こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。
今日の夢中は、Back to the 80s!
時代の寵児、チャーリー・セクストンのヒット曲「ビーツ・ソー・ロンリー」をとり上げます。
■チャーリー・セクストン
チャーリー・セクストン。覚えてるでしょうか?
1980年代半ばに突如現れた時代の寵児。日本でも「チャリ坊」などと呼ばれ、アイドル的な人気を博しました。
チャーリー・セクストンは、米テキサス州出身のギタリスト、シンガーソングライター。
1985年に、シングル「ビーツ・ソー・ロンリー」とアルバム「ピクチャーズ・フォー・プレジャー」でデビューを果たします。
このとき、チャーリーはなんと17歳。
その端正なルックスから、ジェームズ・ディーンの再来なんて言われていました。
しかもギターが超絶うまい。天は二物を与えたのか…。
17歳にして一気にスターダムに上ったチャーリーは、勢いそのままライブ・ツアーを敢行。
1986年には初来日して、新人としては異例の東京7公演をこなし、ファンを熱狂させました。
旬な彼は、元BOOWYの氷室京介氏のアルバムに参加してギターを弾いたりしています。
■ビーツ・ソー・ロンリー
そんなチャーリー・セクストンの人気を決定づけたデビューシングルが「ビーツ・ソー・ロンリー」です。
17歳とは思えない渋い歌声に、ノリのいいロックンロール。
そして、聴きどころは中盤のギター・ソロ。超絶テクで、単なるアイドルでないことを見せつけました。
それでは、80年代に鮮烈な輝きを放った1曲、「ビーツ・ソー・ロンリー」を聴きましょう。
Back to the 80s! Here we go!
いやぁ、カッコいいですね。しかもギターも上手い。痺れます。
このルックスとギター・テクを持ってすれば、大スター間違いなし!
…ですが、そうはいきませんでした。
■チャーリーその後…
もともとは、テキサス出身で、ブルースやカントリー、ロカビリーなどルーツロックが好きだったギター少年。
17歳で手に入れたショービジネスの成功は重すぎました。
3年後にやっとリリースしたセカンドアルバム「ドント・ルック・バック」(原題: Charlie Sexton)は、1stアルバムの路線を引き継ぐノリのいいロックアルバムでしたが、大いにコケました…。
売れるための音楽を渋々やって、それが売れないというのは相当ショックだったでしょう…。
やがて、チャーリー・セクストンの名前は音楽の表舞台から消え去っていきます。
その後は、アーク・エンジェルズなどのバンド活動で音楽を続けます。鳴かず飛ばずでしたが、ここでもともとやりたかったルールミュージックを演奏できたのは良かったんでしょうね。
チャーリー・セクストン・セクステット名義でリリースした「アンダー・ザ・ウィッシング・ツリー」(1995年)はメディアから高評価を得ました。
そして、大御所から声がかかります。ボブ・ディランのサポート・ギタリストに起用されたのです(1999年)。
このとき、「人生最大の金欠状態」というどん底にいたチャーリー。ボブ・ディランのツアーに同行して復活をとげました。
2005年には、10年ぶりのソロ・アルバム「Cruel And Gentle Things」をリリース。
いまもディランとライブ活動を行うなど、ギターを弾き続けています。御年51歳。まだまだ頑張ってほしいですね。
ありがとう、チャーリー・セクストン! ありがとう、ビーツ・ソー・ロンリー!