スーパー・ファーリー・アニマルズのグリフ・リース新作「Sadness Sets Me Free」

こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。

今日の夢中は、スーパー・ファーリー・アニマルズのグリフ・リース新作「Sadness Sets Me Free」です。
「夢中図書館 音楽館」は、ロックの名盤や新譜、個人的な愛聴盤などをレビューする音楽ブログです。あなたのお気に入りの音楽を見つけてください。

■グリフ・リース

スーパー・ファーリー・アニマルズのグリフ・リース(Gruff Rhys)が新ソロアルバムをリリース。
それが、今日とり上げる「Sadness Sets Me Free」です。

グリフ・リースは、英ウェールズのバンド「スーパー・ファーリー・アニマルズ」のフロントマン
バンドは、1993年の活動開始からウェールズ語の歌など多彩な音楽性で注目を集め、英ロックシーンを牽引するバンドとなります。

2000年代に入ると、グリフはバンド活動と並行して、ソロ活動を本格化させます。
2005年に全編ウェールズ語の「アル・アタル・ゲンヘッドライス」(Yr Atal Genhedlaeth)をリリース。その後も数年おきにアルバムを世に送り出しています。


Yr Atal Genhedlaeth

そして2024年1月に届けられたのが、ソロとしては8作目となるアルバム「Sadness Sets Me Free」です。
もう8作目になるんですね。ほんとこの人は、どれだけ引き出しを持ってるんだろう…。才能あふれるシンガーソングライターです。

そのアルバム「Sadness Sets Me Free」ですが、これがもう…彼のソロ作品の中でも傑作と言える出来ではないでしょうか。
メランコリックにしてポップ、内省的でいて妙に親しみやすい、グリフしか醸しだせない世界観が結実した素敵な作品になっています。

記事などによると、レコーディングは3日間で行われたというから驚き…。
今日は、そんなグリフの最新にして最旬なアルバムを取り上げましょう。今日の夢中は、グリフ・リース「Sadness Sets Me Free」です。

Sadness Sets Me Free(レコード盤)

■個人的なおススメ

それでは、グリフ・リースの新譜「Sadness Sets Me Free」から、個人的なおススメを紹介しましょう。

まずは1曲め、「Sadness Sets Me Free」
アルバムのオープニングを飾るタイトル・ナンバー。美しいピアノの音色とスライド・ギター、そこに弦楽器が重なります。
カントリー調のやさしいメロディに心が癒されるよう…。でも、歌詞は「Sadness Sets Me Free(悲しみが僕を自由にしてくれる)」ともの悲しい…。
これもグリフの魅力。ようこそ、不思議でやさしい音の世界へ…。終盤の転調も聴きどころのオープニング・ナンバーです。

続いて2曲め、「Bad Friend」
1曲めのカントリー調のテイストを継いで、ピアノと弦楽器が印象的なポップナンバーです。
特筆すべきは、グリフのメロディセンスでしょう。決して派手な盛り上がりがあるわけではないし、キラーメロディがあるわけでもない。
でもずっと身を委ねていたくなるようなメロディ。それは歌詞("僕は悪い友達だけど最後までそこにいるよ")と共に、心に沁みとおっていきます。

そして3曲め、「Celestial Candyfloss」
少し曲調が変わって、これまた不思議なテイストのポップチューン。どこか80年代風な香りもします。
この曲も弦楽器とピアノが効果的に使われていますが、やっぱり独特な世界を醸しだすのはグリフのつくり出すメロディ。
ひねくれているようでいて美しい、ヘヴィーでいてどこかファンタスティック…。そして僕らはまたグリフの世界に引き込まれていくのです。

すばらしいアルバムです。グリフ・リースの「Sadness Sets Me Free」
繰り返しになりますが、このアルバムが3日間でレコーディングされたというのが驚きです。そのほとばしる才能を称賛…そして次も、またその次の作品も期待してしまいます。

今日の夢中は、グリフ・リースの8枚目のソロアルバム「Sadness Sets Me Free」でした。
ありがとう、グリフ・リース! ありがとう、「Sadness Sets Me Free」!

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