こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。
12月24日は、フジファブリックの志村正彦の命日…。
今日は、フジファブリックのベストアルバム「FAB LIST 1」をとり上げます。
■今日は何の日
いつも愛用しているタワレコ手帳。
1日1頁、その日に起きた出来事やミュージシャンの誕生日などが記載されています。
12月24日のページに、こんな記述がありました。
【命日】志村正彦(フジファブリック:2009)
志村正彦は、ロックバンド「フジファブリック」の創設メンバー。
もともとは野球少年でしたが、中学時代に友人から誘われて行った奥田民生のライブに衝撃を受け、音楽の道を志すようになりました。
2000年にバンドを結成すると、地道にライブ活動を重ね、2004年にアルバム「フジファブリック」でメジャーデビュー。
志村はバンドのボーカルとギターを担当。楽曲ほぼ全ての作詞・作曲を手掛け、名実ともにフロントマンとして活躍しました。
そんなバンドに突然の訃報が飛び込んだのは、2009年のこと。
2009年12月24日、志村正彦永眠…。
志村のもとをマネージャーが訪ねたところ、パソコンの前に倒れる志村を発見しました。
死因は不詳。享年29歳。あまりにも早い才能の死でした。
■FAB LIST 1
数多くの名曲を残し、今もファンから愛される志村。
ミュージシャンからの支持も厚く、志村を追悼して彼の曲を歌った奥田民生は、演奏中に感極まって号泣しました。
そんな志村のフジファブリックを知ることのできる好盤があります。
それが、フジファブリックのベストアルバム「FAB LIST 1」。
2004年から2009年にリリースされたすべての楽曲からファン投票により選ばれたTOP15の楽曲が収録されています。
ちなみに、フジファブリックは志村を失った後、残されたメンバーでバンドを継続することを決断。
志村の楽曲を歌い継ぐとともに、新しい楽曲を紡ぎ出し、新生フジファブリックとして活躍しています。
そちらの楽曲群のベスト盤は、「FAB LIST 2」としてリリースされています。
さて、「FAB LIST 1」ですが、個人的なおススメの前に、ファン投票の結果TOP15を記しておきましょう。
1.赤黄色の金木犀
2. 星降る夜になったら
3.若者のすべて
4.茜色の夕日
5.バウムクーヘン
6.虹
7.陽炎
8.サボテンレコード
9.銀河 (Album ver.)
10.花屋の娘
11.ロマネ
12.Sugar!!
13.笑ってサヨナラ
14.桜の季節
15.Anthem
ほんと、名曲ばかり…。志村の奏でる儚くも美しいロックを堪能できる15曲。
今日は、志村正彦を追悼して、フジファブリック「FAB LIST 1」をターンテーブルに置きます。
■個人的なおススメ
それでは、そんな志村のフジファブリック「FAB LIST 1」から、個人的なおススメです。
まずは1曲め「茜色の夕日」。2005年にリリースされた通算6枚目のシングルです。
志村逝去直後のライブでこの曲を歌った奥田民生は、演奏中に感極まって号泣しました。
この曲に限らず、志村の歌は必ず「情景」が浮かびます。Sceneryな歌…。詩人なんですよね、彼は。
続いて4曲め「赤黄色の金木犀」。2004年リリースの通算3枚目のシングルです。
これまた志村らしい、切なさがほとばしるメロウなロック・ナンバー。
「もしも過ぎ去りしあなたに/全て伝えられるのならば/それは叶えられないとしても/心の中準備をしていた」
もどかしい青春の日々がコマ送りされるような名曲です。
そして15曲め「若者のすべて」。2007年リリースの通算10枚目のシングル。
「真夏のピークが去った」夏の終わり。「夕方5時のチャイム」が鳴った放課後。目の前に浮かぶのは、少年の頃の情景です。
決して壮大なラブバラードでもないし、扇動的なフレーズがあるわけでもない。だけど僕らはいつの間にか、志村が映し出す歌の情景に引き込まれてしまう。
そして打ちあがる「最後の花火」…。ずっと残したい名曲です。
他にも名曲がいっぱい。目の前に次々と、もどかしくも美しい青春の情景が浮かびます。
志村は亡くなりましたが、志村の残した歌はいまも潤いを失っていません。
志村のフジファブリックのベスト盤「FAB LIST 1」。これからも聴き続けたいと思います。
ありがとう、志村正彦! ありがとう、フジファブリック「FAB LIST 1」!