ブルース・スプリングスティーン伝説のライブ「ノー・ニュークス・コンサート1979」

こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。

今日の夢中は、ブルース・スプリングスティーン&Eストリート・バンドの伝説ライブ「ノー・ニュークス・コンサート1979」(原題:The Legendary 1979 No Nukes Concerts)です。

■ノー・ニュークス・コンサート

ブルース・スプリングスティーン全盛期の伝説ライブが蘇りました…

そのライブは、1979年9月にNYマディソンスクエアガーデンで開催された「ノー・ニュークス・コンサート」
脱原発を訴えるジャクソン・ブラウンらが結成したミュージシャンの団体「MUSE」が主催したチャリティ・コンサートです。

このコンサートに出演したのが、当時乗りに乗っていたブルース・スプリングスティーン&Eストリート・バンド
勢いそのまま史上最高峰とも呼び声高い、圧巻のライブ・パフォーマンスを披露しました。


ノー・ニュークス・コンサート1979(2CD+BD)

この伝説のライブが40数年の時を経て復活。
アルバム「ノー・ニュークス・コンサート1979」(原題:The Legendary 1979 No Nukes Concerts)としてリリースされました。

この時代の彼らの映像はほとんど残っていないので、バンドのライブ映像を見れるのは本当に貴重…。
しかも、未公開の10曲を含めた全13曲90分、初のコンプリート収録「完全版」です。

■1979年のブルース

この時期の彼らがどういう立ち位置にいたのかを少し整理しましょう。
1979年は、ちょうど4thアルバム「闇に吠える街」(1978年)と5thアルバム「ザ・リバー」(1980年)の間にあたる時期。


闇に吠える街

デビューから6年、アルバムもトップ10入りするほどになり、全米が注目する気鋭のロックバンドでした。
特にライブ・パフォーマンスは評判を呼び、ライブを重ねるたびに熱狂的なファンが増えていきました。

年齢もブルース30才(このライブ中に誕生日を迎えます!)。ギターのスティーヴ・ヴァン・ザント28才、キーボードの故ダニー・フェデリチも29才。
故クラレンス・クレモンズも元気いっぱいにサックスを鳴らしています。各メンバーの輝きっぷりは半端ない…

ブルース自身も「ある意味頂点だった」と評する、最高のライブ・パフォーマンス
それが1979年9月の「ノー・ニュークス・コンサート」のライブ。これが、オリジナルの16ミリ・フィルムからレストア(修復)されて、今の時代に蘇ったのです。

■とてつもなくカッコいいライブ

ブルース・スプリングスティーンって、好き嫌いがあるアーティストだと思うんですよね。
苦手な人の多くは、ブルースの汗臭さやマッチョなところに気後れしてるんじゃないでしょうか。


Bruce Springsteen: All the Songs

そういう人にこそ、この映像を見てほしい、この音を聴いてほしいと思います。
たしかに汗臭いんだけど、そのライブ・パフォーマンスはとてつもなくカッコいい…。

その演奏、その歌声、そのメッセージがずどんと胸に突き刺さります。
これはきっと、ブルースの音楽に対するひたむきさ、真面目さが心を震わせるからなのでしょう。

ここまで一言一言、思い入れたっぷりと歌い上げるアーティストも珍しい…。
ブルースの全く偉ぶらない姿、等身大の「兄貴」的な立居振舞が、多くの人の共感を呼ぶのだと思います。


ノー・ニュークス・コンサート1979(2CD+DVD)

この共感が最高潮に達するのが5年後、7thアルバム「ボーン・イン・ザ・U.S.A」(1984年)です。
本作「ノー・ニュークス・コンサート1979」は、まさにその前夜。30才前後の兄貴たちが、汗を流しながら、ひたむきに音楽に向き合って、音を繋ぎ人を繋いだ奇跡のようなライブ空間です。

■個人的なおススメ

それでは、そんなブルース・スプリングスティーン&Eストリート・バンドの伝説ライブ「ノー・ニュークス・コンサート1979」から、個人的なおススメです。

まずは2曲め、「バッドランド」(原題:Badlands)。
ライブ・バンドの魅力が丸ごと、惜しみなく発揮されたロック・ナンバー。
軽快に弾き出されるキーボード、パワフルに轟くドラム、自由自在に弾かれるギターソロ、圧巻のサックスソロ…。
それらをバックに、力強くかつ楽しげに歌声を張り上げるロック兄貴、ブルース・スプリングスティーン。最高です。

続いて4曲め、「ザ・リバー」(原題:The River)。
ご機嫌なバンドサウンドから一転して、もの哀しげなナンバーへ…。
冒頭のハーモニカから弾き語りソロのように始まりますが、そこにピアノやドラム、ベースが重なってきます。特に、ピアノの美しい調べは心に沁みる…。名曲です。
ちなみに、この曲は翌年リリースされるアルバムの表題曲。ほぼ初めて聴いた聴衆は、最初は戸惑いながらも、最後には喝采の拍手と歓声を上げています。
※MVは、ノー・ニュークス1979の映像が公開されていないため、1980年のコンサートのもの。

そして9曲め、「明日なき暴走」(原題:Born To Run)。
ライブ終盤、大盛り上がりのロック・ナンバー。ブルースの名を全米に知らしめた3rdアルバム収録のヒット・シングルです。
観客のノリも最高潮。ブルースもバンドも、そのノリを楽しんでいるかのように、最高のライブ・パフォーマンスを見せつけます。
クラレンス・クレモンズのサックスがとてつもなくカッコいい…。史上最高のライブ・バンドの史上最高峰のライブ・パフォーマンス。心臓がバクバクいいました…。
※MVは、ノー・ニュークス1979の映像が公開されていないため、1980年のコンサートのもの。

いやぁ、ものすごいな、ブルース・スプリングスティーン&Eストリート・バンド。
1979年9月、NYマジソンスクエアガーデンで生まれた奇跡のような最高の瞬間、最高のライブ映像。
「ノー・ニュークス・コンサート1979」。とてつもなくカッコいいライブをお楽しみください。

ありがとう、ブルース・スプリングスティーン&Eストリート・バンド! ありがとう、「ノー・ニュークス・コンサート1979」!

ブログランキングに参加しています!

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事