ネオサイケとネオアコの瑞々しい合流…ライド「Going Blank Again」

こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。

今日の夢中は、祝!来日公演決定!ネオサイケとネオアコの瑞々しい合流…ライド「Going Blank Again」です。
「夢中図書館 音楽館」は、ロックの名盤や新譜などをレビューする音楽ブログです。あなたのお気に入りの音楽を見つけてください。

■ライド

祝!ライド(RIDE)来日公演決定!
しかも、1stアルバム「Nowhere」と2ndアルバム「Going Blank Again」再現ライブです。

これは、古くからのファンにはたまりません…。4/19-20が東京新宿、4/21が大阪梅田公演。
1990年に「Nowhere」リリース直後に初来日を果たしてから30年超…。再び、あの瑞々しい初期ライドのサウンドを体感することができます。


Nowhere

ライド(RIDE)は、90年代のUKロックを代表する4人組バンドです。
1990年1月にEP「RIDE EP」でデビューすると、後に「シューゲイザー」と呼ばれるサイケデリックなサウンドで多くのロックファンを魅了しました。

その特徴は、ノイジーなギターサウンドとエフェクターを駆使した幻想的なサウンド…。
轟音ギターからネオサイケデリアへ…。デビュー間もない彼らが短期間のうちにサウンドを進化させてつくり上げた名盤が「Nowhere」でした。

■Going Blank Again

そんな衝撃の1stアルバム「Nowhere」から1年半後…。
1992年3月リリースの2ndアルバム「Going Blank Again」を、今日は取り上げます。


Going Blank Again

このアルバムに驚かされたライド・ファンも多いはず…。
アルバムに先立つこと1か月前、先行シングル「Leave Them All Behind」がリリースされました。


Leave Them All Behind(12inch Analog)

この曲は、前作から続くライドが奏でるネオ・サイケデリアの世界観がたっぷり詰め込まれていました。
当然、2ndアルバムもこの路線で行くのかと思ったら、1か月後に届けられた「Going Blank Again」のサウンドは違っていました

びっくりしたのは、「Leave Them All Behind」に続く、アルバム2曲めに収録された「Twisterella」です。
イントロから弾ける美しいアコースティック・ギターの音色…。青春のときめきを歌うようなポップな胸キュンサウンド…。


Going Blank Again(LP)

ネオ・サイケデリアからネオ・アコースティックへ…。俄かには信じがたいキラキラとしたサウンドが鳴らされていたのです。
当時の音楽雑誌で彼らが答えていた「アルペジオ(ギター奏法の一つ)をはじめて覚えたからやってみた」という趣旨の発言。たぶん、これが彼らの音楽に対する姿勢なんだと思います。

周囲がどれほど騒ごうとも、自らが好きな音楽を追求しようという姿勢…。
そして、色んな演奏法も多様な音楽性も、どん欲に吸収していこうという姿勢…。

1stアルバムでも轟音ギターからネオ・サイケデリアへ進化を遂げました。
そして2ndアルバムでは、さらにネオ・アコースティックをも取り込んで、新たなライド・サウンドを産み出しました。

ひとことで言うと、成長途上なんですよね…いい意味で、このときのライドは。
その成長途上のライドをありのまま収録した「Going Blank Again」は全英5位のヒットアルバムとなりました。

■個人的なおススメ

それでは、そんなライドの2ndアルバム「Going Blank Again」から、個人的なおススメです。

まずは1曲め、「Leave Them All Behind」。
アルバムの先行シングルとしてリリースされ、全英9位という彼ら最大のヒットを記録した楽曲。
前作の世界観を受け継ぐサイケデリック・サウンド。かき鳴らされるノイジーなギターが独特な音の世界を演出します。
マーク(・ガードナー)とアンディ(・ベル)のツインボーカルも美しい…。名曲です。

続いて2曲め、「Twisterella」。
こちらが問題の(?)新境地サウンド。ライド版ネオ・アコースティック・サウンド、青春胸キュンソングです。
1曲めとのギャップが激しい…。ただ、聴いていくほどに、これが何とも心地よく胸に響くようになります。
そもそもメロディがいいんですよね、ポップでキャッチー。さらにマークのボーカルが甘く儚く、この曲調にハマります。
ネオサイケからネオアコへ…。ライドの新たな魅力が発揮されたナンバーです。

そして4曲め、「Chrome Waves」。
これまた、美しいアコースティックギターで始まる新境地ナンバー。
ただ、こちらはアンディの作品らしく、やがて翳のあるサウンドに変わっていきます。
アコギとともに印象的なのはストリングス。もしくはシンセかも。抒情的な雰囲気を醸し出しています。

いやぁ、すばらしいアルバムですね、ライド「Going Blank Again」。
リリースから30年経ったいま聴いても、その瑞々しいサウンドにときめくものがあります。

果たしてライブではどうなんでしょう…。僕らはもう一度ライドの進化に驚かされるのでしょうか。
いざ「Nowhere」と「Going Blank Again」の再現ライブへ。今日の夢中は、ライドの2ndアルバム「Going Blank Again」をとり上げました。

ありがとう、ライド! ありがとう、「Going Blank Again」!

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