ザ・キュアー「ディスインテグレーション」ダークに煌めく音の世界へ

こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。

1日1頁、その日に起きた出来事やミュージシャンの誕生日などが記載されているタワレコ手帳(現在は製造中止…)。
4月21日の頁には、こんな出来事が記されていました。

【誕生日】ロバート・スミス(キュアー:1959)

英ロックバンド「ザ・キュアー」(The Cure)のフロントマン、ロバート・スミス(Robert Smith)
2022年4月21日は、彼の63回目の誕生日でした。

今日はそんなロバート・スミスの誕生日を記念して、ザ・キュアーの数多くある作品の中から名盤「ディスインテグレーション」(Disintegration)を取り上げます。

■ザ・キュアー

ザ・キュアーは、ロバート・スミスを中心に結成された英ロックバンドです。
1979年にシングル「Killing An Alab」、続いてアルバム「スリー・イマジナリー・ボーイズ」(Three Imaginary Boys)で音楽シーンに登場しました。


Three Imaginary Boys

バンドは、独特な世界観をまとったサウンドで、コアなファンを獲得していきました。
2ndアルバム「セブンティーン・セコンズ」(Seventeen Seconds/1980年)、3rdアルバム「フェイス」(Faith/1981年)とリリースを重ねますが、続く4thアルバム「ポルノグラフィー」(Pornography/1982年)でメンバー間の緊張が限界に達し、一旦活動を休止します。


Pornography

ロバートはその後、スージー・アンド・ザ・バンシーズのギタリストとしてアルバム制作やツアーに関わります。
一方で、同時期にキュアーとして、ファンタジー3部作と言われる「Let's Go To Bed」「The Walk」「The Lovecats」をリリースすると、これがスマッシュヒット。ロバートはバンド活動を本格再開することを決断しました。


Japanese Whispers

ポップさを増した新生キュアーは、1987年にアルバム「キス・ミー、キス・ミー、キス・ミー」(Kiss Me, Kiss Me, Kiss Me)をリリース。
これが新たなファンを惹きつけ、英国のみならず欧州をはじめとする世界のロック・シーンで大ヒットとなります。


Kiss Me, Kiss Me, Kiss Me

■ディスインテグレーション

誰もが、キュアーはこのままポップ路線で行くものと思っていましたが、ロバートの出した答えは真逆でした。
1989年にリリースした次作「ディスインテグレーション」(Disintegration)は、初期のキュアーに原点回帰。ダークで退廃的な世界観に包まれていました。


Disintegration

レコード会社は、この路線変更を商業的自殺だとして再考を迫りますが、ロバートはリリースを強行します。
結果、レコード会社の心配をよそに、このアルバムは世界的な大ヒットとなりました。

特に、これは受け入れられないだろうと思われたアメリカで最高12位となるヒットを上げ、ダブルプラチナを記録。
このアルバムによって、キュアーは英国のカルトバンドから世界的なメジャー・ロックバンドに飛躍したのでした。

バンドはその後も、幾度もの解散騒ぎを経ながらも活動を継続します。
2018年には英ハイド・パークでバンド結成40周年記念コンサートを開催、2019年にはロックの殿堂入りを果たすなど、絶大な存在感を示しています。


Greatest Hits

■個人的なおススメ

それでは、ロバート・スミスの魅力を満載したザ・キュアー「ディスインテグレーション」から、個人的なおススメを紹介しましょう。

まずは2曲め、「ピクチャー・オブ・ユー」(Picture Of You)。
2分近く続く静謐にして幻想的なイントロ…。そこに被さるロバートの中性的なボーカルが、独特な世界観をさらに際立たせます。
ようこそ、ダークで美しいキュアーの世界へ…。キュアーの唯一無二の魅力を堪能できるナンバーです。

4曲め、「ラヴソング」(Lovesong)。
ダークな世界観を保ちながらもアップビートなメロディが特徴。キーボードの音色が独特な雰囲気を醸し出します。
このダーク&ファンタジーなキュアー・ソングをシングルとして送り出すと、これが全米2位の大ヒットに。バンド唯一のビルボードTop10ソングとなりました。

6曲め、「ララバイ」(Lullaby)。
幻想的なギターの音色に、吐息のようなロバートの歌声…。ギターとシンセが醸し出す、ダークで煌びやかな音の世界…。
ララバイ(子守歌)と言うには、あまりにおどろおどろしいサウンド。これは眠れなくなるでしょう…。キュアーしか作れない子守歌です。

久しぶりに聴きましたが、病みつき度が半端ありません。
聴くほどに、キュアーのダークに煌めく音の世界にハマっていきます。

そんなキュアー・サウンドの創造者、ロバート・スミス
今日(4/21)は、そんな彼の誕生日です。「ディスインテグレーション」を聞いて、カリスマ・ヒーローの誕生日をお祝いしましょう。

ありがとう、「ディスインテグレーション」! 誕生日おめでとう、ロバート・スミス!

ブログランキングに参加しています!

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事