日本史を愛するアフロヘアーが奏でる歴史縛りファンク「レキシ」

こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。

今日の夢中は、歴史好きのアフロヘアー池田貴史によるソロ・ユニット「レキシ」を紹介します。

■タワレコ手帳

いつもお世話になっているタワレコ手帳。
1日1頁、手帳として使えるだけでなく、その日に起きた音楽関連の出来事が記載されています。

先日来、当「夢中図書館」でお知らせしているとおり、「タワレコ手帳」2018年版が製作されないことが分かりました。
これはイカン!なんとか復刻できないものか…。一念発起、今年はこれまで以上にタワレコ手帳をとり上げて、その魅力を伝えていきたいと思います。
なお、館長ふゆきの愛用タワレコ手帳が2016年版であることは目をつむってください…。

ということで、2月15日のページをひらくと、この日にある「歴史」が記載されていました。

【誕生日】池田貴史(レキシ)(1974)

誰それ?という方も多いかもしれませんが、今日はこの池田貴史のソロ・ユニット「レキシ」を取り上げます。

■レキシ

「レキシ」は、アフロヘアーがトレードマークの池田貴史によるソロ・ユニットの名前です。
その名の通り、日本の歴史というテーマ縛りで、ファンキーな楽曲を演奏する不思議なバンドです。

え?どういうことかって?
たとえば、「歴史ブランニューデイ」の歌詞はこんな感じ。

新しい歴史を学ぼう 最新の歴史 新しい歴史を覚えよう 最新の年号…
いい国作ろう鎌倉幕府って1192で覚えて それですんだとは決して思うな
新しい説も常にチェキラ 頼朝、右近衛大将として建久の元年に登場
陣営の名はズバリ幕府と1190年…覚えるなら、いい暮れ迎える鎌倉幕府

こんな歌詞をラップに乗せて、ファンキーに演っちゃってます。
池田曰く「歴史には事実とは違う出来事が混じってたりしるし、物事を鵜呑みにしちゃいけないよってことを伝えたかった」。
その言葉の通り(?)、今や鎌倉幕府の成立は1185年とされているのはご愛嬌。

他にも、「年貢 for you」「姫君Shake!」「妹子なぅ」「LOVE弁慶」など、歴史愛いっぱいの楽曲をつくっています。

多彩なゲストが参加しているのも魅力の一つ。
先の「歴史ブランニューデイ」でラップを披露するのはいとうせいこう氏
「年貢 for you」では秦基弘さん、「姫君Shake!」では斉藤和義さん、他にも松たか子さん持田香織さんなんかともコラボしています。

個人的には椎名林檎さんをフィーチャーした「きらきら武士」が好き。林檎さんもソウルフルだからファンキーな曲が合いますね。


きらきら武士(MV)

■レキツ

ちなみに、楽曲のタイトルも面白いですが、アルバムのタイトルもなかなかセンスを感じます。

ファーストアルバムが「レキシ」。2007年リリース。


レキシ

2ndアルバムのタイトルが「レキツ」。こちらは20011年リリース。


レキツ

さらに3rdアルバムは「レキミ」(2012年)、4thアルバムは「レシキ」(2014年)、5thアルバムはもうネタ切れと思いきや「Vキシ」(2016年)。


Vキシ

■個人的なおススメ

今日は、そんなイカした(イカれた?)バンド「レキシ」のファーストアルバム「レキシ」から個人的なおすすめを紹介します。

まずは1曲め「歴史ブランニューデイ」
前述の通り、いとうせいこう氏参加の歴史年号ラップ。
「いい暮れ迎える鎌倉幕府」のゆるいリフレインが心地いい…。


歴史ブランニューデイ(MV)

次いで3曲め「Good bye ちょんまげ」
ファンキー&グルーヴィーな曲調で、実はギターがむちゃカッコいい。
でも歌っている歌詞は「廃藩置県をした 薩摩の殿様おかんむり グッバイバイバイちょんまげ」…。ギャップがスゴすぎでしょ(苦笑)。

最後は4曲め「真田記念日」。「サラダ記念日」にかけたのかしら?
ゲストは中村和義氏。池田とは100sで一緒に演っていたから気心が知れてるんでしょうね。
この中村くんの声がポップなメロディに見事にハマってます。スライドギターもイイ感じ。「真田丸」の前にこんな名曲があったとは…。


真田記念日(曲のみ)

歴史の勉強になるかどうかはともかくとして、日本史とファンクという意外なコラボに、文明開化の香り(?)を感じました。

ありがとう、レキツ…じゃなくてレキシ!

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