12/22はジョー・ストラマーの命日…天まで届け!クラッシュ「ロンドン・コーリング」

こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。

今日の夢中は、12/22はジョー・ストラマーの命日…天まで届け!クラッシュ「ロンドン・コーリング」です。
「夢中図書館 音楽館」は、ロックの名盤や新譜などをレビューする音楽ブログです。あなたのお気に入りの音楽を見つけてください。

■ジョー・ストラマー

1日1頁、その日に起きた出来事やミュージシャンの誕生日などが記載されているタワレコ手帳(現在は製造中止…)。
12月22日の頁には、こんな出来事が記されていました。

【命日】ジョー・ストラマー(クラッシュ:2002)

ジョー・ストラマー(Joe Strummer)。
パンク・ロックバンド「ザ・クラッシュ」(The Clash)のフロントマンとして、一時代を築いた人物です。

1976年、ジョー・ストラマーとミック・ジョーンズ、ポール・シムノンが出会って、クラッシュが結成されます。
翌1977年に1stアルバム「The Clash(邦題:白い暴動)」をリリースすると、当時勃興していたパンク・ロック・ムーブメントに乗って、一躍人気を集めました。


白い暴動

クラッシュはその後、アルバム毎に音楽性の幅を広げ、他のパンクバンドとは一線を画した作品をリリースするようになります。
その象徴的な作品が、1979年にリリースされた3rdアルバム「ロンドン・コーリング」(London Calling)でした。

パンクからロック、レゲエ、スカ、ヒップホップなど、彼らの幅広い音楽性を知らしめた2枚組
これが米英で大ヒットとなり、彼らに批判的だった音楽メディアからも称賛されます。「ロンドン・コーリング」はバンドやパンクロックを代表する作品となりました。


ロンドン・コーリング

■個人的なおススメ

それでは、そんなパンクロック史に残る名盤「ロンドン・コーリング」から、個人的なおススメを紹介しましょう。

まずは1曲め、「ロンドン・コーリング」(London Calling)。
パンクロック史に残る名曲。イントロのギター・リフに印象的なベース・ラインが重なった瞬間に、鼓動が高まります。
そしてこの曲のハイライトを成しているのが、ジョー・ストラマーのボーカル。怒りや悲しみや様々な感情が、肚の底から吐き出されているよう…。
歌詞は、当時社会を騒がしていたスリーマイル島原発事故やテムズ川氾濫、環境破壊問題などを風刺しています。

続いて6曲め、「スペイン戦争」(Spanish Bomb)。
彼らのポップセンスがさく裂した小気味のいいナンバー。歌詞はスペイン内戦を題材にしていますが、曲調のポップさが際立ちます。
特に印象的なのは、ジョー・ストラマーとミック・ジョーンズの歌声のコラボレーション。ジョーの野太いメインボーカルとミックの少年のようなコーラスの掛け合いが最高です。

そして19曲め、「トレイン・イン・ヴェイン」(Train In Vain)。
2枚組アルバムのラストを飾る曲。ミック・ジョーンズがボーカルをとるナンバーです。
これが「ロンドン・コーリング」を演奏するバンドと同じか?と驚くほど、ポップでメロウなナンバーになっています。この辺りも、他のパンクバンドと一線を画すクラッシュの魅力なんでしょうね。

■ジョー・ストラマーその後

バンドはその後も活動を続けますが、次第にメンバーの間に不協和が生じるようになります。
1983年にミック・ジョーンズがバンドを離脱。バンドは新体制で再出発を図りますが、1985年のアルバム「カット・ザ・クラップ」をもって、約10年にわたる活動に幕を下ろしました

ジョー・ストラマーはその後、ソロでの活動やポーグスに加入したりして、音楽活動を継続します。
1990年代半ばには、バックバンド「ザ・メスカレロス」を結成し、「ジョー・ストラマー&ザ・メスカレロス」名義のアルバムを数枚リリースしています。


JOE STRUMMER 002: THE MESCALEROS YEARS

2002年11月15日、英ロンドンでチャリティーライブを行うと、そこに聴衆で来ていたミック・ジョーンズと奇跡の共演が実現。
これはクラッシュ解散後、2人が同じステージに立った初めてのライブ…そして最後のライブになりました。

同年12月22日ジョー・ストラマー死去。死因は心臓疾患と言われます。享年50才…。

彼の死を悼むミュージシャンは数多く、2003年2月に開催されたグラミー賞授賞式では、エルビス・コステロやブルース・スプリングスティーン、デイヴ・グロールらにより、「ロンドン・コーリング」が演奏されました。
クラッシュは、同年3月にロックの殿堂入りを果たしています。

ありがとう、ジョー・ストラマー! ありがとう、クラッシュ!

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