こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。
今日の夢中は、カナダのビートルズ、ザ・ナインズの日本独自企画盤「ザ・ベスト・オブ・ザ・ナインズ」をとり上げます。
■ザ・ナインズ
なぜ今まで聴いてなかったんだろう…。
それほど、ど真ん中にハマるバンドに出会いました。それが今日紹介する、ザ・ナインズです。
「Paul McCartney&WingsのアルバムにELOとCheap TrickとXTCをミックスした…」。
レーベルのオフィシャルサイトにはそんな形容詞がおどるザ・ナインズ。
1991年、カナダのオンタリオで結成されました。
バンドの中心人物は、天才ポップ職人スティーヴ・エッガーズ。
子供の頃から、ビートルズやウィングス、ELO、XTCなどを聴いてきたというエッガーズ。
そのすべてのポップ・エッセンスを血肉としたような、極上のソングライターとなっています。
すでに彼の地では何枚もアルバムをリリースしている彼ら。
日本では本作が初登場になるんですね。「ザ・ベスト・オブ・ザ・ナインズ」がリリースされました。
日本独自の企画盤です。
彼らが2007年にリリースした傑作アルバム「Gran Jukle’s Field」に、これまでのアルバムからセレクトした11曲と新曲1曲をプラス。
CD収録時間ぎりぎりまで詰めこんだ全24曲。曲数もすごいが、曲の質もすごい…。
ビートルズ、ウィングス、ELO、クイーン、キンクス、XTC…。
めくるめくポップ黄金時代を彷彿させるドリーミーでメロディアスな楽曲群。
声質もポール・マッカートニーやアンディ・パートリッジ(XTC)に似てるんだよね…。
カナダからやって来たビートル遺伝子、ザ・ナインズ。
70s、80sの洋楽好きなら間違いなくハマるはず。完全にハマりました…。
■個人的なおススメ
そんなザ・ナインズの「ザ・ベスト・オブ・ザ・ナインズ」から個人的なおススメです。
まずは1曲め「インサニティ」。のっけからぶっ飛びます。
ビートルズとクイーンの融合…。マッカートニー&マーキュリーのポップ・ソングをアンディ・パートリッジ(XTC)が歌ってるみたい…。
なぜ今どきこんなメロディを書けるの?こんなコーラスをつくれるの?驚きの1曲です。
続いて2曲め「ドント・ビー・ア・フール」。
これはポール・マッカートニーか、ELOか…。シンセの音も懐かしさを際立たせます。
これまた、エッガーズのメロディメーカーのセンスに驚く1曲です。
そして12曲め「グラン・ジュクル・フィールド」。
この曲はキンクスとポール・マッカートニーの融合でしょうか。オリジナル盤ではラストを飾るナンバーでした。
この「グラン・ジュクル・フィールド」は、エッガーズが15歳のときに想像で作り上げた架空のサイケデリックな場所なんだとか。
ジョン・レノンのストロベリー・フィールズにもつながる、エッガーズの音楽の原点。彼の思いが込められた名曲です。
まさに「天才ポップ職人」、スティーヴ・エッガーズ。
もはや彼を誰も止められない。止めてはいけない。これからも名曲をどんどん量産してほしいです。
ありがとう、ザ・ナインズ! ありがとう、エッガーズ!