こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。
今日の夢中は、ジャニス・ジョップリン「パール」!Move Over,Cry Baby…ジャニスのソウルを浴びろ…です。
「夢中図書館 音楽館」は、ロックの名盤や新譜などをレビューする音楽ブログです。あなたのお気に入りの音楽を見つけてください。
■今日は何の日
1日1頁、その日に起きた出来事やミュージシャンの誕生日などが記載されているタワレコ手帳(現在は製造中止…)。
1月19日の頁には、こんな出来事が記されていました。
【誕生日】ジャニス・ジョップリン(1943)
伝説のシンガー、ジャニス・ジョップリン(Janis Joplin)。
ソウルフルで力強い歌声で、1960年代の音楽シーンに強烈なインパクトを与えました。
1943年1月19日、米テキサスで生まれた彼女は、20歳のときにサンフランシスコへ。
フォークシンガーとして生計を立てていましたが、1966年にロックバンド「ビッグ・ブラザー&ザ・ホールディング・カンパニー」にシンガーとして加入します。
バンドの活動は低調でしたが、転機となったのが1967年に開催されたモントレー・ポップ・フェスティバルへの参加でした。
ここでジャニスは、大観衆が息を飲む圧巻の歌声を披露。後に公開されたドキュメンタリー映画でジミヘンやオーティス・レディングと並ぶハイライトを成し、無名の彼女が一躍注目を集めるようになりました。
翌年(1968)リリースされた「チープ・スリル」(Cheap Thrills)で、ジャニスはさらに生々しい歌声を披露します。
同アルバムは全米1位を獲得。ジャニスの評価を決定づけることとなりました。
■パール
この後ビッグ・ブラザーを脱退したジャニスは、1969年に初のソロアルバム「コズミック・ブルースを歌う」(I Got Dem Ol' Kozmic Blues Again Mama!)をリリース。
さらに同年ウッドストック・フェスティバルに出演。ロック史に残るライブ・パフォーマンスを披露し、大観衆の喝采を浴びました。
まさに、スーパースターとしてさらなる活躍が期待された矢先、突然の悲劇が訪れました。
1970年10月4日、ジャニスはハリウッドのランドマーク・モーター・ホテルで倒れているところを発見されました。享年27歳。死因はヘロイン中毒と言われています。
丁度このとき、ジャニスは2ndソロアルバムをレコーディング中でした。
遺作となったこのアルバムは、1971年に「パール」(Pearl)としてリリース。同アルバムは、全米チャートで9週連続の1位を記録しています。
■個人的なおススメ
今日は、ジャニス・ジョップリンの遺作にして超名盤「パール」の中から、個人的なおススメを紹介しましょう。
まずは1曲め、「Move Over」。
これぞジャニス・ジョップリン!ソウルフルで力強い歌声が響き渡ります。
ソングライティングもジャニスが単独で行っています。ほんと偉大な才能でした…。
数多くのアーティストにカバーされている名曲。日本でもGLIM SPANKYらがカバーしています。
続いて2曲め、「Cry Baby」。
これまたジャニスの圧巻の歌声を浴びることのできる名曲。サビのシャウトが胸に突き刺さります。
ソウル・シンガー、ガーネット・ミムズが1963年にリリースした楽曲のカバー。ジャニスのソウル愛が伝わってきますね。
そして7曲め、「Me And Bobby McGee」。
ジャニスの死後、シングルとしてリリースされ、全米1位を獲得した作品。
こちらもカバーですが、ジャニスのバージョンで有名になった楽曲です。カントリー調のポップなナンバー。こういう楽曲もジャニス節にできちゃうんだよな、このひとは。
やさしくも熱く伸びやかな歌声は天性のもの。終盤のシャウトは鳥肌ものです。
すばらしいアルバムですね、ジャニス・ジョップリン「パール」。ロック史に残る名盤です。
生きていれば、ちょうど80歳…。生きていたなら、きっとステージに立ってシャウトしてたんじゃないかな。
ジャニスのソウルフルな歌声は今も色褪せません…。すばらしい作品をありがとう。
誕生日おめでとう、ジャニス・ジョップリン! ありがとう、「パール」!