8/25はエルヴィス・コステロの誕生日。名盤「マイ・エイム・イズ・トゥルー」を聴こう

こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。

今日の夢中は、8/25はエルヴィス・コステロの誕生日。名盤「マイ・エイム・イズ・トゥルー」を聴こう…です。
「夢中図書館 音楽館」は、ロックの名盤や新譜などをレビューする音楽ブログです。あなたのお気に入りの音楽を見つけてください。

■エルヴィス・コステロ

1日1頁、その日に起きた出来事やミュージシャンの誕生日などが記載されているタワレコ手帳(現在は製造中止…)。
8月25日の頁には、こんな出来事が記されていました。

【誕生日】エルヴィス・コステロ(1954)

エルヴィス・コステロ(Elvis Costello)。
英リヴァプール出身のミュージシャンです。


ベスト・オブ・エルヴィス・コステロ ファースト10イヤーズ

本名は、デクラン・パトリック・アロイシャス・マクマナス
芸名である「エルヴィス・コステロ」は、エルヴィス・プレスリーと祖母の旧姓であるコステロに由来します。

父親がジャズ・ミュージシャンだった関係で、コステロは大量のレコードを聴いて育ち、音楽的素養を培っていきました。
はじめは働きながらバンド活動を行っていましたが、ニック・ロウと出会い、そのプロデュースのもと1977年、シングル「レス・ザン・ゼロ」でデビュー

同年に1stアルバム「マイ・エイム・イズ・トゥルー」(My Aim Is True)をリリース。
翌年に2ndアルバム「ディス・イヤーズ・モデル」(This Year's Model)をリリースして、一躍音楽シーンで注目を集めます。


ディス・イヤーズ・モデル

デビュー当初のコステロは、パンク調の曲が多く「怒れる若者」とも呼ばれました。
初来日では、トラックの荷台に乗り日本の学生服を着てライブ演奏をするという、奇抜なプロモーションを行っています。

その後のコステロは、年齢を重ねるとともに、ロックからカントリー、ジャズやソウル、さらにはクラシックまで音楽の幅を広げていきます
もともと音楽の素養も歌唱力もあるから、何をやらせても上手いんですよね。1989年には、ポール・マッカートニーと共作して、名盤「スパイク」をリリースしました。


スパイク(レコード盤)

■マイ・エイム・イズ・トゥルー

今日は、そんなエルヴィス・コステロの記念すべきデビュー・アルバム「マイ・エイム・イズ・トゥルー」(My Aim Is True)を取り上げます。


マイ・エイム・イズ・トゥルー

「怒れる若者」エルヴィス・コステロの名を知らしめた、ロック史に残る名盤
1977年にリリース。プロデュースは、パブ・ロックの大御所ニック・ロウが務めました。

アルバムは、合計24時間で録音され、かけた費用は1000ポンドと伝わります。
若きコステロの情熱を詰め込み、一気につくり上げられたアルバムは、若者を中心に熱い支持を受けました。

当時のコステロの特徴である3分ほどのパンク・ロックが、アルバムを通じてさく裂。
社会に対する不平や不満を黒縁メガネのコステロが歌う姿もシュールでした。

コステロの歌を支えるバックバンドの演奏も秀逸。
クローバーというバンドですが、このバンドは後にヒューイ・ルイス&ザ・ニュースとなり大人気を博することになりました。

■個人的なおススメ

それでは、そんなエルヴィス・コステロのデビュー・アルバム「マイ・エイム・イズ・トゥルー」から個人的なおススメです。

まずは、5曲め「アリスン」(Alison)。
ロック史に残る超名曲。コステロの代表曲として今もファンに愛され続けるバラード・ナンバーです。
歌詞は、元恋人への未練が歌われているようですが、「I know this world is killing you」など物騒な歌詞もあり、さまざまな意味を秘めているとも言われています。アルバムタイトルの「My Aim Is True」も同曲の歌詞からとられています。
ギターの音色やコステロの声が、なんとも切ない。時代を超えて胸に突き刺さる名曲です。

続いて、7曲め「レッド・シューズ」(Red Shoes)。
なんとも小気味良いロック・ナンバー。3分にも満たない曲ですが、スカやポップなど色んな要素が入っています。
コステロは、この曲をリヴァプールに向かう列車のなかで10分で書いたそうです。この頃はICレコーダーもアイフォンも無かったから、列車を降りると慌てて母親の所に行って演奏したのだとか。怒れる若者というより、微笑ましい若者ですね。

そして、8曲め「レス・ザン・ザロ」(Less Than Zero)。
これぞ「怒れる若者」の面目躍如。スローでダークなナンバーですが、歌詞は攻撃的
イギリスの政治家オズワルド・モズレーを批判しています。コステロは、耳障りのいい極論を吐いて大衆を扇動する政治家を許せなかったのでしょう。
アルバムに先がけてリリースされた1stシングルです。

名盤ですね。エルヴィス・コステロのデビュー盤「マイ・エイム・イズ・トゥルー」
「アリスン」なんて、いま聴いても痺れます。

さて、エルヴィス・コステロですが、2018年にがんの摘出手術を受けたことを明らかにしています。
ただその後、2020年にアルバム「ヘイ・クロックフェイス」(Hey Clockface)、さらに2022年に「ザ・ボーイ・ネームド・イフ」(The Boy Named If)をリリースするなど、元気な歌声を届けてくれています。


ザ・ボーイ・ネームド・イフ

今日(2022年8月25日)は、そんなエルヴィス・コステロの68回目の誕生日
これからも元気に音楽活動を続けてほしいと思います。

ありがとう、エルヴィス・コステロ! ありがとう、「マイ・エイム・イズ・トゥルー」!

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