
こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。
今日の夢中は、ズーターズ「The Devil’s in the Details」ビートルズDNAポップさく裂!です。
「夢中図書館 音楽館」は、ロックの名盤や新譜などをレビューする音楽ブログです。あなたのお気に入りの音楽を見つけてください。
■ズーターズ
ズーターズ(The Szuters)は、マイク・ズーターとC.J.ズーターのズーター兄弟を中心に結成されたバンドです。
MR.BIGのポール・ギルバートがデモ・テープを気に入り、1996年に彼のプロデュースによる「ズーターズ」でデビューします。
ズーターズの音楽の魅力は、ビートルズ由来のポップなメロディとハーモニー、さらには卓越した演奏力。
パワーポップとハードロックを融合したような珠玉のロック・チューンで注目を集めます。
特に、そのポップでキャッチーな楽曲は、本国以上に日本で人気を博しました。
2000年に3作目「ノット・クワイト・アット・武道館」をリリース。チープトリックを彷彿させる美メロを披露しています。
やがてラスヴェガスに移った彼らは、新たなメンバーを加え、バンド名を「Magna-Fi」に改名。
よりハードでヘヴィーなロックを鳴らし、オジー・オズボーンが主催するオズフェスト(Ozzfest)に出演するなど、精力的な活動を見せました。
しかし、バンドはC.J.の脱退などもあって、2010年に解散。音沙汰も無くなって、ファンもその名を忘れかけた頃でした。
ズーターズ復活…。2020年に突如、新作アルバム「Sugar」が届けられたのです。
バンドは、マイクのソロ・プロジェクトとして復活したのでした。
その音は、これまでと比べてハードロック色が後退、その分多彩なポップ・エッセンスが凝縮。ビートルズDNAをふんだんに盛り込んだポップアルバムとなっています。
マイクの好みなんだろうな。この音はパワーポップ・ファンにはたまりません。
その余韻が冷めやらぬ翌2021年、新生ズーターズ第2弾となるアルバム「The Devil’s in the Details」(邦題:悪魔の正体)がリリースされました。
これが再び、ビートルズやチープトリックを彷彿させるポップでキャッチーなメロディ満載。
マイクのあふれるポップ魂が止まらない…。今日の夢中は、ズーターズのアルバム「The Devil’s In the Details」を取り上げます。
■個人的なおススメ
それでは、そんな新生ズーターズのアルバム「The Devil’s in the Details」から、個人的なおススメです。
まずは1曲め、「How to Make a Good Things Bad」。
1曲めから、ビートルズ直系のポップソングさく裂!メロディもいい、リズムもいい、ハーモニーもいい…。
何より聴いてて楽しい。演奏している彼らも楽しいんじゃないかな。ポップソングのパワーを感じられるオープニング・ナンバーです。
続いて3曲め、「(Everyone's A)Harry Prefontaine」。
これまた珠玉のポップ・ナンバー。いろんなポップの仕掛けが施されています。
ギターの音とかエレクトーンの音とかコーラスの感じとか、なんか一時代前のグループサウンズ(GS)みたい。
最後、曲が終わったかと思ったら「オーオー、ヘイ!ラーララ、ラーララ♪」。こんな仕掛けも面白いなぁ…。
そして5曲め、「Any Time You Want」。
ちょいヘヴィーめなロック・ナンバー。同じくビートルズDNAを持つ米ポウジーズを思い出します。
ハードにリズムを刻みながらもメロディはキャッチー。メロディをなぞるようなギターソロもたまりません。
おかえり、ズーターズ。最高のポップソングをありがとう!
これからもビートルズ、チープトリック、ポウジーズ、さらにはグループサウンズと、いいとこ取りの極上ポップソングを創り出してください。
ありがとう、ズーターズ! ありがとう、「The Devil’s in the Details」!