ティーンエイジ・ファンクラブ、新たなスタート「エンドレス・アーケイド」

こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。

今日の夢中は、ティーンエイジ・ファンクラブの通算10作目となるアルバム「エンドレス・アーケイド」をとり上げます。

■ティーンエイジ・ファンクラブ

スコットランド・グラスゴーのロックバンド、ティーンエイジ・ファンクラブ(TFC)。
4年ぶりと通算10枚目となるアルバム「エンドレス・アーケード」が届きました。


エンドレス・アーケード

待ち焦がれていました。ただ、一方で心配もしていました。
というのも、前作「ヒア」(2016年)をリリース後に、バンドのオリジナル・メンバー、ジェラルド・ラヴが脱退してるんですよね。

ジェラルドは、メインのソングライターの一人。甘いドリーミー・ポップはTFCの大きな魅力となっていました。
その抜けた穴をバンドはどのように埋めるのか…。その回答が、アルバム「エンドレス・アーケード」で示されたのです。

演奏面では、前作でも参加のデイヴ・マッゴーワン(ベル&セバスチャン)がベースを引き継いでいます。
さらに新メンバーとして、元ゴーキーズ・ザイゴティック・マンキのエイロス・チャイルズがキーボードで加入。


エンドレス・アーケード限定盤(CD+Tシャツセット)

これが、バンドに新たなケミストリーを生み出しているんです。
特にエイロスのキーボードは、楽曲によってさまざまな音色を奏でます。時には力強く、時には甘く、時にはサイケデリックに…。

ソングライティングは、ノーマンとレイモンドの2人体制となりましたが、持ち前の美しいメロディとハーモニーは変わらず
屈指の甘メロ担当のジェラルド不在はTFCファンとしては辛いですが、それでも2人の奏でるグッド・ミュージックに一切の迷いはありません。

ジェラルドが抜けてロック寄りになるかと思ったら、全く変わらない…。
おそらく彼らの根底にあるのは、リスナーのみんなにグッド・ミュージックを届けることなのでしょう。

やさしいメロディ、真っすぐな歌詞、心に響くグッド・ミュージック。
変わらなくて力強い、ティーンエイジ・ファンクラブ10作目の新たなスタートです。

■個人的なおススメ

それでは、ティーンエイジ・ファンクラブ通算10作目「エンドレス・アーケード」から、個人的なおススメです。

まずは、1曲め「Home」
これぞ、新生ティーンエイジ・ファンクラブを象徴するナンバー。
7分の超える楽曲は、前半に美しいメロディとハーモニーが楽曲を彩ると、後半はギターが切ない響きを奏でます。
初期の代表曲「エヴリシング・フローズ」では轟音ギターを響かせましたが、今の彼らがめざす音楽は、こうした美しいメロディと優しいギターなのでしょう。名曲です。

続いて、4曲め「Everything Is Falling Apart」
レイモンドの作品。レイモンドらしい素朴な味わいのフォーキーなナンバーです。
この曲の魅力を増しているのが、新加入のエイロスのオルガンとデイヴのベースです。
エーロスのオルガンは、まるで宇宙を浮遊するように響きます。TFCに新たな魅力が加わりました。

そして、8曲め「I’m More Inclined」
こちらは、もう説明不要のノーマン作の美メロ・ナンバー。
この曲でもエイロスのオルガンがいい感じで響いています。コーラスもエイロスですね。
このグッド・ミュージックが聴きたくて、僕らはこれからもTFCをフォローするんです。最高です。

通算10作目にして新たなスタートを切ったティーンエイジ・ファンクラブ。
ただ、その奏でるメロディは、いつもと変わらぬグッド・ミュージック。心に響きました。
名作「エンドレス・アーケード」。私もエンドレスにフォローしていきたいと思います。

ありがとう、ティーンエイジ・ファンクラブ! ありがとう、「エンドレス・アーケード」!

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