ジーザス&メリー・チェイン「Glasgow Eyes」!ダークにヘヴィーにエレクトロニックに

こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。

今日の夢中は、ジーザス&メリー・チェイン「Glasgow Eyes」!ダークにヘヴィーにエレクトロニックに…です。
「夢中図書館 音楽館」は、ロックの名盤や新譜などをレビューする音楽ブログです。あなたのお気に入りの音楽を見つけてください。

■Glasgow Eyes

英ロックバンドのジーザス&メリー・チェイン(The Jesus and Mary Chain)が新アルバム「Glasgow Eyes」をリリースしました。
スタジオ・アルバムとしては2017年の「Damage and Joy」以来、7年ぶりとなる8作目、グラスゴーのモグワイのスタジオででレコーディングされました。

なんと彼ら、2024年で結成40年になるんですね…。もうデビュー当時の熱狂を知っている人は少ないでしょう。
デビューシングル「アップサイド・ダウン」が全英インディー・チャートの1位を獲得。ライブでは暴動が起きるほど人気が過熱しました。

フィードバック・ノイズが疾走する1stアルバム「サイコキャンディ」でロックシーンに衝撃を与えると、2ndアルバム「ダークランズ」では一転してダークでメロディアスな楽曲を披露。
さらに3rdアルバム「オートマティック」ではダンス・ミュージックに接近するなど、時代の先を行くロックで今なお根強い人気を誇るバンドです。


サイコキャンディ

今回のアルバム「Glasgow Eyes」は、そんなバンド結成40年を記念して制作が進められた作品。
メンバーのジム・リードはインタビューで、バンドの「創造的なアプローチ」(creative approach)は1984年の頃と同じだと語っています。

今回のアルバムでも、スタジオに入って何が起こるか確かめるように、たくさんの曲を成り行きのままに録音したのだとか。
そんな自然体にやってこんな音になるの?そんな風に驚くほど、40年経った今も彼らの音は尖がっています。ダークでヘヴィーでエレクトロニック…。

1984年にロック・シーンに衝撃を与えた先進性と攻撃性は今も健在。そこに、積み重ねたキャリアの分だけ音の厚みが加わっています。
これは聴きごたえある…。今日の夢中は、ジーザス&メリー・チェインの8作目となるアルバム「Glasgow Eyes」を取り上げます。


Glasgow Eyes

■個人的なおススメ

それでは、そんなジーザス&メリー・チェインのアルバム「Glasgow Eyes」から、個人的なおススメです。

まずは4曲め、「jamcod」
なに?この不穏な電子音は…。聴く者に一寸の安寧を与えないようにサウンドが迫って来ます。
さらに歌詞が飛んじゃってる…。"The monkey's organ grinder isn't grinding anymore"(訳省略)。
タイトルはJAMC(ジーザス&メリー・チェイン)のOD(オーバードーズ)の頭文字で、薬物・アルコール依存のことを歌っています。
これが結成40年のベテランバンドがつくる楽曲か?アルバムからのリードシングルです。

続いて9曲め、「Chemical Animal」
これまた不穏な電子音が楽曲全体を支配します。そこにヘヴィーなギターがかぶさると、もはやそこはロックなホラー…。
こんな独特なサウンドを奏でられるのは彼らしかいないんじゃないでしょうか。終盤、吐き出すように繰り返される「Oh」は夢に出てきそう…。
ちなみに、この曲も薬物依存のことを歌っています。彼ら若い頃、相当やらかしちゃったんだよね…。

そして11曲め、「Girl 71」
これまた独特なジザメリ・ワールドが繰り広げられる楽曲。硬質なギターが印象的なロックナンバーです。
ダークでクセがありながら、ベースのメロディはポップ。これが彼らの魅力にもなっています。
途中からレイチェル・コンテの甘いバック・コーラスが入って、気づけばなんとも甘美な音の世界に連れていかれます。
ここまで聴けば、あなたもジザメリ・ロック信奉者。このアルバムを何度もリピートすることでしょう…。

いやぁ、圧倒されました。ジーザス&メリー・チェインのアルバム「Glasgow Eyes」
気付くとヘビロテしちゃってます。結成40年おめでとう!これからも尖がったロックンロールをかき鳴らし続けてください。

ありがとう、ジーザス&メリー・チェイン! ありがとう、Glasgow Eyes!

ブログランキングに参加しています!

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事