No sleep at all, carry me home…強く甘くエコーベリーの世界へ「インソムニアック」

こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。

今日の夢中は、No sleep at all, carry me home…強く甘くエコーベリーの世界へ「インソムニアック」です。
「夢中図書館 音楽館」は、ロックの名盤や新譜、個人的な愛聴盤などをレビューする音楽ブログです。あなたのお気に入りの音楽を見つけてください。

■エコーベリー

今日は、1990年代の英音楽シーンで、魅惑的な輝きを放ったロックバンドを紹介しましょう。
そのバンドの名は、「エコーベリー」(Echobelly)。1992年、英ロンドンで結成されたバンドです。

バンドでひと際輝きを放つのが、ボーカルで作詞家でもあるソニア・マダン(Sonya Madan)。
インドで生まれ2歳でイギリスに移住したというソニアは、元キックボクサーという異色の経歴の持ち主。

そんな彼女がスウェーデン出身の男性ギタリスト、グレン・ヨハンソン(Glenn Johansson)と出会ったことで人生が大きく変わります。
2人を中心にエコーベリーを結成すると、1994年、1stアルバム「エブリワンズ・ガット・ワン」(Everyone's Got One)を発表。これが全英トップテン入りを果たすヒットとなります。


エブリワンズ・ガット・ワン

彼らの曲がラジオで流れるようになると、その音楽は他アーティストからも賞賛されるようになります。
あのマドンナはバンドを自身のレーベルに移籍させようとするほど気に入りました。またR.E.M.モリッシーからオープニングアクトを依頼されたりしています。

バンドの最大のヒットとなったのは、1995年発表の2ndアルバム「オン」(On)。この作品は全英4位を獲得する大ヒットとなりました。
しかしバンドはその後、ソニアの健康問題やメンバーの相次ぐ脱退もあってプレゼンスは減退…。2004年のアルバム「Gravity Pulls」を最後に活動を停止しました。


オン

■インソムニアック

それでは、そんなエコーベリーの楽曲の中から、今日はバンド最初のヒットとなったナンバー「インソムニアック」(Insomniac)を取り上げましょう。
デビューアルバム「エブリワンズ・ガット・ワン」収録曲。シングルカットされて、全英8位を獲得するヒットとなりました。

ソニアの魅力が最大限に発揮されたポップナンバー。ポップにしてキュート、力強く甘く、そして幻惑的。
歌詞は、当時のブリットポップに蔓延していた薬物依存を批判しているとも言われています。「Whatever turned you on, you put it up your nose」(興奮させるものなら何だって、あなたは鼻に突っ込む)とか…。

サビの歌詞も聴きようによってはヤバい内容です。「No sleep at all, carry me home」(全然寝てないんだから、私を家に連れてって)。
モリッシーは、インタビューでこの曲のことを「正気の世界では間違いなくトップ5に入るレコードだ」と賞賛しています。

それでは、そんなエコーベリーの魅力がたっぷり詰まった曲を聴きましょう。
1994年リリースのヒットナンバー、「インソムニアック」(Insomniac)です。どうぞご一聴ください。

いやぁ、久しぶりに聴きましたが、キュートでポップ、聴くほどに引き込まれますね。
詩的な世界観もあって、このポップな歌が、当時のブリットポップ・ブームに真っ向から喧嘩を売ってたかと思うと、ソニアの力強さにも敬服します。

そんなエコーベリーの近況ですが、なんと2015年に「エコーベリー」として活動を再開。英ロンドン・スカラ座を完売にする復帰ライブを行っています。
いまも活動を続けているようですから、ぜひその力強い歌声を日本でも聴きたい…。来日公演を期待するところです。

今日の夢中は、No sleep at all, carry me home…強く甘くエコーベリーの世界へ「インソムニアック」でした。
ありがとう、エコーべりー! ありがとう、イムソニアック!

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