こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。
テイラー・スウィフトが約5年ぶりとなる来日公演「TAYLOR SWIFT | THE ERAS TOUR」を開催。
その最終日となる2024年2月10日、東京ドーム公演に行ってきました。今日は、そのライブレポートを綴ります。
「夢中図書館 音楽館」は、ロックの名盤や新譜、個人的な愛聴盤などをレビューする音楽ブログです。あなたのお気に入りの音楽を見つけてください。
■テイラー・スウィフト来日公演 THE ERAS TOUR
この日この場所にいたことを、きっと忘れることはないだろう…。
それほど、最高のライブ、圧巻のステージ、感動のパフォーマンスでした。
2024年2月10日、東京ドーム。テイラー・スウィフト「THE ERAS TOUR」。
18時少し前にステージ後方のスクリーンにカウントダウンが刻まれると、会場は異様な盛り上がりに包まれます。
そして大きな羽根を揺らすダンサーたちの中から、ついにテイラー・スウィフト本人が登場。
その姿は、まるで別世界から降りてきた女神のように、美しく凛々しく光り耀いていました。
観客の絶叫がこだまするなか、コンサートは「Miss Americana & the Heartbreak Prince」で幕を開けました。
「Absolutely fantastic」(本当に最高よ)。テイラーが口にするまでもなく、聴衆は2曲め「Cruel Summer」でもう最高の瞬間を味わっていました。
この「THE ERAS TOUR」は、昨年3月に全米でスタートした、社会現象にもなった一大スタジアムツアーです。
「ERA」(時代)と掲げているとおり、テイラーの全アルバム(1stを除く)から楽曲をパフォーマンス。これまでのキャリアを網羅する内容となっています。
冒頭の2曲から「Lover」などを含む6曲めまでが、2019年リリースのアルバム「Lover」の時代。
続いて、ぐっと時代を遡って、2008年リリースのアルバム「Fearless」の時代へ。この辺りでSwifties(テイラー・スウィフトのファンのこと)になった人も多いはず。
なぜなら、この曲が大ヒットしたから。「You Belong With Me」。イントロが流れた瞬間、歓喜の声が上がります。
そしてサビは大合唱…会場が揺れます。15年もの時を経ても変わらぬテイラーのキュートさ。15年を経てもファンの愛は変わるはずがありません。
そして、時代は「evermore」(2020)へ。このアルバムと「folklore」(2020)は、それまでのテイラー作品と異なり、繊細なメロディと歌詞が特徴のアコースティック調の作品でした。
だから、このアルバムの楽曲がライブ受けするのだろうか…。そんな心配をしていたのですが、それは全くの杞憂でした。
むしろ、しっとりと聴かせるこのアルバムの楽曲こそ、テイラーの魅力を最大限に味わえる時代ではないかと思うほど引き込まれました。
ステージの演出も素晴らしかった…。幻想的な森の映像とマントを羽織った森の妖精のようなテイラー。一瞬、現実と幻想の境を見失いました。
特に引き込まれたのが、テイラーがピアノを弾きながら歌った「champagne problems」。幻想的なメロディと妖精のような歌声に言葉を失いました。
さらに時代は、「reputation」(2017)、「Speak Now」(2010)、「Red」(2012)、「folklore」(2020)、「1989」(2014)と移り変わっていきます。
もちろん「Red」時代のステージでは、大ヒット曲「We Are Never Ever Getting Back Together」を披露。会場を再び大合唱の渦に巻き込みます。
個人的には、同じ「Red」ステージで歌われた「All Too Well」(10 Minute Version)に大きく心動かされました。
"かけがえのないものだった"。"あの頃の2人の姿が思う浮かぶ"。"すべて鮮明に覚えているわ"(I remember it all too well)。
やさしいメロディと感傷的な歌詞。そうか、もともとテイラーの持ち味だったんだな。だから「folklore」と「evermore」が違和感なく、テイラーの世界に溶け込んだと合点がいきました。
ライブは、「Surprise Songs」としてアコースティック・ステージ2曲を挟んで、ラストの時代「Midnights」(2022)へ。
来日前のグラミー賞で年間最優秀アルバムに選ばれた名盤。「Mastermind」から「Karma」へつないで、圧巻のフィナーレとなりました。
あらためて言います。この日この場所にいたことを、きっと忘れることはないでしょう。
すばらしいライブ・コンサートでした。こんな最高のステージを魅せてくれたテイラーに心から「ありがとう」と言いたい…。
圧巻の45曲3時間15分。唯一無二のライブ・ショウ。テイラー・スウィフトの「THE ERAS TOUR」でした。
ありがとう、テイラー・スウィフト! ありがとう、THE ERAS TOUR!
■セットリスト
テイラー・スウィフト「THE ERAS TOUR」。2024年2月10日、東京ドーム。
Lover
1.Miss Americana & the Heartbreak Prince
2.Cruel Summer
3.The Man
4.You Need to Calm Down
5.Lover
6.The Archer
Fearless
7.Fearless
8.You Belong With Me
9.Love Story
Evermore
10.‘tis the damn season
11.willow
12.marjorie
13.champagne problems
14.tolerate it
Reputation
15.Ready for It?
16.Delicate
17.Don’t Blame Me
18.Look What You Made Me Do
Speak Now
19.Enchanted
20.Long Live
Red
21.22
22.We Are Never Ever Getting Back Together
23.I Knew You Were Trouble
24.All Too Well
Folklore
25.the 1
26.betty
27.the last great american dynasty
28.august
29.illicit affairs
30.my tears ricochet
31.cardigan
1989
32.Style
33.Blank Space
34.Shake It Off
35.Wildest Dreams
36.Bad Blood
Surprise Songs
37.Come In With The Rain
38.You're On Your Own, Kid
Midnights
39.Lavender Haze
40.Anti‐Hero
41.Midnight Rain
42.Vigilante Shit
43.Bejeweled
44.Mastermind
45.Karma