです。これぞポストパンク。名曲です。

いやぁ、聞き惚れました…。決してポップじゃないし分かりやすくもない、でも聴くほどにハマります。これだから英ロックはやめられない。
この前のノエル・ギャラガーの来日公演でも、ライブ前SEにエコバニの曲が流れていました。ノエルも好きなんだろうな…。

今日の夢中は、Back to the 80s!エコー&ザ・バニーメンのデビューアルバム「クロコダイルズ」でした。
ありがとう、エコバニ! ありがとう、クロコダイルズ!

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