レモンヘッズ「イッツ・ア・シェイム・アバウト・レイ」90年代の青い春…

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館長のふゆきです。

今日の夢中は、レモンヘッズ「イッツ・ア・シェイム・アバウト・レイ」90年代の青い春…です。
「夢中図書館 音楽館」は、ロックの名盤や新譜などをレビューする音楽ブログです。あなたのお気に入りの音楽を見つけてください。

■レモンヘッズ

やっぱり出ましたか…。
2年前に、前作「Lovey」の30周年記念エディションが出たときから、心待ちにしていました。

そうです。このアルバムもリリースから30年が経ちました。
レモンヘッズの出世作、「イッツ・ア・シェイム・アバウト・レイ」(It's a Shame About Ray)。


IT'S A SHAME ABOUT RAY (30th ANNIVERSARY EDITION)

イヴァン・ダンドゥ率いるボストン出身のロックバンド、レモンヘッズ
彼らは、1992年に発表したこの5作目となるアルバムで、一気にその名を知られることとなりました。

特にこのアルバムで光ったのは、そのポップなメロディです。
前作「Lovey」ではヘヴィーめなグランジ・ロックを志向していた彼らですが、本作では憑き物が取れたようにピュアなポップソングを量産。イヴァンのメロディメイカーとしての才が解放され、なんとも小気味の良いパワーポップが次々と生み出されました。


Lovey(30th Anniversary Edition)

もともとイヴァンはルックスがいいし、歌声も甘い。これがメロディアスなロックをやるんだから、そりゃ受けますよね…。
サイモン&ガーファンクルのカバー「ミセス・ロビンソン」などもスマッシュヒットして、一時はアイドル的な人気を博しました。

■イッツ・ア・シェイム・アバウト・レイ30周年記念盤

そんなレモンヘッズの代表作「イッツ・ア・シェイム・アバウト・レイ」の30周年記念盤がリリースされました。


It's A Shame About Ray (30th Anniversary Edition)(レコード盤)

この記念盤には、アルバム楽曲がリマスターされ収録されているほか、シングルのB面やEP収録曲、デモ音源等が追加収録されています。
もちろん、「ミセス・ロビンソン」も、シングル「コンフェティ」(Confetti)のアコースティック・バージョンなんてのも収録されているので、ファンにはたまりません。

中には、ジュリアナ・ハットフィールドのコーラスが美しい「バディー」(My Drug Buddy)の未発表バージョンなんてのも。
ジュリアナは、当時イヴァンの恋人で、このアルバム制作時ベーシストとして参加していました。彼女の存在が、このアルバムを一層ポップでキュートなものにしているように思います。


Hey Babe/ジュリアナ・ハットフィールド

それにしても、デモ音源の数々を聴くにつけ、イヴァンのソングライティング・センスに舌を巻きます。
どの曲も2分とか3分なんだけど、いずれにもつい口ずさみたくなるようなキラー・メロディが入ってるんだよね…。

なお、イヴァンはその後、ドラッグ依存などで音楽シーンから一時姿を消しますが、2005年にレモンヘッズの活動を再開
再開後のツアーにはジュリアナ・ハットフィールドが参加してたりしてました。イヴァンは今も地道に活動しているようです。

■個人的なおススメ

それでは、レモンヘッズの傑作アルバム「イッツ・ア・シェイム・アバウト・レイ」から、個人的なおススメです。

まずは3曲め、「イッツ・ア・シェイム・アバウト・レイ」(It's a Shame About Ray)。
アルバムのタイトル曲、シングルカットもされてスマッシュヒットしました。
これぞポップなレモンヘッズの魅力を満喫できるナンバー。メロウなメロディに、イヴァンの甘くハスキーな声。
アコースティック・ギターの音が心地いい…。青春パワーポップです。

続いて2曲め、「コンフェティ」(Confetti)。
これまたアコギの音色が若々しい。ただ音の造りはパンキッシュ。
ドラムとエレキ・ベースの音が重なって、ロック色が増します。最後はエレキ・ギターが疾走。
こんなのも彼らの持ち味です。レモンヘッズ版パンク・ポップ。これはライブで受けるでしょう…。

そして5曲め、「バディー」(My Drug Buddy)。
オルガンの音色が印象的なメロウなナンバー。ジュリアナ・ハットフィールドのコーラスも美しい…。
このスローテンポな曲にイヴァンの甘いボーカルが見事にハマっています。こりゃティーンエイジャーは惚れるわな…。

ということで、今日はそんなレモンヘッズの傑作アルバム「イッツ・ア・シェイム・アバウト・レイ」を聴きました。
やっぱりイイですね、レモンヘッズ。その美メロ・パワーポップを聴いて、90年代の青い春を思い出しました。

ありがとう、レモンヘッズ! ありがとう、「イッツ・ア・シェイム・アバウト・レイ」!

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