クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング「デジャ・ヴ」50周年記念盤

こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。

今日の夢中は、クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング(CSN&Y)の「デジャ・ヴ」50周年記念盤をとり上げます。

■CSN&Y

クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング(CSN&Y)
アメリカのロック史に強くその名を刻む、スーパー・グループです。

メンバーは、デヴィッド・クロスビー、スティーブン・スティルス、グラハム・ナッシュ、ニール・ヤング
それぞれ、バーズやバッファロー・スプリングフィールド、ホリーズの元メンバーということもあって、結成時から注目を集めました。


クロスビー、スティルス&ナッシュ

はじめは、クロスビー、スティルス、ナッシュの3人が集まり、アルバム「クロスビー、スティルス&ナッシュ」(1969年)をリリース、人気を呼びます。
そこに、ロック的な要素を加えたいというスティルスの希望を受けてニール・ヤングが加わり、クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング(CSN&Y)となりました。

彼らは、1969年に開催された伝説のウッドストック・フェスティバルに参加すると、その余韻が冷めやらぬうちに歴史的名盤をリリースします。
それが、CSN&Y名義で発表された唯一のスタジオアルバム「デジャ・ヴ」(1970年)です。

同アルバムは全米チャート1位を獲得。その後88週にわたってチャートインし続けるという爆発的なヒットを記録。
1970年代の幕開けを象徴する記念碑的なアルバムとなりました。


デジャ・ヴ

■デジャ・ヴ

この名盤が世に出てから、もう50年にもなるんですね…。
今般(2021年)、「デジャ・ヴ」発売50周年を記念したデラックス・エディションがリリースされました。

これが、ものすごい。質も量も…。
この50周年記念盤は、アナログレコード1枚、CD4枚、12インチ・サイズのハードカバー本のボックスセット。

最新リマスターが施されたオリジナル・アルバムのほか、多数の貴重な未発表音源が収録。
デモ音源やアウトテイク、初期ヴァージョン、別ヴァージョンの楽曲を聴くことができます。


デジャ・ヴ(50周年記念盤)

たとえば、グラハム・ナッシュとジョニ・ミッチェルによる「Our House」のデモテイク
当時恋人だった2人のデュエット。ジョニの笑い声などが入っていて、仲の良さが伝わって来ます。

さらに、スティルス作の「Know You Got To Run」のデモテイク
この音源は、CSN&Yの4人が初めて集い、最初にレコーディングされたもの。これは貴重…。

グループのいぶし銀的な存在のクロスビー。その代表曲「Almost Cut My Hair」のデモテイクも収録されています。
本作では圧巻の骨太ボーカルを響かせるクロスビーですが、このバージョンではメロウなボーカルを聴かせます。これまた貴重…。

そして、ニール・ヤングの名曲「Helpless」はハーモニカ・バージョンが収録されています。
「Leave Us Helpless…」(僕らを置き去りにして、誰も助けてくれないんだ)。ヤングの絞り出すようなボーカルに、ハーモニカの哀しげな音色が重なります。傑作です…。

■個人的なおススメ

それでは、そんな歴史的名盤「デジャ・ヴ」から、個人的なおススメです。
デモテイクなどの未発表音源から選ぼうかと思ったのですが、ここはやはり50年経ても色褪せないオリジナル・アルバム収録の楽曲から選びましょう。

まずは1曲め、「Carry On」
冒頭を飾るこの曲の魅力は、まずは絶妙なボーカルワーク。この美しいコーラスは、70年代の奇跡…。
もう一つの魅力は、切なくも自由に駆け回るエレキ・ギター。美しいコーラスと対照的に、粗く力強く響きます。
途中からテンポが変わるとこが個人的にはたまりません。特に、スティルスが呟くように吐き出す「to me」が好き…。

続いて2曲め、「Teach Your Children」
この曲が好きな人は多いんじゃないでしょうか。美しいメロディとハーモニー。含蓄のある歌詞も胸に刺さります。
1971年のイギリス映画「小さな恋のメロディ」にも使用され、ひろく親しまれました。

そして5曲め、「Woodstock」
その名の通り、ウッドストック・フェスティバルのことを歌った、ラブ&ピースの時代のアイコン・ソング
映画「ウッドストック/愛と平和と音楽の三日間」のエンディングにも採用されました。
実は、作詞作曲したのはジョニ・ミッチェル。彼女のバージョンもリリースされています。

まだまだ名曲がいっぱいあります。加えて、50周年記念盤には、デモテイクや未発表音源が多数収録されています。
まさに歴史的名盤「デジャ・ヴ」を紐解くデラックス盤。50年経っても、愛と平和と音楽は色褪せませんね。

ありがとう、CSN&Y! ありがとう、デジャ・ヴ!

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