ペイヴメント「Crooked Rain, Crooked Rain」!バンドの名を知らしめた異端なロックアルバム

こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。

今日の夢中は、ペイヴメント「Crooked Rain, Crooked Rain」!バンドの名を知らしめた異端なロックアルバムです。
「夢中図書館 音楽館」は、ロックの名盤や新譜、個人的な愛聴盤などをレビューする音楽ブログです。あなたのお気に入りの音楽を見つけてください。

■今日は何の日

1日1頁、その日に起きた出来事やミュージシャンの誕生日などが記載されているタワレコ手帳(現在は製造中止…)。
5月30日の頁には、こんな出来事が記されていました。

【誕生日】スティーヴン・マルクマス(ペイヴメント)(1966)

ペイヴメント(Pavement)は、1990年代に活躍した米カリフォルニア州出身のインディーロック・バンドです。
当時、オルタナロックを聴いていたひとは知っているでしょう。独特なギターとボーカル、ポップなメロディでカルト的な人気を博しました。

その中心人物が、スティーヴン・マルクマス(Stephen Malkmus)です。
ギターとボーカルを担当。楽曲ほぼすべての作詞作曲を手がける才人です。今日で58歳なんですね…。おめでとうございます!


Stephen Malkmus

バンドの生誕は1989年。はじめはスタジオ・プロジェクトとして数枚のEPをリリース、アングラな人気を集めます。
1992年、デビューアルバム「Slanted and Enchanted」をリリース。インディー・シーンでペイヴメントの名が知られるようになりました。

バンドの名をさらに知らしめたのは、1994年リリースの2ndアルバム「Crooked Rain, Crooked Rain」でした。
デビュー作よりもクラシックロック色の強い楽曲を盛り込んで商業的な成功を収めます。さらにシングル「Cut Your Hair」のスマッシュヒットも追い風となりました。


Crooked Rain, Crooked Rain

バンドはさらに3rdアルバム「Wowee Zowee」(1995年)、4thアルバム「Brighten The Corners」とアクの強い作品をリリース。
根強い支持を集めますが、バンドは分裂の兆しを見せ始めます。そして1999年、最後のアルバムとなる「Terror Twilight」をリリースすると、ライブツアーの後に解散しました。

バンドはその後10年のときを経て、2010年に再結成。再び活動休止するものの、2021年には2度目の再結成を果たし、現在もライブ活動を続けています。
もちろん、マルクマスもバンドに参加。彼は自身のソロ活動も行っていて、アルバムとEPをリリースしています。

■個人的なおススメ

今日(5月30日)は、スティーヴン・マルクマスの誕生日をお祝いして、ペイヴメントのアルバムを聴きましょう。
バンドの名を広く知らしめた2ndアルバム「Crooked Rain, Crooked Rain」から個人的なおススメです。

まずは2曲め、「Elevate Me Later」
これまでのアングラ・ヒーローのイメージを刷新するようなメロディアスなギター音から始まるロックナンバー。
でも、マルクマスのボーカルが入るとやっぱりペイヴメントのサウンド。一筋縄ではいかないインディーロックが気持ちよく響き渡ります。
コーラスの頼りなさであったり、メロディアスなギターの影でかき鳴らされるノイズギターだったり。ペイヴメントファンにはたまらない楽曲です。

続いて4曲め、「Cut Your Hair」
まさかのスマッシュヒットとなったナンバー。米インディーズ系ラジオ局で強力なエアプレイを獲得、米オルタナティブ・チャートで10位を獲得しました。
「Ooh-ooh-ooh」というポップなコーラスに面くらいますが、マルクマスの頼りなさげなボーカルはいつもどおり。
さらに曲の後半、これでもかという轟音ギターがかき鳴らされていつものペイヴメント節に。これがヒットしたことに驚きと敬意を抱くロックナンバーです。

そして9曲め、「Range Life」
アルバムで物議を醸した楽曲。歌詞のなかで、オルタナ・バンドのスマッシング・パンプキンズを批判したことから、同バンドのビリー・コーガンが激怒。
これをきっかけにマルクマスとコーガンがメディアで激しく口論するなど、両者は犬猿の仲となりました。
曲自体はカントリーロック風の楽しげな曲調。ペイヴメントの新たな魅力を切り拓いたポップなナンバーです。


いやぁ、久しぶりに聴きましたが、今なお色褪せないカルトな魅力をふんだんに盛り込んだサウンドです。
病みつき度が高いというか、熱烈な支持者が多いのもよく分かる異端なロックアルバム。それら楽曲を生み出したスティーヴン・マルクマスの才能にあらためて脱帽です。

今日(5月30日)は、そんなスティーヴン・マルクマスの誕生日
これからも元気にわが道(ペイヴメント)を行ってほしいと思います。今日の夢中は、ペイヴメントの2ndアルバム「Crooked Rain, Crooked Rain」でした。

ありがとう、ペイヴメント! ありがとう、「Crooked Rain, Crooked Rain」!
誕生日おめでとう、スティーヴン・マルクマス!

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