グラスゴーから君へ…ティーンエイジ・ファンクラブ「ソングス・フロム・ノーザン・ブリテン」

こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。

今日の夢中は、グラスゴーから君へ…ティーンエイジ・ファンクラブ「ソングス・フロム・ノーザン・ブリテン」です。
「夢中図書館 音楽館」は、ロックの名盤や新譜などをレビューする音楽ブログです。あなたのお気に入りの音楽を見つけてください。

■ソングス・フロム・ノーザン・ブリテン

グラスゴー出身のロックバンド、ティーンエイジ・ファンクラブ(Teenage Fanclub)。
前回、その中心人物ノーマン・ブレイクの誕生日を記念して、彼らの初期の代表作「バンドワゴネスク」を紹介しました。

この記事を書いたら、どうしてもこのアルバムを紹介したくなりました。
それが、「ソングス・フロム・ノーザン・ブリテン」(Songs from Northern Britain)です。

1997年にリリースした、6枚目となるスタジオ・アルバムです。
この後のティーンエイジ・ファンクラブのサウンドを決定づけた作品。彼らの魅力全開のアルバムです。


ソングス・フロム・ノーザン・ブリテン

それまでの彼らは、「バンドワゴネスク」が「グランジに対する英国の返答」と評されたように、激しいギターをかき鳴らすオルタナティブ・ロックバンドの一つとみなされていました。
そこからアルバムを出す都度、メロディアスなロックへとサウンドを変容…。完全にグランジ・ロックとは一線を画すようになったのが、この作品と言えます。

そのサウンドの特徴は、美しいメロディとハーモニー…。ビートルズやバーズを彷彿させるメロディアスなロック・ミュージック。
いまの彼らの魅力につながる音楽の原型が、このアルバムの楽曲の隅々に詰め込まれています。

聴くほどに心癒されていきます。これが、ティーンエイジ・ファンクラブ最大の魅力であるピースフルなロック・サウンド
今日は、そんな彼らの魅力を決定づけたアルバム「ソングス・フロム・ノーザン・ブリテン」から、おススメの曲を紹介しましょう。


ORIGNAL ALBUM CLASSICS

■個人的なおススメ

まずは1曲め、「スタート・アゲイン」(Start Again)。
ゆったりとしたギターのイントロから、美しいハーモニーが響くボーカルへ…。
「一筋縄ではいかないけど、僕らには時間があるさ。もう一度スタートしよう」。歌詞は、その内容も韻を踏んだ響きもすばらしい…。
ノーマン・ブレイクの曲、メイン・ボーカルもノーマンです。グラスゴーから届いたピースフルなロック・ナンバーです。

続いて2曲め、「エイント・ザット・イナフ」(Ain’t That Enough)。
これまた、のっけから美しいハーモニーが響くピースフルなポップ・ナンバーです。
これがグランジ・ロックを演っていたバンドの音かと驚く、懐かしくてやさしいサウンド。心癒されます…。
メイン・ボーカルを務めるジェラルド・ラヴの曲です。帰ってこい、ジェラルド!(ジェラルドは2018年にバンドを脱退。)

そして11曲め、「ユア・ラヴ・イズ・ザ・プレイス・ホェア・アイ・カム・フロム」(Your Love Is the Place Where I Come From)。
3人目のボーカル、レイモンド・マッギンリーの曲。彼の持ち味であるフォーク調のロック・ナンバーです。
レイモンドのような作風&ボーカルがいるのもバンドの魅力。吟遊詩人のような独特なボーカルに、ノーマンの美しいコーラスが重なります。
ライブでは、ハーモニーを奏でるノーマンが手持ちの鉄琴を鳴らすのが定番。いまもライブで歌われる隠れた名曲です。


他にも良い曲ばっかり。彼らの魅力であるピースフル・サウンド満載のアルバムです。
今回のおススメは、たまたま3人のボーカル(ノーマン、ジェラルド、レイモンド)それぞれ1曲ずつになりましたが、アルバム全12曲も3人仲良く4曲ずつ手掛けてボーカルもとっています。


ソングス・フロム・ノーザン・ブリテン(レコード盤)

それぞれ作風もボーカルも異なりつつも、フォーエバー・グリーンな楽曲を奏でようとする姿勢は同じ。
それは、米グランジに対する返答じゃなくて、彼らの故郷ノーザン・ブリテン…グラスゴーから聴き手へピースフルな音楽を届けようという真摯な姿勢なんだろうと思います。

これからも聴き続けます、ティーンエイジ・ファンクラブ
今日の夢中は、ティーンエイジ・ファンクラブのアルバム「ソングス・フロム・ノーザン・ブリテン」でした。

ありがとう、ティーンエイジ・ファンクラブ! ありがとう、「ソングス・フロム・ノーザン・ブリテン」!

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