偉大なカリスマ、プリンスのベストアルバム「4EVER」

こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。

今日の「夢中」は、米アーティスト「プリンス」のベストアルバム「4EVER」です。

最近では、フィギュアスケートの羽生結弦選手が、自身のショートプログラム(SP)で、プリンスの「レッツゴー・クレイジー」を使っていることから、もしかしたらプリンスをよく知らなくも、曲は知っているという人も多いかもしれません。

■追悼、プリンス

惜しくも、2016年に亡くなったプリンス
彼を追悼するベスト盤がリリースされました。

プリンス。本名は、プリンス・ロジャーズ・ネルソン
ファンク、R&B、ロックなど幅広い音楽性で、多くのミュージシャンに影響を与えたカリスマです。


4EVER

ジャズ・ミュージシャンの両親を持ち、音楽とともに育った彼は、若くしてその才能を開花、19歳でメジャーレーベルと契約します。
デビューアルバムから、作詞・作曲、演奏、ボーカル、プロデュースの全てをこなし、そのマルチ・タレントぶりを発揮。

全盛期となる80年代から90年代にかけては、マイケル・ジャクソンと並び評される黒人アーティストに登りしめます。
同名映画のサントラとして発表された「パープル・レイン」は、当時のビルボード・チャートで24週間にもわたってトップに君臨しました。

その後、プリンスの名を捨てたり(代わりにシンボル・マークを使用)、所属レコード会社と対立したりと、ゴタゴタもありましたが、旺盛な創作意欲は衰えることなく、楽曲をつくり続けます。

そして、運命の2016年4月。自身のペイズリー・スタジオ内で死亡
死因は鎮痛剤の過剰投与と言われています。

■ベストアルバム、特にオススメは?

そんな彼の40年近くもの創作活動を選りすぐったベストアルバムが本作。
「なんでこれが入っていないの?」は言ってもきりがない。
いろんな評価があるとは思いますが、個人的には、プリンスの要所を押さえた名盤に仕上がっていると思います。

なかでも個人的なオススメはこちら。

ディスク1の4曲め「レッツゴー・クレイジー」
プリンスの人気を決定づけたと言っていい大ヒット曲。
フィギュアスケートの羽生結弦選手がSPで使用している曲で、馴染みのある人も多いかもしれません。
ゴキゲンなファンク・ロック。前述の「パープル・レイン」収録で、もちろん全米1位を獲得しました。

その1曲前の「WHEN DOVES CRY」。邦題は「ビートに抱かれて」。
一度聴くと耳を離れない印象的なキーボードのフレーズと、官能的なプリンスの歌声。
ベースギターを排除した音は、幻想的で、いま聞いても革新的です。
歌詞も意味深で、原題をそのまま訳すと「ハトが鳴くとき」になります。「ビートに抱かれて」の邦題で良かったですね。
こちらもアルバム「パープル・レイン」収録。1984年の年間シングルチャートでも1位を獲得した大ヒット曲です。

続いて、ディスク2の1曲め「KISS」
これぞプリンスと言わんばかりの官能的なファンキー・ポップ。
ほぼ全編、ファルセット・ボイス(裏声)で歌われています。どこから聴いてもプリンス。
最初はあまりのエロキモさに引きましたが、だんだん離れられなくなる、危険な歌です。
アルバム「パレード」収録。シングルカットされて、全米1位を獲得しました。

最後は、ディスク2の4曲め「バットダンス」
映画「バットマン」の主題歌として全米1位を獲得。
映画でジョーカーを演じたジャック・ニコルソンの高笑いが効果的にコラージュされています。
近未来的な世界観を味わえるダンス・チューンです。
アルバム「バットマン」収録。アルバム、シングルともに全米1位を獲得しました。

ごく個人的なわがままを言えば、1曲めは、ベタだけど、「レッツゴー・クレイジー」のようなゴキゲンなロック・チューンが良かったな。
「1999」もいいけど、このアルバムはプリンスの追悼盤だから。出だしは、プリンスの声が良かったな。※「1999」は女性ボーカルからはじまります。

享年57歳。
早すぎる偉大な才能の死に、世界中のファンが悲しみました。
皆の思いは同じ。このアルバム・タイトルの通り、プリンス、フォーエバー。

あなたの歌は永遠に残ります。
ありがとう、プリンス!

 

 

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