こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。
今日の夢中は、ザ・シャーラタンズの2ndアルバム「Between 10th and 11th」です。
■Between 10th and 11th
ザ・シャーラタンズが1992年に発表した2ndアルバム「Between 10th and 11th」。
このアルバムのエクスパンデッド・エディションが突如リリースされました。
これは、ザ・シャーラタンズの名盤と評される「Between 10th and 11th」のリイシュー盤。
オリジナル・アルバムに加えて、1991年にシカゴのThe Metroで行われたライブ音源が新たにリマスターされ追加収録されています。
Between 10th and 11th(Expanded Edition)
このライブ音源は91年当時、「Isolation 21.2.91」というタイトルで、アメリカやカナダでブートレグCDとしてリリースされたもの。
その後ファンクラブ限定で販売された超貴重盤。正式リリースは今回が初めてです。
これはもう必聴でしょう…。ということで早速ゲット。
今日は、ザ・シャーラタンズの名盤「Between 10th and 11th」をとり上げます。
■シャーラタンズ
その前に、ザ・シャーラタンズについて少し紹介しましょう。
ザ・シャーラタンズは1988年、英国ウエスト・ミッドランズで結成。
自主レーベルからシングルをリリースし注目を集めると、1990年に1stアルバム「サム・フレンドリー」を発表。
これが全英1位の大ヒットとなり、一躍スターダムにのし上がります。
ただ当時は、ボーカルのティム・バージェスの歌い方がストーン・ローゼズのイアン・ブラウンにそっくりだったり、ハモンド・オルガンを多用するサウンドがインスパイラル・カーペッツを想起させるものだったり…。
一部のメディアは酷評。「インスパイラル・ローゼズ」なんて揶揄されたりしました。
その評価を一変させたのが、1992年リリースの2ndアルバム「Between 10th and 11th」です。
ギターを前面に出したロック・アルバムで、「ザ・シャーラタンズ」としての人気を不動のものとしました。
その後もメンバーの脱退や不慮の事故がありながらも、バンド活動を継続します。
ストーン・ローゼズやインスパイラル・カーペッツが解散あるいは活動休止となったのとは対照的。
これまで8作品が全英1位を含むトップテン入り。2017年には通算13枚目となるアルバム「Different Days」をリリース。
今もUKを代表するロックバンド「ザ・シャーラタンズ」として、世界に音楽を発信しています。
■個人的なおススメ
それでは、そんなザ・シャーラタンズのアルバム「Between 10th and 11th」から個人的なおススメです。
まずは1曲め、「I Don't Want to See the Sights」。
エッジの効いたギターのリフから重いベースにソリッドなドラム。1stのシャーラタンズとは違うぞ…と思わせるオープニング曲。
ティムのボーカルは相変わらずだけど、ティムじゃないとこの「抜け感」が出せないよなぁ…。
他バンドとの類似を揶揄されながらも、そんなの気にせず、他バンドのイイところを自分のものにしてしまう。そんなしたたかさが、ザ・シャーラタンズの魅力であり強さなのかもしれません。
続いて4曲め、「Tremelo Song」。
ザ・シャーラタンズの音楽センスを見せつけたナンバー。アルバムからの2ndシングルです。
このリズム、キーボードの疾走感、ギターの音色。サイケとR&Bが融合したような新しいサウンドで音楽関係者をも唸らせました。
そして8曲め、「Weirdo」。
アルバムからの1stシングル。米オルタナティブ・チャートで1位を獲得するなどヒットを上げました。
この曲は前作の流れを受け継ぎ、ハモンド・オルガンが突っ走ります。このトリップ感、彼らの武器だよなぁ…。
さらに2ndアルバムでは、切れ味のいいギターが絡まってロック色を強めます。これが新しいファンを引き付けました。
いやぁ、久しぶりに聴いたけど、やっぱり名盤ですね。いま聴いても色褪せません。
さらに今回のエクスパンデッド・エディションでは、ボーナスとして伝説のシカゴ・ライブが付いています。
こちらは、大ヒット曲「The Only One I Know」も1stシングル「Indian Rope」も聴けます。ライブで定番の「Sproston Green」は会場の熱気がそのまま伝わってくるよう…。
これはファンへの嬉しい贈り物ですね。はやく普通にライブに行ける日が来ることを願います。
アルバムもライブも名盤。ザ・シャーラタンズ「Between 10th and 11th」エクスパンデッド・エディションでした。
ありがとう、ザ・シャーラタンズ! ありがとう、Between 10th and 11th」!