心の霧が晴れていく…The Telephone Numbers「Scarecrow Ⅱ」が鳴らす、やさしいギターポップ

こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。

今日の夢中は、心の霧が晴れていく…The Telephone Numbers「Scarecrow Ⅱ」が鳴らす、やさしいギターポップです。
「夢中図書館 音楽館」は、ロックの名盤や新譜、個人的な愛聴盤などをレビューする音楽ブログです。あなたのお気に入りの音楽を見つけてください。

■The Telephone Numbers

「なんだか、今日は心が重いな」。そんな風に感じる朝に、そっと寄り添ってくれる音楽があります。
サンフランシスコの空の下、鳴り響く12弦ギター。どこか懐かしく、けれど今この瞬間の心に寄り添うような珠玉のメロディ…。
それが、米サンフランシスコ発のギター・ポップ・バンド、The Telephone Numbersが放つセカンド・アルバム「Scarecrow II」です。


Scarecrow Ⅱ

The Telephone Numbersは、レッズ・ピンクス&パープルズのトーマス・ルーベンスタインを中心としたバンドです。
メンバーには、アンブレラズのモーガン・スタンレーが名を連ね、プロデュースはアイスラーズ・セットのアリシア・ヴァンデン・ヒューベル。
さらにトニー・モリーナが12弦ギターで参加。このクレジットだけでも、ベイエリア界隈のインディ・ポップ・シーンが凝縮されているようで、なんとも楽しい。

彼らが鳴らすのは、60年代のザ・バーズから受け継がれる12弦ギターのきらめきと、90年代のレモンヘッズのような親しみやすいパワー・ポップ。
さらにザ・ゴー・ビトウィーンズのようなクールさも兼ね備えていて、そうしたサウンドが好きなひとにはたまらない、キャッチーで切ないギターポップを奏でます。

セカンド・アルバムとなる「Scarecrow II」は、そうした彼らの魅力はそのままに、バイオリンやトランペット、オルガンといった多彩な楽器が使用されています。
ヘッドフォンをしてこの音に浸れば、部屋に居ながらベイエリアの爽やかな風を感じられる…。そんな豊かな音楽性が解き放たれた作品となっています。

■個人的なおススメ

それでは、そんなThe Telephone Numbersのセカンド・アルバム「Scarecrow II」から、個人的なおススメです。

まずは1曲目、「Goodbye Rock n Roll」
アルバムの幕開けを飾る、軽快なロック・ナンバー。幾重にも重なるギターのレイヤーが心地よく耳を撫でます。
「さらばロックンロール」という少し寂しげなタイトルとは裏腹に、そこには新しい物語が始まるような清々しい高揚感があります。
サビのメロディが放つ開放感は、まさにThe Telephone Numbersの真骨頂。バイオリンも効果的に使われています。

続いて2曲目、「Be Right Down」
アルバムの先行シングルとしてもリリースされたギター・ポップ・ナンバー。この曲でもバイオリンが使われ、楽曲を盛り上げます。
切なさとポップさが相混じるメロディとギターの質感は、ティーンエイジ・ファンクラブのファン辺りにも刺さるのではないでしょうか。
「Be Right Down」(今すぐ行くよ)というボーカルも親密感たっぷり。やさしいギターの音色にも癒されるナンバーです。

そして7曲目、「Battle of Blythe Road」
タイトルの「ブレイスロードの戦い」とは、1900年のロンドンで起きた魔術師クロウリーと詩人イェイツの衝突事件のこと。
そんな比喩的なタイトルもあって、アルバムの中でも特に深みを感じさせる楽曲となっています。
サウンドはゆったりと、ドラマチックに展開。やはりバイオリンの音色が曲を盛り上げます。バンドが明らかに進化を遂げていることを実感できる楽曲です。


このアルバムは、忙しない日常に疲れを感じているひとに聴いてほしい「癒し」のような作品です。
聴き終わった後、少しだけ気持ちが軽くなるはず。「Scarecrow II」は、10年後も20年後も聴いていたいような、やさしいサウンドが詰まっていました。

今日の夢中は、心の霧が晴れていく…The Telephone Numbers「Scarecrow Ⅱ」が鳴らす、やさしいギターポップでした。
ありがとう、The Telephone Numbers! ありがとう、アルバム「Scarecrow II」!

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