こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。
今回の「夢中」は、米国のカントリー・ミュージックの歌姫、アリソン・クラウスです。
カントリーは、米ロックバンドのバーズがカントリーとロックの融合みたいなトライをしていて、これが個人的に相性が良くて、
ちょこちょこと聴いてはいたのですが、その中で特に好きなアーティストが、このアリソン・クラウスです。
■アリソン・クラウス
簡単に経歴を紹介しますと。。。
1971年、米国イリノイ州生まれ。
5歳からバイオリンを習うもクラシック音楽が好きになれず、カントリーやローリング・ストーンズを聴いていたという歌姫。
1987年、わずか16歳で全米デビューを果たすと、その後もアルバム発表の都度、ファンも売上も増やし、いまや全米を代表する女性アーティストに。
グラミー賞では、女性で史上最多の受賞数を誇るアーティストとなっています。
有名なところでは、2007年、元レッド・ツェッペリンのロバート・プラントとの共作「レイジング・サンド」をリリース。
同アルバムは、全米2位を記録したほか、グラミー賞で最優秀アルバム賞を受賞しました。
全米を代表する歌姫でありながら、日本ではほぼ無名の(?)アリソン・クラウス。
彼女の最大の魅力は、その歌声にあります。
透明感のある澄んだ歌声。決して力強くはない。どちらかというとか弱い感じ。
たぶん歌い方もあると思います。やさしく、抑揚をつけながらもあくまでやさしく、聴き手に歌を届けます。
聴く者の気持ちまでもやさしくする、癒しの歌声…。それが彼女が愛される理由ではないかと思います。
■18年ぶりのソロ・アルバム
そんな歌姫の新譜がリリースされました。
ソロ・アルバムとしては、1999年の「フォーゲット・アバウト・イット」以来、なんと18年ぶりになります。
とはいえ、この間、先のロバート・プラントとの共作などコラボ作品はリリースされていたので、そんなに待たされた感じはしません。
ただファンとしては待ち遠しかったのは間違いないですね。
アルバムタイトルは「ウィンディ・シティ」。ウェルカムバック!アリソン!
アルバムの内容は、ウィリー・ネルソンやブレンダ・リーらの有名なカントリーのスタンダード曲のカバー。
そもそも日本ではそんなに知られていない曲ばかりだから、純粋にアリソンの新曲として楽しめます。
1曲目の「ルージング・ユー」はブレンダ・リーのカバーらしいですが、「いかにもアリソン」と言わんばかりの切ない哀愁の歌声を聴かせます。
アルバムは全曲にわたって、「癒しの歌声」を堪能できますが、ボーナス・トラックがこれまたすごい。
アルバム収録曲のライブ音源が収録されているのですが、その完成度は秀逸。ほぼスタジオ音源と一緒。
聴く人も引き込まれているのでしょうね。余計な歓声もない。
ほんとアリソンって、歌が上手い。生で聴いてみたい。日本に来てくれないかなぁ。。。
いつも疲れて、心もささくれだっているあなたに届けたい歌。
無人島に持っていくならこの1枚。やさしい歌声をありがとう、アリソン・クラウス!